MTG │ 大会レポート │ 高橋優太【モダン神挑戦者決定戦優勝レポート】
先週は晴れる屋さんのモダン神挑戦者決定戦に参加しました。
以下その大会レポートです。
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■イゼットラガバン
イゼットラガバン | |
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デッキリスト | |
3:《汚染された三角州/Polluted Delta》 3:《島/Island》 4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 4:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》 3:《蒸気孔/Steam Vents》 2:《焦熱島嶼域/Fiery Islet》 19 Lands 4:《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer》 |
4:《邪悪な熱気/Unholy Heat》 3:《稲妻/Lightning Bolt》 4:《考慮/Consider》 2:《呪文貫き/Spell Pierce》 4:《対抗呪文/Counterspell》 4:《表現の反復/Expressive Iteration》 3:《大魔導師の魔除け/Archmage’s Charm》 4:《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble》 28 other spells 2:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》 |
モダンはクリーチャーデッキが多く、《
諜報で中盤のドロー濃度を高める《ドラゴンの怒りの媒介者》、
《表現の反復》は何度も紹介していますが、
最近のイゼットラガバンは《大魔導師の魔除け》を3-
打ち消しと2ドローのおかげで4cオムナスや青白コントロールといった長い
火力除去だけだと7/7以上の《濁浪の執政》
イゼットラガバンは初手に土地が2枚あればどこを引いても回る安
とはいえ、後半マナが余る展開があるので《焦熱島嶼域》
《溢れかえる岸辺》などフェッチランドは、昂揚達成や《濁浪の執政》を早く出すために必要で、サイド後の《血染めの月》
1ターン目《考慮》で墓地にインスタントかソーサリーを落とす+
《尖塔断の運河》は序盤3ターンは《Volcanic Island》と変わらない素晴らしい土地ですが、
《天上都市、大田原》については、
サイド後は相手によって軽量カウンターを増やします。
《狼狽の嵐》は主に続唱デッキ相手を想定したカードで、《衝撃の足音》や《
《神秘の論争》は《時を解す者、テフェリー》《創造の座、
《否定の力》は序盤2-
すでに《呪文貫き》《狼狽の嵐》《神秘の論争》《対抗呪文》
《血染めの月》は主にアミュレットタイタン、
ただ、最近は土地コンボが《耐え抜くもの、母聖樹》
《精神を刻む者、ジェイス》
《激情》は3点で焼けない対象も除去出来て、
《目覚めた猛火、チャンドラ》
この3種類のおかげで、軽量クリーチャーをサイドアウトして、
モダンの墓地対策は様々な種類のものがありますが、《大祖始の遺産》は「死せる生」
イゼットラガバン同系で相手の《濁浪の執政》
《仕組まれた爆薬》
よくサイドに採用されている《激しい叱責》は、《ウルザの物語》
しかしクリーチャーデッキ対策なのに、《激しい叱責》
■大会結果
予選ラウンド
○グリクシスリアニメイト
○不屈の独創力コンボ
○イゼットラガバン
○死せる生
○イゼットラガバン
×4色オムナス(ヨーリオン)
○緑トロン
○ジェスカイラガバン
ID
決勝ラウンド
○赤黒ゴブリン
○タメシブルーム
○4色オムナス(ヨーリオン)
神決定戦
×ビビアンポッド
■サイドボードの考え方
クリーチャー4種類は、実はどれもサイドアウトする可能性があります。
例えば相手が《敏捷なこそ泥、ラガバン》を容易にブロックできるデッキなら、《敏捷なこそ泥、ラガバン》は全てサイドアウトします。今回対戦した中で言うと赤黒ゴブリンには4枚アウト、他はハンマータイムにも《メムナイト》によるブロックが嫌なので4枚アウトします。
イゼットラガバンは定番クリーチャーが12枚入っているので、相手はクリーチャー除去を多く残す傾向にあります。
しかしその除去は3種類とも除去できるわけではなく、例えば《稲妻》は《濁浪の執政》を除去出来ず、《虹色の終焉》は疾駆の《敏捷なこそ泥、ラガバン》を除去出来ません。
特に《虹色の終焉》の入ったデッキに対しては、《ドラゴンの怒りの媒介者》を全てサイドアウトして《敏捷なこそ泥、ラガバン》を疾駆で使い、《虹色の終焉》を完璧に腐らせることが可能です。
《濁浪の執政》は、3ターン目以降に打ち消しを構える必要がある相手に対しては1枚サイドアウトします。例えばトロンや死せる生などです。
《厚かましい借り手》は、相手の平均マナコストが軽く、戻しても出し直されやすい相手や、そもそも戻したいものが無い相手にはサイドアウト。
当たる機会の多いデッキのサイドボードについても解説します。
対イゼットラガバン
お互いが除去と打ち消し呪文を打ち合うので、基本的に長期戦になることを想定してください。
ゲームの焦点は《邪悪な熱気》で除去されない7/7以上の《濁浪の執政》を通すことと、通されたあとに《厚かましい借り手》《精神を刻む者、ジェイス》でバウンスすること。バウンスすると6/6以下になる場合が多いです。
そして《表現の反復》や《大魔導師の魔除け》といったリソースを増やすカードに打ち消し呪文を当てることも重要です。
最初は僕もサイドボーディングがわからず、《ドラゴンの怒りの媒介者》を4枚残して、《神秘の論争》に弱いという理由で《大魔導師の魔除け》を抜いたりしていましたが、大きな間違いでした。
《ドラゴンの怒りの媒介者》を4枚アウトを試してからは、同系の勝率はかなり上がりました。序盤にクリーチャーを出さないことで、火力を撃たれず、結果相手の《濁浪の執政》が出るのが遅くなるといった副次効果もあります。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》は気軽に出さず、常に疾駆で使う気持ちで使って下さい。《表現の反復》《濁浪の執政》といった、ゲームを有利に進めるカードでカウンター合戦が発生するので、そこでマナがフルタップした返しに《敏捷なこそ泥、ラガバン》疾駆が理想です。
土地を並べてドローゴーして、相手のマナ要求カウンター《呪文貫き》《神秘の論争》に引っかからないように動きたいです。
長期戦になる都合上、《呪文貫き》は弱いことが多いです。《神秘の論争》は《濁浪の執政》にも当てられるぶん《呪文貫き》よりも優れています。
《大祖始の遺産》は相手の《邪悪な熱気》《濁浪の執政》を弱くする、序盤に置けるとかなり有利になれるカードです。
対4cオムナス
4cオムナス側は、サイド後に《忍耐》を増やす傾向にあります。この《忍耐》にマストアタックで突っ込んだり、《虹色の終焉》の打ち先を無くすためにも、《ドラゴンの怒りの媒介者》を全てサイドアウトしています。
このマッチも《敏捷なこそ泥、ラガバン》の使い方が重要です。先手1ターン目は相手の1マナ除去枚数が4-6枚で、初手に無い可能性もあるのでプレイしますが、それ以降のターンでは《虹色の終焉》《レンと六番》での除去をケアして疾駆することが多いです。
《狼狽の嵐》は相手の《対抗呪文》《表現の反復》《夏の帳》を打ち消すためにサイドインしますが、相手のデッキリスト次第ではインしないこともあります。
《血染めの月》《月の大魔術師》は、こちらが後攻なら相手にケアされやすいので《否定の力》に変えたりもします。先手のみ《血染めの月》《月の大魔術師》と考えています。
対死せる生
相手は《神秘の論争》と《否定の力》のバックアップからこちらのターンに《暴力的な突発》→《死せる生》と動いてきます。
こちらの目指す方向としては《狼狽の嵐》《呪文貫き》《神秘の論争》《対抗呪文》のうち2枚を使える状況を作ることと、打ち消し呪文を複数撃つための《敏捷なこそ泥、ラガバン》でのマナ加速と、《大祖始の遺産》です。今挙げたカードが初手に少なかったら強めにマリガンする必要があります。
《大魔導師の魔除け》は打ち消しではあるのですが3マナと重く、相手の《神秘の論争》の的になりやすいので減らしています。
■おわりに
イゼットラガバンは選択肢が非常に多く、どんな状況も打破できるのですごく好きなデッキです。
変更したい箇所としては8枚目のフェッチランド、《否定の力》を《激情》の2枚目に、《目覚めた猛火、チャンドラ》はやっぱり《精神を刻む者、ジェイス》が良いかも。
まだ試していないのですが、《帳簿裂き》はモダンでも活躍し始めているらしいです。確かにルーターしながらすごいサイズで攻撃しそう。
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それではまた。