デュエルマスターズ │ CSレポート │ ばんぱく【第29回はっちCS】
どうも、ばんぱく(@karahana_ )です。
今回は8/11に大阪府にて行われた第29回はっちCSについて書いていきます。
フォーマットは殿堂で《アルティメット・クロニクル・デッキ》は使用可能。参加定員500名、ポイント倍率は公認CS最大規模の6倍でした。
その影響か九州や北陸、甲信越など日本各地から遠征に来ている選手も多くレベルの高い大会でした。予選は9回戦と長丁場でしたが、運営スタッフはベテランばかりなので特に気になりません。
それでは解説の方にいきたいと思います。
※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
カード名のリンク、記事末尾のバナーを
クリックで通販サイトへアクセスできます
通販サイト(https://www.cardrush-dm.jp/)
■環境の分析
・サンマックスデッキ
・アナカラーデッドダムド
・青魔道具
・ジョーカーズミッツァイル
大会当日の環境は上記の4タイプが多いと予想します。
新たに出て来たデッキもあるのでおさらいがてらに解説しちゃいます。
サンマックスデッキ
《S級原始 サンマックス》を使用したデッキが多く入賞しました。
デッキリストや有料記事が公開された影響でこのデッキを選択する選手も多いのでは、と思いました。
サンマックスデッキは主に二種類のタイプがあります。
・赤緑サンマックス
これは3〜4ターン目に相手を倒すことが可能な高速アグロデッキです。
2ターン目に《幻緑の双月》《桜風妖精ステップル》でマナを伸ばし3ターン目には《MANGANO-CASTLE!》や《HAJIKERO・バクチック》でGR召喚をします。
GRゾーンに自然3コストを搭載することで、メインデッキの枠を圧迫することなく《S級原始 サンマックス》の進化元を確保できます。
マナカーブに沿った動きをするだけで打点を作ることができ、トーナメントプレイヤーでなくてもデッキのポテンシャルを引き出すことが可能なデッキです。
・赤白サンマックス
全環境の赤白ミッツァイルに《S級原始 サンマックス》を採用したデッキです。赤緑サンマックス同様にメインデッキに進化元は入っておらず、GRゾーンに自然3コストクリーチャーが搭載されてます。
《音奏プーンギ》《奇石ミクセル》等のメタクリーチャーは青魔道具やコントロールデッキに有効であり、《超次元サプライズ・ホール》から出せる《時空の英雄アンタッチャブル》や《イオの伝道師ガガ・パックン》等、カード1枚から取れる選択肢の多さも魅力の一つです。
青魔道具
エクストラターンを取りながらドルスザクである《凶鬼卍号 メラヴォルガル》や《卍 ギ・ルーギリン 卍/卍獄ブレイン》を展開する新感覚アンフェアデッキ。
コンボの核を担う《卍 新世壊 卍》はフィールドであるため除去カードが少なく、《無月の門99》を起動させる魔道具呪文を止めようとしても《卍 新世壊 卍》の「自分の魔導具またはドルスザクを持つ呪文を唱えられなくする能力を無視する。」効果で無効にならなくなります。
このデッキに唯一欠点があるとすれば、《卍 新世壊 卍》を引けないとコンボが始まらない点でしょうか。
モルネク程度であれば受け切れますが、高速で攻撃してくるサンマックス系は苦手です。
アナカラーデッドダムド
新たに登場したデッキタイプです。
《虹速 ザ・ヴェルデ》や《SSS級天災 デッドダムド》で相手の盤面を壊し、《禁断機関VV-8》で手札を増やしつつエクストラターンを獲得し、ゲームを有利に進めます。
主要パーツが収録されている《SSS!! 侵略デッドディザスター》は発売からわずか2日で完売、《ドンドン水撒くナウ》や《禁断機関VV-8》等の関連パーツも価格が急上昇しておりプレイヤーの注目度はピカイチでしょう。
しかしながら、カード指定の除去が《テック団の波壊Go!》くらいしかなくコストが重いため、対青魔道具が課題となります。
ジョーカーズミッツァイル
環境の癌とまで言われていたこのデッキもすでに終焉を迎えています。
高速アグロデッキであるサンマックスに加えてボード処理をしてくるアナカラーデッドダムドが登場したからです。
青魔道具に対しても特別有利というわけではないため、今後は母数を減らしていくでしょう。
■デッキの選択
メタゲームは生物であり、地方によって差があります。
下手に山を張ってカードパワーの低いデッキを選択してしまうと、いざ外してしまった時取り返しのつかないことになります。
今回はすべてのデッキに対して満遍なく戦える青魔道具を選択します。使用するからには対サンマックスの壁を超えなければなりません。
相手は攻撃してくるデッキですので、シールドトリガーで2〜3枚を止められるカードを探します。
■デッキレシピ:青魔道具
メインデッキ
《卍 新世壊 卍》×4
《堕呪 ゴンパドゥ》×4
《堕呪バレッドゥ》×4
《堕呪 ウキドゥ》×3
《堕呪 ギャプドゥ》×4
《堕呪カージグリ》×3
《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》×4
《堕呪 エアヴォ》×1
《卍 ギ・ルーギリン 卍/卍獄ブレイン》×2
《凶鬼卍号 メラヴォルガル》×3
《卍月ガ・リュザーク卍/卍・獄・殺》×1
《深海の伝道師アトランティス》×4
《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》×3
他の青魔道具との違いがあるとすれば《深海の伝道師アトランティス》、でしょうか。コストは10と重めですがシールドトリガーを持っており、「お互いのクリーチャーを1体ずつ選びそれ以外を手札に戻す」という強力な効果を持っています。
対青魔道具では《堕呪 ギャプドゥ》、のsstをケアするように攻撃するのが定石となってます。そのため、最後の1点以外で《深海の伝道師アトランティス》を踏ませれば《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》と同様の受けトリガーとして機能するでしょう。
《終末の時計ザ・クロック》よりも優っている点は序盤に踏まれても相手の場をリセットできる、コストが10なので《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》と合わせて使用しやすいところです。
勝敗
1回戦 モルトネクスト 後手 ○
2回戦 アナカラーシャコガイル 後手 ×
3回戦 ドロマーハンデス 先手 ○
4回戦 赤白バイク 後手 ○
5回戦 チェンジザ 先手 ○
6回戦 青魔道具 後手 ○(フィーチャー)
7回戦 青魔道具 先手 ×
8回戦 赤緑サンマックス 後手 ○
9回戦 ズンドコピエロ 後手 ×
■結果
6勝3敗で73位と何とも言えない結果に終わりました。
対赤緑サンマックスやドロマーハンデスでは新たに採用した《深海の伝道師アトランティス》がうまく機能して勝つことができました。
逆に対アナカラーシャコガイルでは《卍 新世壊 卍》こそ引けたものの魔道具呪文を全く引けず敗北、この時ばかりは《深海の伝道師アトランティス》を恨みましたね(笑)。負けてしまった残りの2試合はこちらの事故に相手のぶん回りが飛んできてドブンでした。
想像していたよりサンマックスデッキは少なく、環境はコントロールに寄っていたと思います。
また、名前を聞いたことあるようなトーナメントプレイヤーはアナカラーデッドダムドを選択していたのも印象的でした。
この日の優勝は7回戦で対戦した青魔道具を使用した選手でした。
■反省
細かい枚数配分をいじる時間がなく、《深海の伝道師アトランティス》を4投してしまったのは明らかなミスでした。
良かった点は《卍 新世壊 卍》を序盤に引かなくても思っていたよりゲームになるということに気づけたことです。
この手のデッキは《卍 新世壊 卍》を2ターン目に引かないと話にならない、ゲームにならないと敬遠していました。確かに《卍 新世壊 卍》は序盤であればあるほど強力なカードですが、5ターン目までに貼ることができれば6ターン目には《無月の門99》を起動することができます。
また、《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》は非常に強力なカードでウェイボールミッツァイルのようなリソースを稼ぎながら展開するデッキが少ない当日の環境に刺さっているカードでした。
■おわりに
現環境は強いデッキが多くいかにミスをしないか、使い込むかが重要です。
新しく登場したデッキやカード、ギミックに素早く順応することが勝負の鍵となるでしょう。
それでは、また次回お会いしましょう。