デュエルマスターズ │ デッキ解説│ dotto【黒単アビスロイヤル】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回の記事ではGP2022Day2のオリジナル環境のメタゲームの考察とdottoが使用した「黒単アビスロイヤル」の解説を行いたいと思います。
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・メタゲーム考察
GP2022Day2当時のオリジナル環境は環境デッキが乱立している環境で良く言えば色んなデッキタイプが活躍している環境であり、悪く言えば何でも勝てる環境。
そんな環境でも入賞数や母数の多い人気デッキは存在し、「4c邪王門」や「アナカラーハンデス」、「赤緑アポロ」等は対策必須のデッキタイプだったと言えます。
そしてこの環境をより一層難しくするのは大会開催2週間前のタイミングで発売された「伝説の邪神」のパック、新規収録カードに強力なカードが多く、新規デッキタイプが台頭してきてもおかしくないタイミングでの開催でした。
・大会結果を踏まえて
優勝した「青魔道具」は上記に挙げた母数の多い人気デッキ3つに対して強く、当日多かった「5cザーディクリカ」にも相性が良いので立ち位置が良いデッキだったと思います。
それ以外のベスト8に入ったデッキタイプもこれらのデッキに対してすべてではないものの有利に戦えるデッキタイプが多く、立ち位置の良いデッキタイプが勝ち上がった印象で「4c邪王門」や「アナカラーハンデス」、「赤緑アポロ」の対策は必須の環境だったということがわかります。
続きましてdottoが使用した「黒単アビスロイヤル」について解説を行いたいと思います。
この「黒単アビスロイヤル」も環境の中心デッキに有利な対面が多い自作デッキです。
まずはデッキレシピから。
・使用デッキレシピ
黒単アビスロイヤル | |
---|---|
デッキリスト | |
4 x 《ベル=ゲルエール》 4 x 《フォーク=フォック》 4 x 《レター=ジェンゲガー》 4 x 《ハンマ=ダンマ》 4 x 《アビスベル=ジャシン帝》 4 x 《深淵の三咆哮バウワウジャ》 |
3 x 《悪灯トーチ=トートロット》 2 x 《龍装鬼オブザ08号/終焉の開闢》 4 x 《龍頭星雲人/零誕祭》 4 x 《邪侵入》 3 x 《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》 |
・デッキ解説
新シリーズ「ゴッド・オブ・アビス」にて新登場した《アビスベル=ジャシン帝》を中心とした「アビスロイヤル」のデッキです。
このデッキタイプは発売後すぐにCSなどで結果を残していましたが、公開されていたような既存の構築だと「アナカラーハンデス」のハンデス&《若き大長老アプル》のロックギミックが刺さってしまうためGP当日のメタゲームを考察した上では、使用することは困難でした。
それに対抗できるのが上記の構築です。
役割において重要なカードを挙げて行くとデッキを動かす上での重要カードは《レター=ジェンゲガー》、ゲームをコントロールする上で《龍頭星雲人/零誕祭》、フィニッシュする上で《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》がそれぞれキーカードになっています。
このデッキは採用されているカードの役割を理解しないと各対面に対して適切にカードをプレイすることが困難なデッキになっているので採用カード解説に移ります。
・採用カード解説
《ベル=ゲルエール》
このデッキ唯一の2コストカードですが、実はこのデッキタイプ3ターンスタートでOKなので2ターン目に積極的にプレイするカードではありません。
早期決着が求められるような対面には出して行きますが、そうでなければ自身の手札の枚数を減らして先のターンにおけるプレイの選択肢を狭めるだけになるので2ターン目に出しません。
具体的にはハンドキープが必要な「アナカラーハンデス」や「4c邪王門」、「シータRX(閃)」(=《切札勝太&カツキングー熱血の物語ー》でボードを荒らしてアドバンテージを得るプレイをしてくるデッキ)には他のカードがプレイできなくなるので出さない方が得策です。
墓地からの「アビスラッシュ」能力で打点を増やしながら墓地のカード枚数を増やしてくれるため、序盤~終盤まで使い方さえ間違えなければ便利なカードです。
《フォーク=フォック》
《アビスベル=ジャシン帝》ありきのカード、墓地からの1コスト「アビスラッシュ」は強力。
3ターン目の優先度は
《邪侵入》≧《レター=ジェンゲガー》>>>《フォーク=フォック》>《龍装鬼オブザ08号/終焉の開闢》
なので9~12枚目の初動カードとして運用し、《邪侵入》or《レター=ジェンゲガー》を手札に持っているなら積極的にマナに置いてしまいましょう。
手札から使っても強くはないです。
《レター=ジェンゲガー》
ハンドリソースが必要な相手には特に重要なキーカードになります。
ここでいうハンドリソースが必要な相手というのは、
①ハンデスが得意なデッキ
→「アナカラーハンデス」等
②墓地への干渉が得意なデッキ
→「アナカラーハンデス」、「5c」、「ジョーカーズ」、その他墓地対策を採用しているデッキ
③盤面除去が得意なデッキ
→《切札勝太&カツキングー熱血の物語ー》が入っているデッキ等
です。
デッキ内の「アビスロイヤル」率が27/40なので最初のヒット率は66%ですが2回試行して1回成功すれば問題ないです(最初はヒット率79%で運用していましたが少しずつ減らしても大丈夫か検証してギリギリの枚数がこの配分になりました)。
発売前の初期評価は自分も低かったのですが、実際に使ってみて「アビスロイヤル」率が低いからと言って弱いと決めつけるべきではないカードだと個人的な評価はかなり変わりました。
《アビスベル=ジャシン帝》が場にいてそのターン中に仕掛けない時には1コストで「アビスラッシュ」して溜めのプレイをするのもオススメです。
《ハンマ=ダンマ》
除去枠&受け、ボード除去が必要になる特定の対面においては優先キープ。
具体的には「アナカラーハンデス」、「ゼーロベン」、「赤黒邪王門」、「ジョーカーズ」、「ムゲンクライム」等。
これらには優先キープ、それ以外の対面にはマナに置く優先度高め。
《アビスベル=ジャシン帝》
展開の軸になるカードですが4ターン目に出す優先度はあまり高くありません。
墓地メタや除去があまり飛んでこない対面には出しに行っていいですが4ターン目に出しても墓地にあるカードが弱く、そのターン中にアドバンテージを稼げないため《アビスベル=ジャシン帝》を出した後にリソースを稼げる5ターン目以降が理想。
《邪侵入》で3,4ターン目に《アビスベル=ジャシン帝》を出す動きは勿論強いです。
《深淵の三咆哮バウワウジャ》
墓地肥やし能力がデッキの動きの軸になるフィニッシャー、なるべく優先して盤面に送り込むことで勝利に近づきます。
このカードの良いところは墓地を大量に肥やしながら高打点を盤面に隠して設置できるところ。
この構築においては《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》が採用されているので攻撃までのラグを軽減できます。
《切札勝太&カツキングー熱血の物語ー》が採用されているようなデッキ相手には《深淵の三咆哮バウワウジャ》は最優先でプレイしたいカードです。
盤面に出しておくことで《切札勝太&カツキングー熱血の物語ー》からの「革命チェンジ」で出てきた大型を処理できます。
処理を狙う返しのタイミングで《アビスベル=ジャシン帝》+「アビスラッシュ」を行い、相手のターン時に盤面のクリーチャー3体以下にして《深淵の三咆哮バウワウジャ》を「タマシード」状態にして相手の除去から隠せるようなプレイもできたら理想。
《悪灯トーチ=トートロット》
最強の受けカード、手札に来たらマナに置きましょう。
「シビルカウント」が達成できるように受けとして必要な対面には盤面に闇のカードを出して行きましょう。
対面が「赤単我我我」や「赤緑アポロ」、「赤黒邪王門」のようなデッキの時は《アビスベル=ジャシン帝》が盤面にいれば墓地から「アビスラッシュ」で出してボード除去を狙うプレイをする時もありますがあまり気にしなくて良いです。
《龍装鬼オブザ08号/終焉の開闢》
下面は墓地から拾いにくい「アビスロイヤル」ではないカードを必要な対面に対して拾える《龍頭星雲人/零誕祭》、《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》の5,6枚目。
上面は1コストで盤面に出せる可能性のある打点兼除去要因、《深淵の三咆哮バウワウジャ》との相性も良いです。
メタクリーチャー等を出してくる相手には優先してキープしておくべきでしょう。
《龍頭星雲人/零誕祭》
ハンデスで時間を稼いで打点を増やすルートと《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》と一緒に一気にリーサルを狙うルートを取れる。
ハンデスメタがないような相手には特に刺さりが良く、「青緑Gジョラゴン」のような受けの厚くないデッキが使う《貝獣パウアー》ぐらいであれば無視して押し込めます。
ほとんどの対面で優先的にキープするカードになりますが「4c邪王門」や「シータRX」対面で必要なプレイングがあり、
相手のハンドが4,5枚の時にこちらのハンドに《龍頭星雲人/零誕祭》+《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》が揃っている時は《切札勝太&カツキングー熱血の物語ー》を恐れずに《龍頭星雲人/零誕祭》を召喚からアタックまで一気に動かして相手のハンドの質を落とし、公開領域からそのターン中に終わらせるか溜めて次のターンに超過打点で詰め切るか選択します。
《邪侵入》
最強の初動カード、ですが《レター=ジェンゲガー》が有効な対面では不確定要素が絡みやすいカードなので3ターン目にプレイしない方が良いです。
その場合は4ターン目に《邪侵入》をプレイして《アビスベル=ジャシン帝》や《深淵の三咆哮バウワウジャ》等に繋げましょう。
余った1マナで《龍頭星雲人/零誕祭》や「アビスラッシュ」ができると上出来です。
《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》
「アビスロイヤル」における秘密兵器。
コンセプトと相性◎、受けカードが多いデッキでもあるのでカウンターからのリーサルも狙えキルターンも早めてくれます。
相手の盤面に《若き大長老アプル》がいると効果では出せないので注意。
・プレイング解説
ここではカード解説で触れらなかった特に重要な対面のプレイを解説していきます。
vsアナカラーハンデス
《レター=ジェンゲガー》と《ハンマ=ダンマ》、《深淵の三咆哮バウワウジャ》、《龍装鬼オブザ08号/終焉の開闢》、《龍頭星雲人/零誕祭》、《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》を優先キープ。
沢山上記のカードを引いてしまった場合は展開に合わせて取捨選択、《若き大長老アプル》がいない時だけ《邪侵入》もキープ。
ゲームの基本方針はリソースをキープしながら打点を並べ、リーサル打点が組めたらさっさと殴ってゲームを終わらせに行くことです。
《龍頭星雲人/零誕祭》で相手のリソースが無く後続が無い場合は溜めてもOKです。
vs4c邪王門
《レター=ジェンゲガー》と《邪侵入》、《深淵の三咆哮バウワウジャ》、《龍頭星雲人/零誕祭》、《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》を優先キープ&プレイ。
ハンドを持った状態で5,6ターン目に除去耐性持ちの《アビスベル=ジャシン帝》を出せるような展開が理想。
《アビスベル=ジャシン帝》の効果を活用して打点を横に多く並べてしまえば「4c邪王門」とは言え受けきるのは困難で相手が《百鬼の邪王門》を沢山プレイしてくるようであればLO狙いに切り替え、《一王二命三眼槍》を使わせないように攻撃をやめるのも選択肢にしましょう。
vsゼーロベン
《ベル=ゲルエール》や《龍装鬼オブザ08号/終焉の開闢》、《邪侵入》、《ハンマ=ダンマ》、《深淵の三咆哮バウワウジャ》、《龍頭星雲人/零誕祭》、《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》を優先キープ&プレイ。
除去をしながら打点を並べリーサルを狙うのが基本線、相手の動きやマナ置きから次のターンにコンボスタートしないと読み切って《深淵の三咆哮バウワウジャ》を出せるターンを確保できると更に勝率が上がります。
vsシヴァンリンネ
同速なので先攻ゲーの対面ですが、後攻時であっても4ターン以内に《邪侵入》+《龍頭星雲人/零誕祭》+《鬼ヶ邪王ジャオウガ・ゼロ》を揃えることができればキルターンが早まるため後攻でも勝つことができます。
vsジョーカーズ
《ポクチンちん》や《希望のジョー星》がかなり刺さってしまう対面、ロングゲームになると《ガヨウ神》→《勝熱と弾丸と自由の決断》でゲームが終わってしまう可能性があるので殴り返しを受けない打点or殴り返されても大丈夫なクリーチャーはさっさと相手のシールドを殴りつつ《ヤッタレマン》等には除去を当てて早期決着を狙うと勝てる対面になります。
・総括
今回はDMGP2022で使用した「黒単アビスロイヤル」について解説しました。
デッキレシピについてはDMGP2022仕様のものなので枚数配分等は環境によって調整する必要があります。
プレイを理解していないと力を存分に発揮できないデッキなので少しでも参考になれば幸いです。