MTG │ 新弾レビュー │ 高橋優太【ゼンディカーの夜明けおすすめレアランキング】
Hi,
新セット「ゼンディカーの夜明け」が発表され、MTGアリーナでは既に実装済み、紙のマジックではプレリリースも開催されました。
「ゼンディカーの夜明け」フルスポイラーリスト(※公式サイトより引用)
僕もアリーナで新セットのリミテッドを楽しんでいます。
両面土地含めたマナのバランスを考えるのが非常に難しく、やり込めそうな環境です。
今回はその「ゼンディカーの夜明け」から注目のレアを10点挙げて行きます。
※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
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※カードラッシュ通販での『ゼンディカーの夜明け』シングル販売は発売日当日より開始いたします
■10位《当惑させる難題》
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の登場以来、世は青緑ランプ時代。
《耕作》《真面目な身代わり》など追加の土地を置く効果は以前よりかなり増えました。
追加セットランド時にデメリットを与える《当惑させる難題》は青緑ランプ対策として良く、1ドローも付いているため無駄になりにくい。青ければ悩まずサイドボードに採用して良い性能です。
問題点を挙げるとしたらこのカードが青い事。青緑ランプが同型対策として使う事で結局ランプが強いこと自体が変わらない事でしょうか。
果たして《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の環境支配はどこまで続くのか。
■9位《見捨てられた碑》
マナが増えて無色のクリーチャーを全体強化する、アーティファクト版《ミラーリの目覚め》と言うべき能力。
アーティファクトなので《Mishra’s Workshop》の3マナからプレイ可能。早速僕も《見捨てられた碑》入りのデッキをヴィンテージで試してみた所、マジックオンラインの大会でトップ8に入賞出来ました。
修正値が大きいためアーティファクトクリーチャーやエルドラージが主体のデッキでは盤面が圧倒的なサイズになります。マナが増えることも役立ち、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》《歩行バリスタ》に繋げやすい。
伝説のアーティファクトなので複数採用は難しいですが、2枚くらいなら採用候補。
また、「マナ2倍」「全体強化」の効果は統率者で好まれやすい性質があるので、英語版が後々高くなりそうです。
■8位《石成エンジン》
最近は統率者のプレイ人口が増えた事もあり、こういった多人数戦向けの派手なアーティファクトが増えてきました。《石成エンジン》はまさしく統率者向けの能力で、英語版が人気が出そうです。
《時間の大魔道士、テフェリー》のアンタップ能力と組み合わせればお手軽に無限マナになります。今まで「見たら倒せ」の代表ジェネラルだった《時間の大魔道士、テフェリー》のヘイトが更に上がりそう。
■7位《スカイクレイブの災い魔》
ライフが13以上でも出しやすくなった新しい《死の影》こと《スカイクレイブの災い魔》。
モダンの《死の影》デッキは《死の影》を引けなかった時に攻め手が少ない欠点がありましたが、《スカイクレイブの災い魔》と合わせて8枚になったことで安定しました。
ただ、《死の影》と異なり《スカイクレイブの災い魔》は相手のライフも削る必要があるため、《稲妻》など本体火力で削る赤黒型が主流です。
■6位《這い回るやせ地》
ドラフトやシールドで使う内にどんどん評価が上がったカード。
打ち消し呪文を構えた状態で相手が何もしなかったら《這い回るやせ地》にカウンターを載せたりと、インスタントを構えるデッキと相性が良いです。
また、カウンターが蓄積するため2/2→4/4→6/6とパワーが高く、プレインズウォーカーを一撃で倒せるサイズに成長します。8マナで2回起動することも多いです。
100-200円で買いやすいので特におすすめ。
■5位《マグマの媒介者》
《渦まく知識》《思案》《意志の力》などでインスタント・ソーサリーが墓地に貯まりやすいレガシーなら《マグマの媒介者》は序盤から4/4で出す事も出来るので、青赤デルバー系統での採用候補になるでしょう。
最近のティムール・デルバーのクリーチャーは《戦慄衆の秘儀術師》《タルモゴイフ》《わめき騒ぐマンドリル》の3種類で、3つとも墓地を参照する能力なため《安らかなる眠り》に弱いという欠点がありました。
《マグマの媒介者》は墓地対策されている状況でも手札を入れ替える能力があるので、その点で上記3つのクリーチャーと差別化できる可能性あり。
スタンダードでも《スプライトのドラゴン》《嵐翼の精体》と共に青赤呪文デッキが組めそう。
■4位《水蓮のコブラ》
旧ゼンディカーからの再録カード。
2マナのマナブーストであり、《寓話の小道》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》と組み合わせれば序盤から爆発的なマナ加速が出来ます。
これがあったスタンダードでは必ず4枚使われてきたので、これから2年間《水蓮のコブラ》と付き合い続ける事になるでしょう。
既にコブラへのメタは進んでおり、《棘平原の危険》がメインに入れても腐りにくい、最も効率の良い除去かなと思います。
■3位《河川滑りの小道》《清水の小道》など、各種2色土地
これも今後2年間ずっと使い続ける事になるでしょう。迷わず4枚揃えましょう。
■2位《変わり樹の共生》
神話レアの両面土地シリーズ5種類はライフを3点払う事でアンタップインする事を選べて、コストは重いですが派手な効果を持っています。
《変わり樹の共生》はライブラリーを7枚見て戦場に出す効果。アンタップインの土地か呪文を選べるのは非常に便利で、モダンの《原始のタイタン》デッキで即採用される能力を持っています。
《原始のタイタン》デッキの性質として《死者の原野》《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の為に土地を28-30枚ほど入れる必要があるため、マナフラッドしやすい欠点がありました。
キーカードの《原始のタイタン》を引けずにデッキの動きが弱くなってしまう事も多かったですが、《変わり樹の共生》は《原始のタイタン》デッキの欠点を大きく改善しています。
序盤はアンタップイン緑マナなので展開を阻害せず、後半は呪文として使う事で《原始のタイタン》の水増しになるので、これほどデッキに適したカードは無いでしょう。
■1位《創造の座、オムナス》
戦場に出た時点でカードを引くため除去されてもアドバンテージを失わず、1回目の上陸で4点回復、2回目の上陸で実質0マナプレイに変わり、3回目で相手のプレインズウォーカーを除去。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《寓話の小道》により1ターンに複数の上陸も容易であり、《寓話の小道》の場合は相手のターンに土地を探して4点回復も出来ます。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》もライフを回復するので、この回復量をアグロデッキで克服するのは非常に困難。
新スタンダードで《水蓮のコブラ》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《創造の座、オムナス》のラインは王道と言える、強力な組み合わせです。
既にスタンダード以外でも活躍しており、モダンでは《死者の原野》4色コントロールに《創造の座、オムナス》が3枚採用。
僕もレガシーで《創造の座、オムナス》を試しましたが、ライフ回復量が多く《稲妻》に耐えるサイズなのでレガシーでも十分通用する性能でした。
しばらくは各フォーマットで《創造の座、オムナス》君を強く使うデッキを研究することになりそうです。
4色カードなので、モダン以下では《否定の力》《意志の力》《活性の力》のコストになるのも使いやすいですね。
■おわりに
https://mtgmelee.com/Tournament/View/3422
今週末にはスタンダードでの大規模なトーナメント「Red Bull Untapped Japan Qualifier」が開催されるので、それに向けて新スタンダードを練習して行きます。
練習の進捗次第ですが、直前にスタンダード特集記事も書く予定です。
それではまた。
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