MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【新スタンダード注目デッキ】

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週末には新セット後初となるスタンダードでの大規模トーナメント「Red Bull Untapped Japan Qualifier」が開催されます。

https://mtgmelee.com/Tournament/View/3422

今回の記事では、大会に向けて新スタンダードでの注目デッキを解説して行きます。

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■本命 : 4cオムナス


4《水蓮のコブラ
3《砕骨の巨人
4《自然の怒りのタイタン、ウーロ
4《創造の座、オムナス
1《帰還した王、ケンリス
4《棘平原の危険
2《耕作
3《フェリダーの撤退
4《僻境への脱出
4《発生の根本原理
1《精霊龍、ウギン
3《ラウグリンのトライオーム
3《ケトリアのトライオーム
4《寓話の小道
2《進化する未開地
4《岩山被りの小道
2《枝重なる小道
1《平地
2《
1《
4《

サイドボード
1《フェリダーの撤退
2《当惑させる難題
2《否認
3《神秘の論争
1《砕骨の巨人
4《轟く叱責
2《レッドキャップの乱闘

今のスタンダードで頭一つ抜けて強いのがこの4cオムナス。

水蓮のコブラ》は《寓話の小道》絡みで大量のマナを生み出し、2枚引いたときには序盤から圧倒的なマナ加速が出来ます。

水蓮のコブラ》から生み出したマナで《自然の怒りのタイタン、ウーロ》、《創造の座、オムナス》を展開。それぞれドローが付いているため単体除去されてもアドバンテージを失わず後続に繋げながら展開。

更に《自然の怒りのタイタン、ウーロ》、《創造の座、オムナス》にそれぞれ大量のライフゲインが付いているため、並大抵のアグロデッキではこれを乗り越えることは困難です。

11点回復する相手に《ショック》撃っている場合じゃない!

マナ加速したら《僻境への脱出》《発生の根本原理》によって更なるアドバンテージを獲得。

どちらも1枚をプレイすると2枚目の《僻境への脱出》《発生の根本原理》に繋がりやすく、マナ加速とアドバンテージの連鎖が繋がって行きます。

4cオムナスはデッキ全体が「マナ加速」「必殺技」に最適化されており、最高の回りである4ターン目《発生の根本原理》は全てを乗り越えるパワーがあります。

土地が30枚入ったデッキなので《フェリダーの撤退》は大量トークン+全体強化。

「マナ加速」「重くて派手な呪文」で2極化したデッキなので、打ち消し呪文に少し弱い性質がありますが、青系コントロールにも《フェリダーの撤退》さえ通ってしまえばこれ1枚で勝てます。

今回のリストでは不採用ですが、《峰の恐怖》はミラーマッチで特に強く、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の表を出すだけでも6点飛ばせて、《発生の根本原理》とも相性良し。

ただし《峰の恐怖》は単体除去されるため、コントロールに対して弱いと言う欠点もあります。

 

4色のマナベースは悩み所です。

水蓮のコブラ》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《フェリダーの撤退》と3種類の上陸カードがあり、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の脱出コストにもなるのが《寓話の小道》と《進化する未開地》。

進化する未開地》はタップインであり1色しか出ない土地なので、いくらシナジーがあるとはいえ大量に入れすぎない方が良いと考えています。

水蓮のコブラ》や《エッジウォールの亭主》の存在を考慮すると《棘平原の危険》は4枚推奨。序盤に必要なマナは緑マナ(マナ加速)→赤マナ(除去)の順なので、《岩山被りの小道》も4枚。

土地30枚デッキがマナフラッドしないわけがないため、3色カウントかつサイクリングになるトライオームは多めの6枚。

4cオムナスは圧倒的に強いデッキであり、Red Bull当日も最多勢力であることが予想されます。

自然の怒りのタイタン、ウーロ》、《創造の座、オムナス》のおかげでアグロ耐性は最初からあるので、同型対策を見据えて《神秘の論争》《当惑させる難題》をメイン採用もあり得ます。その場合は《砕骨の巨人》が抜けるでしょう。

■本命:4cオムナス出来事

4《エッジウォールの亭主
2《巨人落とし
4《願いのフェイ
2《恋煩いの野獣
4《砕骨の巨人
4《豆の木の巨人
2《厚かましい借り手
4《創造の座、オムナス
3《僻境への脱出
4《幸運のクローバー
2《ラウグリンのトライオーム
2《ケトリアのトライオーム
4《寓話の小道
4《岩山被りの小道
4《枝重なる小道
1《平地
6《
2《
2《

サイドボード
1《レッドキャップの乱闘
1《魂標ランタン
1《否認
1《本質の散乱
1《自然への回帰
3《神秘の論争
1《カズールの憤怒
1《嵐の怒り
1《過去と未来
1《エルズペス、死に打ち勝つ
1《僻境への脱出
1《精霊龍、ウギン
1《原初の力

市川ユウキさん発案のデッキで、これまであったティムール出来事に《創造の座、オムナス》をタッチした形。

もともとティムール出来事はシングルシンボルのカードが多く《豆の木の巨人》も4枚入っているため、マナベースに無理なく《創造の座、オムナス》をタッチできており、なおかつ出来事デッキは後半のマナの使い道も多いので《創造の座、オムナス》からの4マナを上手く活用できます。

デッキ全体が軽いため、4cオムナスと違って重いカードが手札に貯まる事故が起こりにくく、安定した動きを見せます。

エッジウォールの亭主》《幸運のクローバー》で序盤から低コストで自分の強い動きを押し付けて行けるのが長所。

僻境への脱出》は《創造の座、オムナス》の登場によりかなり評価が上がったカード。

もともとティムール出来事も《僻境への脱出》を中心としたデッキでしたが、今まではマナが足りずにめくれたカードを使いきれない事もありました。

しかし《創造の座、オムナス》のマナ加速により使いきれない事も解消。次のマナ加速に繋げながら、最終的には《願いのフェイ》により《否認》《過去と未来》ロックに持ち込みます。

4cオムナスとの1番の違いは《願いのフェイ》による柔軟性でしょう。

ランプデッキでは「マナ加速」「必殺技」の2つで構成されているため小回りが利くアクションが取りにくいです。

願いのフェイ》によりキーカードである《僻境への脱出》を水増し出来る上、状況に合わせて《自然への回帰》《レッドキャップの乱闘》《嵐の怒り》等の除去にもなります。

これも《創造の座、オムナス》の生み出す4マナと相性が良く、《成就》から《否認》で相手の《発生の根本原理》を防ぎつつ、《過去と未来》で《否認》を回収といったようにランプでは出来ない器用な動きをします。

重いカードがメインに入っていないため事故の原因にもならず、《願いのフェイ》1スロットで戦略が大幅に広がっています。

カズールの憤怒》は土地カウントでありながら、最後に《豆の木の巨人》を投げて勝ち手段にもなる便利なカード。

4cオムナス出来事はプレイ難易度が非常に高いですが、使いこなせばあらゆる状況に答えがあるので、今週末の大会でもおすすめ出来るデッキです。

■その他:スゥルタイ

4《自然の怒りのタイタン、ウーロ
1《長老ガーガロス
4《血の長の渇き
3《苦悶の悔恨
2《無情な行動
1《本質の散乱
2《神秘の論争
4《中和
3《絶滅の契機
2《悪夢の詩神、アショク
4《サメ台風
1《精霊龍、ウギン
2《ジュワー島の撹乱
2《ハグラの噛み殺し
4《ゼイゴスのトライオーム
4《清水の小道》
2《疾病の神殿
2《神秘の神殿
4《寓話の小道
4《
1《
2《
2《ヴァントレス城

サイドボード
3《否認
1《神秘の論争
2《強迫
2《無情な行動
1《取り除き
1《絶滅の契機
2《恋煩いの野獣
1《長老ガーガロス
2《精神迷わせの秘本

MPLのOndřej Stráskýがミシック1位を取った、青黒コントロールタッチ《自然の怒りのタイタン、ウーロ》と言えるコントロールが原型。

4cオムナスは「マナ加速」「必殺技」の2つに特化したデッキなので、「必殺技」(僻境への脱出、根本原理)の部分を打ち消し呪文で対処して、残りは除去という考え方。

ランプには打ち消しは有効なので、最近は青黒2色のコントロールも少し居ますね。

青黒2色だと、アドバンテージ獲得手段・勝ち手段が細くなってしまうため、色を足してでも《自然の怒りのタイタン、ウーロ》は採用すべき。

1対1交換を繰り返して《自然の怒りのタイタン、ウーロ》脱出がそのままゲームプランになるのはこのカードだけ。《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を使わないのがハンデと思えるほど、このカードは余りにも強い。

ローテーション前はトップメタだったスゥルタイですが、《覆いを割く者、ナーセット》《ハイドロイド混成体》と言うアドバンテージ源を失っているため後半リソース不足に陥りやすいです。

他に大量にカードを引けるのは《老いたる者、ガドウィック》くらいなので、打ち消し呪文を構えるデッキなら《精神迷わせの秘本》が採用候補になるでしょう。

僕もこういった青黒コントロールは好きなので回して見ましたが、残念ながら4cオムナス、4c出来事を乗り越えられるパワーは無いと判断しました。

どちらもエンチャント・アーティファクトでゲームを決めるカードがあり、スゥルタイでは対処しにくい。

今は相手のカードを対処するよりも、自分の強い動きを押し付ける方が良いと考えています。

■その他:緑単アグロ、赤単アグロ等

正直に言うと、土地を置くだけで8点回復されて、墓地から6/6が出てきてライフ回復される環境でアグロを使いたいとは思えません。

■おわりに

既に週明けにスタンダードでのアップデートがあると発表されています。

これまでと違い禁止ではなくアップデートと表明しているのが気になりますが、僕らに出来るのは待つ事だけ。

僕は《自然の怒りのタイタン、ウーロ》はスタンダードのカードパワーを凌駕していると考えているので、何かしらの変更が起こるかも知れません。

スタンダード、モダンでも環境支配度が高いため、変更があった方が面白くなりそうです。

それではまた。

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