デュエルマスターズ │ 新弾レビュー│ dotto【王道篇第4弾 「悪魔神、復活」】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回はコスト参照やタップ効果を活かした王道篇ギミックの集大成となっている12月21日発売の王道篇第4弾「悪魔神、復活」の注目カードやパック全体のレビューをしていきます。
まずは注目カードの紹介から。
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・注目カードTOP3
・1位《魔誕と光喜と楽識と炎怒と哀樹の決断》
マナを生める5色レインボーカードのパーフェクト呪文。
5色デッキの弱点であった色基盤をこの1枚で補ってくれる強力なカードで、《魔誕と光喜と楽識と炎怒と哀樹の決断》を4枚採用するとデッキの色配分調整が一気に楽になります。
マナに置いた場合、《フェアリー・ミラクル》や《月光電人オボロカゲロウ》等と相性が良いです。
《悪魔世界ワルドバロム》も十分強いカードですが《悪魔世界ワルドバロム》に比べて《魔誕と光喜と楽識と炎怒と哀樹の決断》は汎用性が高いためこちらをピックアップ。
呪文内の効果は使いやすいものが多く、他のパーフェクト呪文同様モードを使い分けることができ、自分のエレメントが5色揃っていれば全ての効果を使用可能、最大でアドバンテージを6も稼ぐことも可能です。
効果の解決順は公式の文明順である光(シールド追加)、水(ドロー)、闇(ハンデス)、火(破壊)、自然(ブースト&マナ回収)で覚えるのがオススメです。
とはいえ無理に全ての効果を欲張って使おうとするとやや器用貧乏になってしまうため状況によって使い分けが必要になります。
・2位《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》
《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》(反省したすがた)
リソースを失わずに宣言したコストの相手のエレメントを無効化し、呪文も止めることができるためコントロールデッキやワンショットデッキ、ループデッキ等の多くのデッキで採用を検討することができます。
トーナメントシーンでは相手のメタを突破する役割と1ターン稼ぐ繋ぎの役割、殴って勝つ際の詰め札として現在環境トップの【マーシャルループ】に採用される可能性があり、「オリジナル」から「2ブロック」へ主戦場を移した【赤青マジック】にも種族が「マジック」なので使いやすい呪文になっています。
《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》と違ってクリーチャーの受け(トリガー等)を止めるわけではないので、ゲーム展開によってフィニッシュ札の選択肢になるものの安直にループのフィニッシュカード枠として運用されなくなっているのは良いですね。
・3位《鬼ヶ覇覇覇ジャオウガ》
新規「ジャオウガ」の汎用フィニッシャー。
《CRYMAXジャオウガ》同様に《鬼ヶ覇覇覇ジャオウガ》は出すだけで雑に相手のリソースを奪うことができるのが強く、デッキのメインアタッカーとして構築することもできれば、色が合うデッキにサブフィニッシャーとして仕込むこともできます。
《CRYMAXジャオウガ》ほどの使いやすさは《鬼ヶ覇覇覇ジャオウガ》にはありませんが、《CRYMAXジャオウガ》と違って自身の効果でコストを軽減できる「ハイパーエナジー」を持っており、マナを伸ばさないデッキでも運用しやすいのは大きな差別化ポイントになっています。
構築によっては3ターン目に出すことも可能なのでスピードと詰め性能を兼ね備えているのも良いところ。
ただ1-2-3と動いてこちらから《鬼ヶ覇覇覇ジャオウガ》を最速で出しただけでは盤面で攻撃できるのは《鬼ヶ覇覇覇ジャオウガ》だけ、墓地もほとんどなくリーサルまで届かないことが多い点には注意です。
・その他注目ポイント
デッキ作成の幅が大きく広がる新規「ヨビニオン」と新規「タマシード」のアンタップする多色カードは、上記で取り上げませんでしたが使いにくかったデッキやカードを押し上げてくれるかなり有用なカード。
新規「ヨビニオン」だと《魔誕の猛将ダイダロス》《悪魔世界の業焔》《悪魔世界の激流》《悪魔世界の閃光》の4種類は扱いやすく役割も明確です。
《魔誕の猛将ダイダロス》《悪魔世界の業焔》の2種類は「ヨビニオン」で出したクリーチャーに「スピードアタッカー」を付与する役割を8枚体制で構えられるため安定性が高いのがとても強く、《悪魔世界の激流》は出したクリーチャーに実質「ジャストダイバー」を付与することができるのでコンボデッキのサポートとして相性が良い、《悪魔世界の閃光》は受けとサーチを兼ねられるカードとしてデッキは選ぶもののスペックの高い受けカードとして運用可能です。
新規アンタップする多色「タマシード」は《邪脳の魔法陣》《邪眼の魔法陣》《邪尾の魔法陣》《邪爪の魔法陣》の4種類。
この中でも特に近年多色の組み合わせとして色バランスが難しかったドロマーカラーの《邪脳の魔法陣》とデアリカラーの《邪爪の魔法陣》はマナ基盤として優秀です。
《邪脳の魔法陣》はドロマーカラーのコントロールデッキやコンボデッキの色基盤(特に光)を整えながら中盤以降のゲームに絡めやすい性能をしており、《邪爪の魔法陣》はやりたいことによって色バランスが偏りがちなデアリカラーのサポートとして強く、《禁断英雄モモキングダムX》を絡めた退化ギミックにおいては色と退化カード両方の役割を兼ねられる優秀なカードです。
・総括
2024年は公式配信されているデュエチューブリーグの兼ね合いで事前に新規カードを真剣に触って考察する機会が増えているのですが、「悪魔神、復活」は今年度の他パックと比べて全体的に使いやすいカードが多く、年末にふさわしい強いパックになっています。
前回の「ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」がベリーレア以下に強いカードが集中している代わりにスーパーレアは《ヨビニオン・マルル》しか強くなかったのに対し、「悪魔神、復活」はスーパーレア以上のレアリティのカードがちゃんと強いパックで、注目カード紹介では取り上げていませんでしたが《陽炎の精霊メルキウス》《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》《♪ハックより 一時ずらして じゅうとなな》《「涅槃」の鬼 ゲドウ大権現》《五輪の求道者 清永》辺りのカードは十分当たりといえます。
そして「悪魔神、復活」はベリーレアやレアにも使い勝手の良いハイスペックカードが多く、待ちに待った《飛翔龍5000VT》も銀トレジャーで再録する上に個人的には前回の再録時に1枚も当たらなかったまだ値段の高い《神聖龍エモーショナル・ハードコア》やほとんどのカードを4枚以上持っているdottoでさえ1枚も持っていない《超幻影ワラシベイベー》も再録されているのは本当にありがたいです。
環境は【マーシャルループ】と【ファイアー・バード】中心になっていますが、「悪魔神、復活」は集めておきたいカードが多いので予算内でボックスを買った上、シングルで足りないカードを集めるのがオススメです。
このパックが「魔覇革命」や「超感謝祭 ファンタジーBEST」同様に化け物パックになるかどうかは《鬼ヶ覇覇覇ジャオウガ》と《悪魔世界ワルドバロム》にかかっていますが果たして。
デュエマが、世界が、絶望に染まるかどうか注目していきたいです。