遊戯王 │ 解説記事 │ でぃん【マスターデュエルにおける勇者テーマについて】
Card Rush Prosとして活動している、でぃん(@16dindin_)と申します。
今回はマスターデュエルに遂に実装されたテーマ、【勇者】について解説していきたいと思います。
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■【勇者】というテーマの特徴
【勇者】は、省スペース・高パワーで出張性の高いギミックとなっており、基本的に単体では運用されず相性の良い他テーマと組み合わされます。
覚えておきたい事として、とりあえずどんなテーマにも入れとけば強いテーマではないという点には注意が必要です。
また、OCGとは違いマスターデュエルは《アラメシアの儀》《聖殿の水遣い》がリリースから準制限に設定されていることからも、運営も相当警戒している事が伺えます。
■各カード解説
現在のマスターデュエルでのリミットレギュレーションにおいて勇者ギミックを構成するのは下記の7枚。
これに加えて《聖殿の水遣い》を墓地へ送る事ができる《おろかな埋葬》が採用されているケースが多いです。
《アラメシアの儀》2枚
このデッキの核となるカード。
起点となる攻守2000の勇者トークンを生成しつつ、デッキから《運命の旅路》を発動します。
ここで《増殖するG》を発動されても《運命の旅路》から《流離のグリフォンライダー》をサーチすることで妨害を用意してターンを返すことができるのが強力です。
《運命の旅路》1枚
①の効果は「勇者トークン」のトークン名が記されたモンスターをサーチし、その後手札を捨てる起動効果。単純に妨害を用意したい場合は《流離のグリフォンライダー》、各種特殊召喚の素材が欲しい場合は《聖殿の水遣い》と使い分けます。
②は召喚・特殊召喚に反応して装備カードをサーチor発動する誘発効果。
《騎竜ドラコバック》をサーチすることで手札アドバンテージを稼ぎます。
③は装備カードを装備した勇者トークンへ1度のみの戦闘破壊耐性付与。地味な効果ですが《流離のグリフォンライダー》を使わせずにトークンの戦闘破壊を狙いたい相手からすると非常に面倒な効果です。
《聖殿の水遣い》2枚
《アラメシアの儀》をサーチする能力と勇者トークンがいる際に特殊召喚できる効果がメインです。
初動にも手数にもなる為無駄がなく、レベル3である為《彼岸の黒天使 ケルビーニ》から墓地へ送ることが出来ます。
《騎竜ドラコバック》1枚
《運命の旅路》からサーチする事で手札アドバンテージを稼ぐ事ができます。
③は墓地へ送られると勇者トークンに装備可能な効果。《運命の旅路》の②の効果でサーチした後、①の効果で墓地へ送ると無駄がありません。
②の装備時の効果も強力で、相手フィールドのカードを種類問わず手札に戻すことで後攻時の切り返しの際に重宝します。
■相性のいいテーマについて
①幻影騎士団
豊富な1枚初動と展開力、《増殖するG》への耐性の高さからOCG環境では圧倒的トップでした。
《アラメシアの儀》の制約に引っかかるケースが少なく、《彼岸の黒天使 ケルビーニ》から《聖殿の水遣い》へのアクセスも容易である事から【勇者】と最も相性が良いテーマの1つです。
当時のOCG環境より規制されてはいますが依然としてトップレベルのデッキだと感じています。
②天威
OCG環境でも存在した【天威勇者】と呼ばれるデッキです。
《水晶機巧-ハリファイバー》から《幻獣機アウローラドン》へと繋ぐ一連の動きを【勇者】ギミックで補強しています。
それ以外にも《流離のグリフォンライダー》+レベル7【天威】モンスターで《No42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》→《幻獣機アウローラドン》に繋げる動きも強力です。
③電脳
OCG環境とは違い《真竜皇V.F.D. 》が健在なことが大きく異なる点です。
お互いの制約を一切受けずにフルに能力を活かせる点、《流離のグリフォンライダー》を盾に《真竜皇V.F.D. 》の効果をより確実に通しにいける点が強力です。
また、《永遠の淑女 ベアトリーチェ》から強引に《聖殿の水遣い》へのアクセスも可能。
④十二獣
こちらもOCG環境と違い《十二獣ドランシア》が使えます。
《アラメシアの儀》の制約を一切受けず、デッキのスロットにも余裕がある為、他のデッキより柔軟な構築が可能です。
⑤プランキッズ
直接のシナジーはありませんが【手数の少なさ、《増殖するG》への耐性、破壊以外の妨害手段の乏しさ】等、これまでプランキッズが抱えていた弱みを【勇者】が広くカバーしてくれます。
プランキッズ達が《アラメシアの儀》の制約に何も引っかからない点も噛み合っています。
以上が5つが現在のマスターデュエルで【勇者】テーマを構築に組み込んでいる環境デッキ達です。
これ以外にも相性のいいテーマは存在しますが、今回は割愛します。
■おわりに
今回はOCGで猛威を振るった経験のある【勇者】テーマについて解説しました。
現在のOCGで多数の制限カードに指定されていますが、それでも採用するデッキはあるほどカードパワーが高いテーマとなっています。
この記事を機に、是非皆さんに使って貰えればと思います。
それでは。
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