MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【新環境のレガシーのデッキを4つ紹介】

今回は久々にレガシー記事です!

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』のカードでどう環境が変化したか、大会結果から新デッキを追っていきます。

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参考情報

レガシーチャレンジ(5月9日)
レガシーチャレンジ(5月10日)

■バント人間

レガシーチャレンジ(5月9日):優勝
デッキリスト
4:《古代の聖塔/Ancient Ziggurat
4:《魂の洞窟/Cavern of Souls
2:《カラカス/Karakas
2:《Savannah
2:《無声開拓地/Silent Clearing
4:《手付かずの領土/Unclaimed Territory
3:《不毛の大地/Wasteland
21 lands


4:《教区の勇者/Champion of the Parish
4:《ルーンの母/Mother of Runes
4:《貴族の教主/Noble Hierarch
2:《魅力的な王子/Charming Prince
4:《翻弄する魔道士/Meddling Mage
4:《サリアの副官/Thalia’s Lieutenant
4:《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben
4:《精鋭呪文縛り/Elite Spellbinder
1:《反射魔道士/Reflector Mage
2:《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition
2:《宮殿の看守/Palace Jailer
35 creatures

4:《霊気の薬瓶/AEther Vial
4 other spells


4:《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage
2:《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe
2:《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist
2:《四肢切断/Dismember
2:《月の大魔術師/Magus of the Moon
1:《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff
1:《疫病を仕組むもの/Plague Engineer
1:《精神壊しの罠/Mindbreak Trap
15 sideboard cards

クリーチャータイプ「人間」を中心にしたアグロデッキです。

序盤から1マナクリーチャー達を展開、《教区の勇者を育てながら《ルーンの母》で除去から守り、相手のクリーチャーは《反射魔道士》《宮殿の看守で対処して行きます。

レガシーは1マナドローが多くコンボデッキが強い環境なので、相手のコンボへの抑制として《スレイベンの守護者、サリア》《翻弄する魔道士》が採用されています。

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』からの新カードは《精鋭呪文縛り》。相手の除去やコンボを遅らせるのが主な用途ですが、《精鋭呪文縛り》の手札を見る効果と《翻弄する魔道士》との相性が良く、確実に《翻弄する魔道士》の指定を当てる事が出来ます。

デッキのトリッキーな動きを可能にしてくれるのが《霊気の薬瓶で、《魅力的な王子》を《霊気の薬瓶経由でインスタントタイミングで出せば、相手からの除去を避ける事が出来ます。

霊気の薬瓶》をコントロールしているときは《終末》のような「奇跡」を持つカードに対してインスタントタイミングで干渉可能です。

例えば相手がドローステップ中に《終末》を「奇跡」したとき、奇跡の誘発型能力にスタックして《翻弄する魔道士》から《終末指定でプレイを防いだり、《精鋭呪文縛り》で《終末を手札から追放して8マナにする事も可能です。

■イゼットデルバー

レガシーチャレンジ(5月10日):4位
デッキリスト
1:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
2:《島/Island
1:《山/Mountain
1:《霧深い雨林/Misty Rainforest
1:《汚染された三角州/Polluted Delta
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
1:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills
1:《Tropical Island
3:《Volcanic Island
4:《不毛の大地/Wasteland
19 lands


4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
4:《スプライトのドラゴン/Sprite Dragon
4:《若き紅蓮術士/Young Pyromancer
2:《天上の餌あさり/Ethereal Forager
14 creatures

4:《渦まく知識/Brainstorm
4:《思案/Ponder
1:《稲妻の連鎖/Chain Lightning
1:《二股の稲妻/Forked Bolt
4:《稲妻/Lightning Bolt
4:《目くらまし/Daze
3:《表現の反復/Expressive Iteration
2:《否定の力/Force of Negation
4:《意志の力/Force of Will
27 other spells


1:《猛火の斉射/Blazing Volley
1:《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage
3:《紅蓮破/Pyroblast
2:《外科的摘出/Surgical Extraction
1:《蒸気の絡みつき/Vapor Snag
2:《削剥/Abrade
1:《無のロッド/Null Rod
2:《運命の神、クローティス/Klothys, God of Destiny
2:《水没/Submerge
15 sideboard cards

レガシー環境に長く君臨するデルバーデッキ。序盤からクリーチャーを展開して《目くらまし》《意志の力》《不毛の大地》でバックアップする戦略は何年経っても強力。

青赤をメインにする事で《》を採用することができます。相手からの《不毛の大地》《血染めの月》で負けにくくなるのは基本地形のメリットです。

デュアルランド全開で《タルモゴイフを入れるティムールカラーの型もありますが、《王冠泥棒、オーコが禁止された後は青赤2色メインのものが主流になった印象を受けます。

ただ、青赤系のデルバー同型では《稲妻》で焼かれない《タルモゴイフは強いので、ここは悩みどころ。

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』からの新カードは《表現の反復》。土地や1マナのカードを追放すれば、2マナ2枚ドローに占術1が付いているような効果であり、これは青のカードとしては初に近い。

表現の反復》は継続してリソースを稼いでくれるため《スプライトのドラゴン》《若き紅蓮術士》の誘発にも最適で、《意志の力》《否定の力》の代替コストにもなります。

意志の力》《否定の力》で失ったリソースを《表現の反復》で取り戻す事も多く、後半の息切れを防いでくれる素晴らしいカード。僕は《表現の反復》が『ストリクスヘイヴン:魔法学院』で一番強いカードだと思っています。

メインは青赤2色ですが、サイドボードには相手の《自然の怒りのタイタン、ウーロ》に対抗するための《運命の神、クローティス》がタッチされています。

クローティスは、除去で破壊されず、《紅蓮破》で打ち消されないことから、ゲームが長引くコントロールデッキ相手に対して強いカードです。墓地対策としての性能は遅いので、対ホガークなどを考えるときは別枠で《墓掘りの檻》《外科的摘出》が必要になります。

水没》は《タルモゴイフなどのサイズの大きいクリーチャーに対して有効です。

■イゼットデルバー2

レガシーチャレンジ(5月9日):3位
デッキリスト
2:《焦熱島嶼域/Fiery Islet
1:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1:《霧深い雨林/Misty Rainforest
1:《汚染された三角州/Polluted Delta
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
2:《冠雪の島/Snow-Covered Island
1:《冠雪の山/Snow-Covered Mountain
4:《Volcanic Island
16 lands


4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
4:《僧院の速槍/Monastery Swiftspear
4:《スプライトのドラゴン/Sprite Dragon
2:《厚かましい借り手/Brazen Borrower
14 creatures

4:《渦まく知識/Brainstorm
4:《思案/Ponder
3:《定業/Preordain
3:《稲妻の連鎖/Chain Lightning
4:《稲妻/Lightning Bolt
4:《目くらまし/Daze
4:《表現の反復/Expressive Iteration
4:《意志の力/Force of Will
30 other spells


1:《猛火の斉射/Blazing Volley
2:《狼狽の嵐/Flusterstorm
2:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus
2:《外科的摘出/Surgical Extraction
2:《削剥/Abrade
2:《発展の代価/Price of Progress
1:《否定の力/Force of Negation
2:《水没/Submerge
1:《乱暴+転落/Rough+Tumble
15 sideboard cards

表現の反復》を使った別のアプローチで、こちらは《僧院の速槍》によって攻撃的にライフを削る構成になっています。果敢クリーチャーと《表現の反復》は相性最高!

デッキの性質としてはバーンデッキに近く、バーンデッキでの手札補充としても《表現の反復》は強い。今後レガシー以外の環境で、《表現の反復のために赤アグロが青をタッチする事も多くなると思います。

■スモッグゼニス

レガシーチャレンジ(5月10日):8位
デッキリスト
2:《Bayou
2:《Tropical Island
2:《Underground Sea
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest
2:《汚染された三角州/Polluted Delta
4:《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
1:《ドライアドの東屋/Dryad Arbor
1:《冠雪の森/Snow-Covered Forest
1:《冠雪の島/Snow-Covered Island
1:《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
20 lands


1:《森を護る者/Sylvan Safekeeper
1:《悪意の大梟/Baleful Strix
2:《氷牙のコアトル/Ice-Fang Coatl
4:《ウィザーブルームの初学者/Witherbloom Apprentice
1:《呪文探求者/Spellseeker
1:《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath
10 creatures

2:《豊穣な収穫/Abundant Harvest
4:《渦まく知識/Brainstorm
4:《陰謀団式療法/Cabal Therapy
2:《致命的な一押し/Fatal Push
3:《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith
4:《思案/Ponder
3:《思考囲い/Thoughtseize
3:《突然の衰微/Abrupt Decay
1:《暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy
2:《煙霧の連鎖/Chain of Smog
2:《森の知恵/Sylvan Library
30 other spells


1:《ボジューカの沼/Bojuka Bog
1:《カラカス/Karakas
1:《輪作/Crop Rotation
3:《花の絨毯/Carpet of Flowers
2:《外科的摘出/Surgical Extraction
1:《突然の衰微/Abrupt Decay
1:《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe
1:《漁る軟泥/Scavenging Ooze
2:《疫病を仕組むもの/Plague Engineer
2:《活性の力/Force of Vigor
15 sideboard cards

緑の太陽の頂点》を中心にしたコントロールデッキです。序盤は《ドライアドの東屋》サーチでマナブースト、中盤は《氷牙のコアトル》で相討ち。除去や手札破壊で相手のリソースを削っていき、最終的には《自然の怒りのタイタン、ウーロをサーチしてゲームを決めます。

ストリクスヘイヴンからの新カードは《ウィザーブルームの初学者》。レガシーは軽いインスタントやソーサリーが強いので、ドローや除去や手札破壊を撃ちながら1点ドレインできます。

そして今注目の的になっているのが《煙霧の連鎖》とのコンボ。

煙霧の連鎖
:「プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーはカードを2枚捨てる。そのプレイヤーはこの呪文をコピーし、そのコピーの新たな対象を選んでもよい。」

つまり自分を対象にする事で、呪文のコピーを作り続ける事が出来ます。手札を0枚にする代わりに《煙霧の連鎖を無限回数コピーできるので、《ウィザーブルームの初学者とのコンボで無限ドレインです。

ただ、このコンボ自体はクリーチャー除去でも打ち消し呪文でも対処可能なので、単体で効果を発揮しない《煙霧の連鎖自体の枚数は2枚に抑えられています。

除去や手札破壊でゲームをコントロールしながら、相手のリソースが尽きたタイミングでコンボを狙う形ですね。

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』からの新カードその2。《豊穣な収穫はマナスクリュー、マナフラッドの両方を防げるカードなので、こういった中速コントロールデッキで最も使いやすいと思います。

効果に対して値段が安すぎると感じるので、今が集め時かも。

■おわりに(カードラッシュおすすめ買取情報)


上記のデッキで紹介した《煙霧の連鎖》ですが、現在カードラッシュでも4000円で高価買取中!(2021年5月13日の買取価格です)

煙霧の連鎖はストレージに混ざっている安いカードのイメージでしたが、今となってはフェッチランドど同じ買取価格。一度も再録していないコンボパーツということもあり、需要が集中して高騰しましたね。マジックはこういう謎の高騰があるのも面白い。

また、『モダンホライゾン2』で対抗色フェッチの再録が発表された関係で、再録されなかった側の友好色フェッチランドも高騰中。

なんと《汚染された三角州のオンスロート版日本語は10000円買取です!(2021年5月13日の買取価格です)

フェッチランドが余っている方はカードラッシュの買取表も見に来て下さい。買取表はコチラ

それではまた。

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