デュエルマスターズ │ 考察記事│ dotto【オリジナル:王来MAX環境考察】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回の記事では王来MAX第1弾「鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」が発売後のオリジナル環境の変化を考察していきます。
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・王来MAX第1弾発売前の環境の振り返り
新弾発売前は「赤単我我我」、「アナカラー墓地退化」、「JO退化」の3つのデッキタイプを中心に数ヶ月環境が回っていました。
そこに「赤単我我我」と「JO退化」と同速の「赤緑アポロヌス」が突如スタートデッキ発売と共に登場してそのパワーバランスが崩壊。
それを受けて「青魔道具」と「5c系統」の立ち位置が良化、その他受けデッキ(「マッドデッドウッド」等)も新登場したタマシードの影響で押し上げられていました。
・新弾発売後の新デッキと躍進したデッキ
新弾で環境へ大きく影響を与えたデッキは「タマシード」と「ドロマー退化」の2デッキでしょう。
「タマシード」デッキは《「正義星帝」<ライオネル.Star>》を中心として構築され、光闇火(デイガ)や光火自然(リース)、光火、光自然等様々なカラーリングが存在します。
今回は一番人気のある光闇火の「デイガタマシード」のサンプルリストを紹介します。
・デッキリスト:「デイガタマシードサンプルリスト」
デイガタマシード | |
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デッキリスト | |
4 x 《「正義星帝」<ライオネル.Star>》 2 x 《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》 4 x 《ゲラッチョの心絵》 4 x 《カーネンの心絵》 4 x 《スロットンの心絵》 2 x 《SMAPONの心絵》 |
2 x 《グーゴル<XENOM.Star>》 2 x 《デュザメの黒像》 4 x 《ヴィオラの黒像》 4 x 《ロマネス仙鬼の封》 4 x 《禁断英雄モモキングダムX》 4 x 《アルカディアス・モモキング》 |
このデッキの特徴は《「正義星帝」<ライオネル.Star>》軸にした強力な進化クリーチャーの展開力と《禁断英雄モモキングダムX》の全体火力&打点の高さによるカウンター力に加えて、《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》によってシールドに触らずに勝利できるのが強みのデッキです。
ビックアクションは5ターン目と他のデッキに比べて遅いものの強力な「S・トリガー」が多数採用されており、特に《スロットンの心絵》はこのデッキにおいて最も強力な「S・トリガー」で、発動できると《「正義星帝」<ライオネル.Star>》を早期に着地させることができるので一気に展開から勝ちまで持っていくことができます。
そして、もう1つの「ドロマー退化」は《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》によって登場したデッキタイプです。
・デッキリスト:「ドロマー退化サンプルリスト」
ドロマー退化 | |
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デッキリスト | |
4 x 《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》 3 x 《終末の時計ザ・クロック》 4 x 《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》 4 x 《エマージェンシー・タイフーン》 3 x 《サイバー・チューン》 3 x 《龍脈術落城の計》 4 x 《死神術士デスマーチ》 |
1 x 《鬼面妖蟲ワーム・ゴワルスキー》 2 x 《禁断竜王Vol-Val-8》 1 x 《The邪悪寄成ギョウ》 4 x 《竜魔神王バルカディア・NEX》 2 x 《∞龍ゲンムエンペラー》 4 x 《影世界のシクミ》 1 x 《新世界王の闘気/Volzeos-Balamord》 |
このデッキは「進化クリーチャー」の上のカードだけを剥がして《竜魔神王バルカディア・NEX》等を早期に盤面に送り込む「アナカラー退化」デッキ等の色違いデッキですが《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》によって呪文メタへの耐性と受け能力を獲得しています。
自身の《終末の時計ザ・クロック》をシールドに送って耐久するのは中々にいやらしいムーブです。
新弾で環境に大きく影響を与えたのは上記の2つのデッキタイプですが、環境の変化により台頭してきたデッキタイプもあります。
それは「青単スコーラー」です。
・デッキリスト:「青単スコーラーサンプルリスト」
青単スコーラー | |
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デッキリスト | |
1 x 《神出鬼没ピットデル》 4 x 《超宮兵マノミ》 1 x 《Iam》 3 x 《次元の嵐スコーラー》 1 x 《セイレーン・コンチェルト》 4 x 《ア・ストラ・センサー》 1 x 《堕呪ウキドゥ》 4 x 《堕呪バレッドゥ》 |
4 x 《堕呪ゴンパドゥ》 3 x 《堕呪カージグリ》 1 x 《ストリーミング・シェイパー》 4 x 《エナジー・Re:ライト》 4 x 《月下旋壊ド・リュミーズ》 3 x 《堕魔ヴァイプシュ》 1 x 《デビル・ドレーン》 1 x 《魔導管理室カリヤドネ/ハーミット・サークル》 |
《月下旋壊ド・リュミーズ》の効果が使えるようになる4ターン目(4マナ)から呪文を連打して《超宮兵マノミ》&《次元の嵐スコーラー》を展開し、《魔導管理室カリヤドネ/ハーミット・サークル》、《Iam》、《神出鬼没ピットデル》、《堕呪ウキドゥ》+呪文2枚&他クリーチャー3体をループさせて相手の山札を削りライブラリーアウトで勝利を狙うデッキです。
タマシードによって受けデッキが強化を受け多様化し、環境速度がやや遅くなったことで躍進に繋がったデッキです。
「青単スコーラー」以外にも同じような理由で環境での活躍が見られるようになったデッキとして、「ゼーロ」や「チェイングラスパー」のような特殊勝利ループ系デッキが存在します。
・環境デッキランク付け
上記の内容と大会結果等を参考に環境デッキの立ち位置をまとめたいと思います。
・環境デッキ簡易解説
「赤単我我我」
Tier2のデッキに全て有利でありその他環境デッキに対しての立ち位置も良好、環境に与える影響度合いがとても大きい。
「アナ退化」
動きの柔軟性と構築の幅の広さが強み、自由枠を活用することで見たい対面を見られるようになる。このデッキも環境への影響度は高め。
「ドロマー退化」
アナ退化に比べて動きの柔軟性を失った代わりに受け性能と呪文メタへの耐性が上がっている。
「5C」
ネバー、ドラサイ、カツキング型の3種を環境によって使い分けられる型の多さ、読みにくさと動きのわかりやすさから使い手を選びにくいため安定感がある。
「青単スコーラー」
受けデッキに強く、同速のアンフェアデッキに比べて安定感が高め。ただしガードが薄くメタに弱いことからトップメタにはなれない。
「青魔道具」
このデッキも受けデッキに強い、ただし早いデッキに弱く退化デッキ等にも辛いので今回取り上げているデッキの中に有利対面は少ない。
「JO退化」
コンボデッキに強く最速3killラインのデッキなのでワンチャンは作りやすい、ただし環境に受けデッキが多いのが現状ネック。
「タマシード」
退化デッキに耐性があり受けによるカウンターは強力、遅い受けデッキなので相手の理解度によって突破されやすく環境上位には不利対面が多め。
・環境のまとめ
既存のトップメタであったデッキはほぼそのままに環境上位クラスのデッキと環境内のデッキが王来MAXの新規カードの影響でかなり増える形になりました。
環境内だけで考えるとデッキタイプの種類はかなりの数になるのではないでしょうか。
本当に様々なデッキが大会で入賞しています。
もしかしたら小規模大会が増加している影響もあるかもしれませんが、そうだとしても今までの環境の中でもトップレベルに混沌とした環境になっているように思えます。