デュエルマスターズ │考察記事│ dotto【2023年8月新殿堂後の環境考察】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回の記事では2023年8月11日に施行された新殿堂の感想と殿堂後の環境を振り返りつつ新殿堂後のオススメデッキを紹介し、今後のメタゲームを予想します。
まずは今回の新殿堂の感想から。
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・新殿堂の感想
新殿堂入りカードでは《絶望神サガ》と《蝕王の晩餐》が殿堂入りしたことで「サガループ」をピンポイントで潰しに来た様子見の殿堂だなと多くの方がそう感じたと思います。
自分も同じくそう思いました。
「サガループ」は圧倒的な強さで環境を支配していたのは言うまででもなく、楽しくデュエルマスターズを遊ぶ上では存在していいデッキではありませんので殿堂入りは当然でしょう。むしろちょっと遅かったぐらいです。
「サガループ」と殴り合えていた「赤緑アポロ」や「青魔道具」、「アナジャオウガ」の3つのデッキは他のデッキに比べて相当強いデッキタイプだったのでこれらが殿堂でノータッチだったのは今後にどう影響してくるかどうか、「青魔道具」や「アナジャオウガ」に対する対策カードは用意されつつあるので問題ないかもしれませんが果たして「赤緑アポロ」の対策に使いやすいカードは近いうちに登場するのでしょうか、そこがこの新殿堂に対しての評価が変わるポイントだと思います。
もう1枚の殿堂カード《神の試練》については墓地回復系のカードが増えてきたことでEXターンループが容易になってきており危険度の高いカードになっていました。
個人的には一発でプレミアム殿堂入りさせておいた方が今後のために良いと思っていたのですが、段階を踏むために一度殿堂入りを挟んだのかな?とこれについては思います。
殿堂解除では忌まわしき《勝利宣言鬼丸「覇」》が帰ってきてしまったのにはただただ驚きました。
現環境でも殴り合えるパワーを《勝利宣言鬼丸「覇」》は持っています。
サポートカードも現代では増えており危険度は上がっていますが、対抗できるメタカードも増えているのでそこについてはまだマシなのかなと。しかし交通事故的な形で登場してたった1枚で殴り倒されるのはなかなか不快度が高いため、犠牲者が多く出ないことを祈ることしかできません…。
・新殿堂後の環境の変化とオススメデッキ
環境の絶対的王者だった《絶望神サガ》が無事に殿堂入りしたことで多くのプレイヤーが環境の照準を見失った初週(8月11日~13日)の環境は、最近見ることが少なくなっていた多くのデッキタイプや環境が変わったことで活躍の場を見出した新規のデッキタイプが多く入賞することで混沌とした環境になっていました。
見ることが少なくなっていたデッキタイプは「アナカラーグラスパー」や「アナカラーハンデス」、「ハザード退化」、「ガイアッシュ覇道」、「墓地退化」、「マッドデッドウッド」等でこれらは久しぶりに見るデッキタイプです。
新規のデッキタイプは《灼熱連鎖テスタ・ロッサ》を採用した「クローシステスタ」と《終末縫合王ザ=キラー・キーナリー》を採用した「アナカラー獰猛キーナリー」の2つが挙げられます。
その他にも「サガループ」が規制されたことで通りが良くなった「赤白サムライ」や「黒単アビス」、「大感謝祭 ビクトリーBEST」と《勝利宣言鬼丸「覇」》の殿堂解除で強化された「刃鬼」は評価が上がったデッキタイプです。
元々環境上位にいたデッキタイプ以外でも今列挙したデッキタイプが環境初週に殴り込んで来たんですから環境が混沌としてしまったのも頷けます。
そんな今の環境でdottoがチョイスする要チェックオススメデッキは「赤白サムライ」です。
「赤白サムライサンプルレシピ」
赤白サムライサンプルレシピ | |
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デッキリスト | |
1 x 《オリオティス・ジャッジ》 4 x 《ドラゴンズ・サイン》 4 x 《天装タイショウ・アームズ》 4 x 《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》 4 x 《爆炎ホワイトグレンオー》 4 x 《竜装ゴウソク・タキオンアーマー》 |
2 x 《竜装ザンゲキ・マッハアーマー》 4 x 《チャラ・ルピア》 4 x 《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》 4 x 《覚醒連結XXDDZ》 1 x 《時の法皇ミラダンテXII》 4 x 《竜牙リュウジン・ドスファング》 |
最速3ターン、平均4,5ターンで盤面を破壊しながら多くの受けを封じて殴ってくる「赤白サムライ」はスピード展開制圧力に優れ、現環境で最も出力の高いデッキタイプです。
攻め手側のデッキタイプなのでプレイングの幅が広く、そこにゲームメイク能力の早さが合わさって詰め方がうまい「赤白サムライ」に勝ち切れるデッキタイプは多くありません。
実際、新殿堂初週295人規模のCSで使用して2位になったのですから強さは実証済みです(新殿堂初週でdottoが参加したCSは1つだけなので試行回数1/1です)。
そのため今の環境において最初に練習すべきおすすめのデッキタイプも「赤白サムライ」になります。
次点で最終形態「サガループ」と唯一張り合えるレベルのデッキだった、形としては殴っているものの理不尽な3killを押し付けられる「赤緑アポロ」はおすすめできるデッキです。
「赤緑アポロサンプルレシピ」
赤緑アポロサンプルレシピ | |
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デッキリスト | |
4 x 《オンソク童子<ターボ.鬼>》 4 x 《カチコミ入道<バトライ.鬼>》 2 x 《覇帝なき侵略レッドゾーンF》 3 x 《轟く侵略 レッドゾーン》 4 x 《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》 4 x 《ストリエ雷鬼の巻》 |
4 x 《冒険妖精ポレコ》 4 x 《進化設計図》 4 x 《エボリューション・エッグ》 4 x 《ヘルコプ太の心絵》 2 x 《ジャスミンの地版》 1 x 《禁断の轟速ブラックゾーン》 |
互角に殴り合っていた「サガループ」が消えただけで環境の通りは変わらず良く、プレイに関しては《オンソク童子<ターボ.鬼>》を使って殴るタイミングと対面さえ覚えておけば使いこなせる簡単さもプラスポイントです。
では以上2つのデッキの評価も踏まえてdottoの独断で判断した現環境のTier表を紹介します。
・Tier表(1週目経過時の評価)
Tier1
「赤白サムライ」「赤緑アポロ」
Tier1.5
「黒単アビス」「青魔道具」「5cザーディクリカ」
Tier2
「赤単我我我」「アナジャオウガ」「ラッカ鬼羅star」
Tier2.5
「4c邪王門」「アナグラスパー」「アナオービー」「アナハン」「ドロマー天門」「ラッカライオネル」「青白ライオネル」「刃鬼」
Tier3
「赤黒テレスコ」「赤黒邪王門」「クローシステスタ」「ゼーロベン」「ガイアッシュ系デッキ」「墓地退化」「ハザード退化」「マッドデッドウッド
※Tier1.5とTier2.5に関しては上と下どちらに行くか今後の環境の流れ次第で変わると予想しているデッキです。
Tier1としているデッキタイプは前述の通りですが、その他で注目デッキを挙げるなら「黒単アビス」は注目のデッキの一つになります。
「サガループ」のせいで暫くの間、脚光を浴びる機会がありませんでしたが、元々Tier1を張れるポテンシャルがあったデッキタイプです。
プレイ難度が高いため扱い切れるユーザーは少なかったですが、サガ登場前の「轟炎の竜皇」環境においてCSで100戦以上戦った上で勝率7割を叩き出せる強さを持っていました。
その「サガループ」がいない環境が戻って来るのですから弱いはずがありません。
なんなら《ドアノッカ=ノアドッカ /「…開けるか?」》登場前のGW環境においては、「サガループ」が存在して且つ墓地メタも沢山存在する中で2.4倍や4.8倍の規模のCSで勝ちきれる強さを持っていたので対策されようが突破してしまう相当しぶといデッキタイプです。
環境の上位に上がれるかどうかの不安要素は「赤緑アポロ」等のアグロに対して弱いところとプレイングが難しい対面が多いことです。
「青魔道具」も変わらず強いデッキで「サガループ」がいなくなったことで増えた遅めのデッキに対して有利に立ち回れるため、現時点では評価が高いデッキです。
ただし環境上位に上がってきそうなデッキタイプには不利対面が多く、環境が進めば進むほど立ち位置が悪化しそうな気配があります。
とは言っても対策しないと「青魔道具」に勝てないデッキは多いため一定の立ち位置は保証されており、Tier3に落ちることは無いと思います。
「5cザーディクリカ」の良いところはアグロに対して一応有利を取りつつ様々なデッキタイプに手札orシールドで運ゲーを仕掛けられるところにあります。
他のデッキからしてみれば傍迷惑な話ですが、それ故に不利対面が多く存在するわけではありません。
細かい詰めやマナ置きに関しては一定の難度があるものの、大まかな動きはとても分かりやすいので初心者向きな点もプラス要素。
マイナス要素としては全く安定しない点。人気デッキの1つなので母数の多さ+デッキの性質を活かして入賞数を稼ぐことができればTier1になり得ると思います。
・総括
「サガループ」が消えたことで何もできずに負ける機会は減り、様々なデッキで勝てるチャンスは増えましたが旧環境から強いデッキが複数残った状態で現環境を迎えています。
サガ環境と言う狭いカードプールで戦っていたプレイヤーに対して刺さる意識外からの飛び道具(初見殺し)は環境の最初の時期にだけ通用するもので、徐々に強いデッキだけが残っていくことになります。
全てのデッキを満足いくまで回しきっているわけではないため今までの経験や知識、デッキを触った感触等から判断して記述しました。
環境の理解へ少しでも手助けになっていれば幸いです。