MTG │ GPレポート │ 高橋優太【GPラスベガス】
Hi,
先週末はGPラスベガス(モダン)に参加してきました。
以下そのレポートになります。
※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
カード名のリンク、記事末尾のバナーを
クリックで通販サイトへアクセスできます
通販サイト(https://www.cardrush-mtg.jp/)
■青白コントロール
4《選択/Opt》
4《流刑への道/Path to Exile》
1《呪文嵌め/Spell Snare》
2《外科的摘出/Surgical Extraction》
3《マナ漏出/Mana Leak》
3《否定の力/Force of Negation》
1《拘留の宝球/Detention Sphere》
2《謎めいた命令/Cryptic Command》
2《至高の評決/Supreme Verdict》
1《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
3《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
1《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
3《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
4《天界の列柱/Celestial Colonnade》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《廃墟の地/Field of Ruin》
1《ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium》
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2《氷河の城砦/Glacial Fortress》
5《島/Island》
2《平地/Plains》
サイドボード
3《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2《天界の粛清/Celestial Purge》
2《僧院の導師/Monastery Mentor》
2《機を見た援軍/Timely Reinforcements》
1《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
1《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1《ドビンの拒否権/Dovin’s Veto》
2《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
ミシックチャンピオンシップから引き続き、青白コントロールを選択しました。
前回のレポートはコチラ↓
以下が主な変更点です。
全体除去を《終末/Terminus》から《至高の評決/Supreme Verdict》に変更。
ホガークのクリーチャー達は墓地から帰ってくるため、デッキの下に送る《終末/Terminus》にしましたが、やはり運任せになってしまいます。
ナーセットの【-2】能力との相性や《否定の力/Force of Negation》で追放することを考えると《至高の評決/Supreme Verdict》にすべきで、《終末/Terminus》は間違いでした。
パーマネントを何でも触れるカードが合計2枚は欲しかったので、フィニッシャーにもなる《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》。モダンで5マナはとても重く2枚引くと手札で腐りやすいので、1枚がちょうど良く感じます。
青白コントロールのマリガンする理由の多くは土地が少ないことで、土地が詰まることが敗因になることも多いです。
総数を25枚にしつつ能力持ちの《ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium》を追加。《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》とコンボで、相手のドロー後に起動すると相手はカードを引けず、1枚ディスカードになります。
インスタント呪文以外なら、ドローをロックすることも可能です。
ホガークに対して墓地に送らない全体除去が欲しくて採用。しかし効く相手と効かない相手の差が激しいカードであり、相手が上手いとケアされやすいです。次回出るなら2枚目の《拘留の宝球/Detention Sphere》か《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》のどちらかに変更します。
レガシーと違って軽量ドロー呪文が少ないため好みでは無いのですが、勝っている青白のリストに採用率が高かった《僧院の導師/Monastery Mentor》を試しました。
しかし懸念通りあまり活躍せず。単体で機能して全体除去とも相性が良い《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》の方が好感触で、ライフ回復手段である《機を見た援軍/Timely Reinforcements》よりも優先度が落ちると感じました。
次回出るなら上記2枚に変更します。
■本戦
・初日
BYE
BYE
BYE
〇イゼットフェニックス
〇ジャンド
×アブザン《献身のドルイド/Devoted Druid》コンボ
〇イゼットフェニックス
×イゼットフェニックス
×4色ウルザ
6-3で2日目へ。
有利なイゼットフェニックスにダブルマリガン×2で負けてしまって残念。
2日目
〇アブザン《献身のドルイド/Devoted Druid》コンボ
〇赤単フェニックス
〇《硬化した鱗/Hardened Scales》親和
×バーン
×ホガーク
〇《予言により/As Foretold》《雷電支配/Electrodominance》で0マナ呪文をプレイするコンボ
2日目4-2、トータル10-5で135位。200ドル獲得。
結局青白でホガークには勝てませんでした。GPトップ8でも5人がホガークで、間違いなく最強デッキです。
デッキの好みで青白を選びましたが、プロとして勝ちを目指すなら最強デッキの練度を高めるのが一番良いのだと思います。
■ホガーク禁止後の世界
さて、8/27にモダンで禁止改定が行われました。
・《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》 禁止
・《信仰無き物あさり/Faithless Looting》 禁止
・《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》 禁止解除
ホガークは大会での上位入賞率が非常に高く、どのデッキも《虚空の力線/Leyline of the Void》《外科的摘出/Surgical Extraction》を必要とするようなメタゲームになっており、墓地戦略はあまりにも強力でした。
ホガーク禁止後の世界はモダン環境の速度が少し緩やかになり、ホガークによって抑えつけられていたデッキ達が息を吹き返しそうです。
4ターン目まではゲームが続くので、ウルザトロン、5色人間、ストーム、アミュレットタイタンなどでしょうか。
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》禁止により《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix》系デッキは壊滅。実質《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix》が禁止されたに近いかも知れません。
そして一番のニュースは《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》復活!
レガシーでも活躍するこのカード、《否定の力/Force of Negation》というバックアップもあり青白石鍛冶が台頭するでしょう。
■今買うタイミングのカードを予想
マジックのデッキを組むならまずは土地から。それぞれ3-4枚はデッキに入るカードですし、青白石鍛冶を考える上で外せないのがこの2つ。
特に《天界の列柱/Celestial Colonnade》はアルティメットマスターズ再録で値段が安くなっていたので、需要が集まるこのタイミングで上がりそうです。
《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》は装備するタイミングで除去を挟まれるとテンポを失う欠点があります。また《殴打頭蓋/Batterskull》をエンド時に出したタイミングでアーティファクト破壊などで対策されます。
テフェリーなら上記のインスタントタイミングでの妨害を防ぎ、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》によるマウントを取りやすくします。相手の《殴打頭蓋/Batterskull》や剣を戻し、石鍛冶同系でも強いのがポイント。
それに加えて、スタンダードで4枚使うカードなので需要は多いです。灯争大戦が剥かれて値段が落ちている今がチャンスかなと。
ホガーク時代は環境が早すぎて追いつけていないカードでしたが、禁止改定により環境が低速化するならこのカードの出番です。
《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》《殴打頭蓋/Batterskull》をまとめて除去。
石鍛冶で持ってきた装備品を 手札破壊で抜くのも良い手段なので、ジャンドの時代が来るか!?
■おわりに
衝撃的な展開となったモダンの禁止改定。
しかし禁止改定があるからこそフォーマットの新鮮さを保っており、だからこそモダンは面白い。
この記事を書いている時点ではまだアメリカですが、帰国したら早速モダンの大会に出ようと思います。
それではまた。