MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【新環境から3つのデッキを紹介】
Hi,
カルドハイム発売で各環境が変化していますね。
今回はスタンダードの注目デッキを紹介して行きます。
※今回紹介したデッキリストは、MTGアリーナのインポートに対応しています。デッキリスト内最上部の【インポートデータ】で開かれたデッキリストをすべて選択してコピーし、MTGアリーナ内でインポートしてご利用ください。
※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
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■イゼットテンポ
Coupe de France FFJV, Qualifier #1:トップ4 ByJohn Girardot【インポートデータ】 | |
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デッキリスト | |
4:《移り変わるフィヨルド/Volatile Fjord》 4:《河川滑りの小道/Riverglide Pathway》 3:《寓話の小道/Fabled Passage》 8:《冠雪の島/Snow-Covered Island》 3:《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》 1:《不詳の安息地/Faceless Haven》 23 lands 4:《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》 |
4:《霜噛み/Frost Bite》 2:《本質の散乱/Essence Scatter》 2:《否認/Negate》 3:《髑髏砕きの一撃/Shatterskull Smashing》 2:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》 4:《襲来の予測/Saw It Coming》 4:《多元宇宙の警告/Behold the Multiverse》 4:《サメ台風/Shark Typhoon》 25 other spells 2:《否認/Negate》 |
攻撃するか呪文の対象になる度に宝物トークンを生み出し、2マナを構える事が出来る《黄金架のドラゴン》。
5マナで攻撃しながら2マナを構えると言う動きは《世界を揺るがす者、ニッサ》を彷彿とさせます。《黄金架のドラゴン》で攻撃して《否認》構え→はい勝利!
先週の記事で2枚と言ったが、すまんありゃウソじゃった。デッキの中心になる、4枚入るカードでした。
デッキ全体がこのドラゴンを中心に組まれており、インスタント好きにはグッと来るリストです。
《黄金架のドラゴン》から構えられるインスタントでありつつ、自身もクロックになる2体。
《砕骨の巨人》はスタンダードを代表する強力カードで、これ1体で序盤の盤面を作るクリーチャー。
青赤だと5/5以上のサイズに対処しにくいですが、その欠点を《厚かましい借り手》が補っています。
「カルドハイム」からの新カード。
《霜噛み》はプレインズウォーカーにも撃てる使い勝手の良い除去で、このデッキならほぼ3点火力として運用できます。
《襲来の予測》は「予顕」によるコスト軽減がそこまで強くない為、《中和》でも良い印象を受けました。
《多元宇宙の警告》は、2マナという軽さから、打ち消しや除去を使いながら相手のエンド時に撃てるドローソースとして、なかなか優秀。
サイドボードの新カード達。
《彫像の伝承》はコントロールやミッドレンジなどの長期戦で役立ちます。占術4程度は出来るので、最大7枚ほどカードを探しに行けます。
《弱者粉砕》は赤の全体ダメージ系統では珍しい追放除去で、赤単アグロや白単アグロにサイドイン。シングルシンボルかつ予顕なのが《神々の憤怒》との違いで、スタンダード以外でも使われそう。
■ナヤアドベンチャー
PrediMTG Community Clash powered:優勝 ByDrSanchez【インポートデータ】 | |
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デッキリスト | |
4:《森/Forest》 2:《山/Mountain》 1:《平地/Plains》 3:《針縁の小道/Needleverge Pathway》 4:《岩山被りの小道/Cragcrown Pathway》 4:《枝重なる小道/Branchloft Pathway》 4:《寓話の小道/Fabled Passage》 22 lands 4:《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》 |
2:《スカルドの決戦/Showdown of the Skalds》 2:《怪物の代言者、ビビアン/Vivien, Monsters’ Advocate》 3:《グレートヘンジ/The Great Henge》 2:《エンバレスの宝剣/Embercleave》 3:《髑髏砕きの一撃/Shatterskull Smashing》 12 other spells 1:《巨人落とし/Giant Killer》 |
出来事クリーチャーによる可変マナカーブの安定性、伝説のアーティファクト2種で単純なクリーチャー除去だけでは対処されない柔軟性。グルールアドベンチャーは前環境のベストデッキでした。
グルールというデッキはその基盤が強く、そこに新カードのために白をタッチしたのがこのナヤアドベンチャーです。
タッチ白の主な理由は《スカルドの決戦》。
1章で中盤のアドバンテージ獲得、2・3章でクリーチャー強化と、アドバンテージ・盤面の強さ両方に優れたカードです。
アグロデッキでちょうど空きやすい4マナ域と言う事もあり、グルール以外にも様々な形で《スカルドの決戦》が試されていますね。カルドハイムでもトップクラスの性能だと思います。
《スカルドの決戦》を強く使うには、めくれた4枚を使い切るためにデッキ全体が軽く動ける必要があります。そういった点で、アドベンチャーカードと《スカルドの決戦》の相性は良好です。
このリストは不採用でしたが、《スカルドの決戦》を戻して使い直すことのできる《群れの番人》も使われ始めています。
白タッチで使えるようになった《巨人落とし》はグルール同型で先出しされた《恋煩いの野獣》を対処出来ますし、《エッジウォールの亭主》が誘発する出来事クリーチャーでありながら本体スペックも優秀。
まだ未検証ですが、緑デッキ対決では《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》が強いという仮説を立てています。
《グレートヘンジ》の置き合いでは+1/+1カウンターが2個で相手は0個。相手の英雄譚はカウンターが乗らないため実質無効化、相手のプレインズウォーカーはカウンターが半分で登場する。すごい!
■白単ライフゲイン
By高橋 優太【インポートデータ】 | |
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デッキリスト | |
17:《冠雪の平地/Snow-Covered Plains》 3:《不詳の安息地/Faceless Haven》 3:《アーデンベイル城/Castle Ardenvale》 23 lands 4:《命の恵みのアルセイド/Alseid of Life’s Bounty》 |
2:《ガラスの棺/Glass Casket》 2 other spells 2:《ガラスの棺/Glass Casket》 |
絆魂をはじめとしたライフ回復能力持ちのクリーチャーと《太陽冠のヘリオッド》とのシナジーを中心にした、白単ライフゲインデッキです。
カルドヘイムからの新戦力は《正義の戦乙女》。
実用レベルのクレリックと天使が揃っており、ライフ獲得の誘発も容易い。ライフが27以上なら全体+2/+2修正で圧倒的な戦力強化!
クリーチャーを横並べするタイプのデッキは全体除去が苦手ですが、《傑士の神、レーデイン》は相手の《空の粉砕》《ドゥームスカール》のコストを増やして全体除去のターンをずらします。
相手の氷雪土地がタップインする効果も地味ながら強力。《傑士の神、レーデイン》の存在を考えると、氷雪基本地形は決して「入れ得」では無いです。
このリストには入っていないですが、《スカイクレイブの大鎚》を装備すると4/5・飛行・警戒・先制攻撃となるので《黄金架のドラゴン》に一方的に攻撃出来ます。
アグロデッキがサイド後から《ドゥームスカール》を入れることはよくありそう。
しかし白の強い予顕が少ないので、2マナで伏せると読まれやすいという欠点もあります。
打点が高くアンタップインで起動マナも軽い、歴代のミシュラランドの中でも上位に入る性能。
単色デッキの最大のメリットは《不詳の安息地》だと思います。採用する際は、氷雪土地を最低でも20枚は入れたいですね。
■おわりに
イゼットテンポはインスタントの行動が多く、使っていてかなり楽しいデッキで、MTGアリーナのラダーでも頻繁に当たります。
流行してデッキリストが洗練されていく過程を見るのが非常に楽しみです。
良い印象を受けたのはナヤアドベンチャーです。グルールの基盤が強いうえに、《スカルドの決戦》によって中盤の粘り強さが補強されました。
今後も緑の《グレートヘンジ》デッキを倒せるかが、スタンダード攻略の鍵になって行きそうです。
緑デッキに対して良いポジションなのが白単ですね。除去デッキには弱いですが、クリーチャーの並べ合いでは白単のシナジーが強い。
《無私の救助犬》→《光輝王の野心家》→《傑士の神、レーデイン》でイージーウィンします。
環境初期は色んなデッキが多く最高に楽しいです。またスタンダード研究が進んだら記事を書きたいと思います。
それではまた。