MTG │ 新弾レビュー │ 井川良彦【ゼンディカーの夜明け】
皆さんこんにちは。Rush Prosの井川(@WanderingOnes)です。
ということで、今週末にアリーナでの実装が迫った『ゼンディカーの夜明け』のプレビューをお届けします。
色/カード単位で行うのがこういった記事の通例ですが、今回も僕が試したいと思っているカードたちをご紹介していきたいと思います。
誰が見ても強そう/高そうなカードには目もくれず、少し見逃してしまいそうな地味なカードにもスポットを当てていきますので、ご注目ください。
それでは、スタート!
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■今回はこれで楽しもう!!レッツパーティ!
今回のメインテーマでもある「パーティ」。
ウィザード・クレリック・戦士・ならず者で構成されるパーティですが、必ず4種類集める必要があるわけではないのがポイントですね。
今回の有力な1マナ域、《イオナの大司祭》。パーティが全員揃っている場合はボーナスがありますが、そうでなくても2ターン目からパワー2以上で攻撃することができます。1マナで2/2以上と考えると、十分すぎるスペックですね!
クレリック被りは避けたいので、2マナ域ではクレリック以外のクリーチャーが出せるような構築にしたいところ。
《歴戦の神聖刃/Seasoned Hallowblade》(戦士)や《義賊/Robber of the Rich》(ならず者)、新カードである《カルガの威嚇者》(戦士)などが最適でしょう。中でもこの《カルガの威嚇者》は優秀な2マナ域。あらゆる赤いデッキで見ることになりそうです。
《団結の標、タズリ》はパーティが揃っているとなんと1マナ4/6という驚異のマナレシオ!!!…ではありますが、4体揃えるのはかなり厳しいのでそこは気にせずに、1→2で動いたあとの3ターン目4/6でのプレイがほとんどだと思います。3マナ4/6でも相当強い!
パーティのウィザード枠として最適なのはこちら。
クリーチャーデッキである以上全体除去とどう戦うかは重要なファクターになってきますが、そこをしっかりと支えてくれるのがこの《海門の擁護者、リンヴァーラ》です!パーティが揃っていなくても使える起動型能力は、なんと《無私の霊魂/Selfless Spirit》や《不屈の随員/Dauntless Escort》よりも強力な性能!!
《絶滅の契機/Extinction Event》だけはどうしようもありませんが、《空の粉砕/Shatter the Sky》のような全体除去や通常の単体除去はこれ1枚で完全にカバーしてくれます!
そしてレアリティこそコモンですが、パーティデッキ専用の《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》がこちら!
コイツがウィザードであるのもちょうど良く、1ターン目に《イオナの大司祭》(クレリック)、2ターン目に《カルガの威嚇者》(戦士)もしくは《義賊/Robber of the Rich》(ならず者)と動いたあとにプレイすれば、なんと(赤)(赤)(赤)が出るので実質フリースペル!!
もう1体プレイしても良し、除去をプレイしても良し、《カルガの威嚇者》の起動型能力に充ててもよし、《髑髏砕きの突撃者》をプレイしてダメージを入れても良しと、浮いた3マナの使い方は無限大です。
圧倒的なテンポで相手を追い詰めていきましょう!
白絡みの2色両面土地は白緑・白赤・白黒がこのセットに収録されているので、2色のパーティデッキを組むならこれらの2色で組むと良いでしょうし、3色であれば《海門の擁護者、リンヴァーラ》は使えませんがマルドゥカラー(白赤黒)かナヤカラー(赤緑白)が組みやすいでしょう。
4色以上で組む場合はかなり工夫が必要になるので、最高のマナバランスを組むところから頑張る必要がありそうです。
■俺は3ヶ月待ったぞ!!遂にならず者の時代が来たか??
前回プレビューカードとして頂いた、井川家の娘こと《盗賊ギルドの処罰者/Thieves’ Guild Enforcer》。
あまりにもならず者が少なくアンプレイアブルだったので少し旅に出していましたが、ついに陽の目を浴びることができそうです。
ついに来た「ならず者」ロード!瞬速があるのもとても嬉しく、《盗賊ギルドの処罰者/Thieves’ Guild Enforcer》や《厚かましい借り手/Brazen Borrower》といったカードと一緒に構えながら動けるのはデッキとして一貫性があってベリーグッド。
ロードの条件として相手の墓地8枚以上という条件がありますが、その条件すらこのカードで簡単に達成できます!素晴らしい!
《盗賊ギルドの処罰者/Thieves’ Guild Enforcer》を使うには1マナ域のならず者が重要と思っていましたが、今回ギリギリプレイアブルな1マナ域が2種類も追加されました!
《空飛ぶ思考盗み》を有効活用するためにも、なるべく軽くデッキを組んでクロック・パーミッションのように動けるようにしたいですね。
墨目、《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》じゃないか!!!
軽く組むとどうしても細く痩せがちになりそうなならず者デッキに、太さ強さを与えてくれる脅威のレア。
相手のライブラリーを切削するならず者のコンセプトともマッチしており、デッキが機能すれば大活躍してくれるに違いありません。忍者カッコいい!
デッキ全体で切削というコンセプトがあり「脱出」カードには相性が悪いですが、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》は強すぎて近いうちに禁止になると勝手に思っているので個人的には問題なしです。
行け、頑張れ、僕らのならず者!!!
■白緑黒になって生まれかわった、《巻きつき蛇/Winding Constrictor》デッキ!
旧スタンダードで活躍した《巻きつき蛇/Winding Constrictor》を軸とする+1/+1カウンターを活用したビートダウンデッキ。
基本セット2021にはその亜種である《議事会の導師/Conclave Mentor》があり、スタンダードのローテーションと共にその力を発揮する時が来たようです!
+1/+1カウンターが乗っているクリーチャーすべてが擬似的な除去耐性を持ちますし、余ったマナで大きくなるのは《搭載歩行機械/Hangarback Walker》でも結構強かったので期待できますね。1マナ域としてはかなり優秀!
インスタントの除去として使って良し、《巨大化/Giant Growth》のように使って良し、ライフゲインで赤単のようなデッキを退けても良しとなかなか使い勝手の良い3択呪文。こういう器用な呪文がインスタントなのは嬉しいですね。
5マナだと3つすべてを選ぶことができるのもお得!緑系のアグロで良く見かける呪文の一つになりそうです。
そしてなんと言ってもこのクリーチャーです!
除去耐性があり、かつ他のクリーチャーが死ぬたびに強くなり、さらには2枚目を引いても腐らない!3マナとしては破格の性能といえるでしょう!
4枚使える伝説のクリーチャー、これぞエース!!
アブザン(白黒緑)カラーはトライオームがある上に今回のセットの両面2色土地が2種類あるため、マナベースも非常に優れています。
《オゾリス/The Ozolith》や《バスリの副官/Basri’s Lieutenant》といった+1/+1カウンターを活かせるカードも複数あるため、期待できるアーキタイプの1つです。
■その他、気になったカードたちをザックリ紹介します
《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》はマイ・フェイバリット・カードの1枚。なのでコイツにも期待したいところですが、フェッチランドがないんですよねー。モダンで8ヤマネコ組みます。
単体の性能でいえば過去最高レベルの1枚。クレリックなせいで《イオナの大司祭》と相性が悪く、パーティデッキにはちょっと使いづらそうなのが残念。
上陸するたびにマナを払って墓地から帰ってくる、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》と《恐血鬼/Bloodghast》の中間のようなクリーチャー。2マナ3/1もしくは5マナ5/3として何度も帰ってくると考えると、かなりのハイスペック。アグロデッキにどうぞ。
両面カードはどれも絶妙なバランスで調整されており評価が難しいですが、これだけは間違いなく超一流。様々なデッキで4枚使うこと間違いなしです。
■終わりに
ということでお届けしましたゼンディカーの夜明けプレビュー。
個人的な好みもありクリーチャーに寄った紹介になりましたが、セット全体で見ても思ったより2-3マナ域のクリーチャーが強くてプレイするのが今から楽しみです。
逆に実際に使ってみないとわかりませんが、スペルと土地の両面カードは一部を除き構築視点では微妙に感じました。
タップイン土地(弱い)・微妙なスペル(弱い)の組み合わせが構築レベルでプレイアブルなのか、気になるところですね。
ということで最後に宣伝。
今回もWizards様にご招待していただいたので、当記事でご紹介したカードたちを中心にMTGアリーナの「アーリーアクセス」をプレイする予定です!
僕は明日9/17(木)の13:00からまったりプレイしていきたいと思います。世界中でたくさんのストリーマーの方がプレイするとは思いますが、お時間がある方はご視聴いただけると幸いです!
https://www.twitch.tv/wanderingones_
それでは今回のプレビュー記事はここまで。次回の記事でお会いしましょう!
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