MTG | スタンダード天気予報 | 高橋優太 【2019年6月】
今回はグランプリ台北を目前に控えて、高橋優太さんからスタンダードのメタゲーム解説の記事をラッシュメディアにいただきました。
どうも、高橋です。
今週末にはグランプリ台北が開催され、僕も参加する予定です。
台湾はご飯がとても美味しいし、日本語が通じる店も多いです。
飛行機も往復3万円程度で取れるので、国内旅行と変わらない感覚で気軽に行けます。
初めて海外旅行に行くならおススメ!!!もし週末のスケジュールが空いている方は今からでも間に合う!
さて観光気分は置いておいて、グランプリ台北のフォーマットはスタンダード。
最近のスタンダードの流行がどんなものか見ていきましょう。
※記事内紹介のカードはカード名のリンク、記事末尾の
バナーをクリックで通販サイトへアクセスできます
通販サイト(https://www.cardrush-mtg.jp/)
■ 赤単
20《山/Mountain》
4《狂信的扇動者/Fanatical Firebrand》
4《ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner》
4《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》
4《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin》
4《ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer》
4《ショック/Shock》
4《稲妻の一撃/Lightning Strike》
4《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》
4《舞台照らし/Light Up the Stage》
4《実験の狂乱/Experimental Frenzy》
サイドボード
2《凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil》
2《火による戦い/Fight with Fire》
4《溶岩コイル/Lava Coil》
2《軍勢の戦親分/Legion Warboss》
2《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》
3《無頼な扇動者、ティボルト/Tibalt, Rakish Instigator》
スタンダードは赤単の速度に追いつけるかどうか、これが環境定義となっています。
低コストが少ないデッキだと序盤押し込まれやすく、3色以上でショックランドからダメージを受けすぎるとそれだけで負けてしまいます。
《舞台照らし/Light Up the Stage》《実験の狂乱/Experimental Frenzy》で後半も粘り強く戦えるため、ただ除去しているだけでは後半この2つに押し込まれてしまいます。
赤単であるにも関わらず、アドバンテージ手段が豊富なのが素晴らしい!
前々回の記事でも述べましたが、僕は赤単はカード1枚1枚のコストが低いため、1ターンに+1枚よりも1ターンに+X枚プレイできる状態の方が勝ちにつながると思っています。
《炎の職工、チャンドラ/Chandra, Fire Artisan》よりも《実験の狂乱/Experimental Frenzy》の方が強い!
サイドボードは、グルールのクリーチャーにタフネス5が増えているので《火による戦い/Fight with Fire》を採用したいタイミングですね。
《無頼な扇動者、ティボルト/Tibalt, Rakish Instigator》は、除去耐性がありつつ相手のライフ回復を無効化します。
主に4色《戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde》デッキに効きます。
■ グルールアグロ
7《森/Forest》
1《グルールのギルド門/Gruul Guildgate》
9《山/Mountain》
4《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4《グルールの呪文砕き/Gruul Spellbreaker》
3《生ける竜巻/Living Twister》
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》
4《スカルガンのヘルカイト/Skarrgan Hellkite》
4《茨の副官/Thorn Lieutenant》
4《稲妻の一撃/Lightning Strike》
2《ショック/Shock》
3《ボーラスの壊乱者、ドムリ/Domri, Anarch of Bolas》
3《主無き者、サルカン/Sarkhan the Masterless》
サイドボード
4《溶岩コイル/Lava Coil》
4《軍勢の戦親分/Legion Warboss》
2《不滅の太陽/The Immortal Sun》
3《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》
2《無頼な扇動者、ティボルト/Tibalt, Rakish Instigator》
赤単に次いで2番人気と言えるデッキがグルールです。
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》→《ボーラスの壊乱者、ドムリ/Domri, Anarch of Bolas》→《主無き者、サルカン/Sarkhan the Masterless》というブン回りはあらゆるデッキを粉砕します。
《ボーラスの壊乱者、ドムリ/Domri, Anarch of Bolas》は5マナ域の素早い展開にもつながりますし、クリーチャーのサイズが大きいグルールでは【-2】能力がほぼ除去になります。
ドムリこそがグルールの強さを支えていると僕は考えています。
最近は赤いデッキが流行していることもあり、《ショック/Shock》に弱い《軍勢の戦親分/Legion Warboss》よりもタフネスの高い《生ける竜巻/Living Twister》《切り裂き顎の猛竜/Ripjaw Raptor》などが赤メタで優先されていますね。
グルールはマナベースに不安要素があるデッキなので、このリストのように土地25で《グルールのギルド門/Gruul Guildgate》を入れる形が好みです。
またサイドボードの《不滅の太陽/The Immortal Sun》は、エスパーやジェスカイの多色プレインズウォーカーデッキを1枚で封じられるカード。
自分のプレインズウォーカーを少し抜いてサイドインします。
■ エスパーミッドレンジ
4《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress》
4《神無き祭殿/Godless Shrine》
4《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
1《平地/Plains》
1《沼/Swamp》
4《湿った墓/Watery Grave》
4《第1管区の勇士/Hero of Precinct One》
4《聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Haunt》
4《思考消去/Thought Erasure》
3《暴君の嘲笑/Tyrant’s Scorn》
1《灯の燼滅/Despark》
1《アズカンタの探索/Search for Azcanta》
1《古呪/The Elderspell》
3《ケイヤの誓い/Oath of Kaya》
3《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
4《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
4《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
1《戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General》
1《戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde》
サイドボード
1《喪心/Cast Down》
1《戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde》
2《肉儀場の叫び/Cry of the Carnarium》
1《灯の燼滅/Despark》
2《強迫/Duress》
1《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》
3《ケイヤの怒り/Kaya’s Wrath》
2《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
2《古呪/The Elderspell》
先週のグランプリカンザスシティを優勝したのが、このエスパーミッドレンジ。
元々は《正気泥棒/Thief of Sanity》入りでしたが、これも《ショック/Shock》に弱いため赤デッキの流行に伴い不採用となっています。
その代わりに赤に強い《聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Haunt》《ケイヤの誓い/Oath of Kaya》を全力で採用しており、メタゲームの推移を感じますね。 火力デッキ相手にはライフゲイン!
《戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde》は遅いデッキ対決の切り札と言えるカードで、《聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Haunt》《ケイヤの誓い/Oath of Kaya》で得たライフをそのままリソースに変換できます。
相手がプレインズウォーカーを攻撃してくると自然とライフが残るため、デッキの動きとも非常に噛み合っています。
赤単に強いのは長所なのですが、グルールの《ボーラスの壊乱者、ドムリ/Domri, Anarch of Bolas》に弱いのが欠点。
《第1管区の勇士/Hero of Precinct One》《聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Haunt》ともに【-2】で討ち取られやすく、早いターンの5マナ域でそのまま負けてしまいます。グルールさえ克服できれば強いのに!
まだデッキは決まっていませんが、グルールかエスパーミッドレンジ、もしくは遅いデッキ対決で強い《戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde》デッキかなと考えています。
来週はグランプリ台北レポートの予定。観光も混じるかも☆
それではまた。
記事内で紹介したカードはカードラッシュ通販店で販売中です
↓クリックで通販サイトへ↓