遊戯王 │ 考察記事 │ しの【リミットレギュレーション2020年7月改訂】
Card Rush Prosとして活動しているしの(@Strike1105)です。
2020年7月より施行される『リミットレギュレーション』(禁止・制限・準新制限)についての記事となります。
今回はいつもの制限改訂より変更内容自体は少ないですが、様々なデッキの主軸の動きを支えていた《リンクロス》が規制されたことによって、いわゆる【展開系】へのダメージが大きい改訂となりました。
さて、7月以降は一体どんな環境となっていくのでしょうか!?
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■2020年7月適用開始《リミットレギュレーション》
制限→禁止 《リンクロス》
制限→準制限 《輝白竜ワイバースター》、《処刑人-マキュラ》、《ネクロフェイス》、《ローンファイアブロッサム》
準制限→無制限 《深海のディーヴァ》、《ドラコネット》
■改訂考察
今回の改定は《リンクロス》の禁止こそ大きな変化ではありますが、その他の制限・準制限・解除カードは枚数も多くなく、環境への大きな影響も無いように感じます。
そして、その《リンクロス》自体も禁止カードになったとはいえ、環境全体から見た時の変化はそこまで大きくはありません。
何故なら《リンクロス》を利用する【展開系】自体は弱体化を強いられますが、現環境では《リンクロス》を使わない、頼らないタイプの【展開系】も数多く存在する為、それらのデッキには今回の改訂によるダメージは殆どないことでしょう。
つまり、極端なことを言ってしまえば今回の改訂が環境に及ぼす影響というのは殆ど無いとも考えられるのです。
《リンクロス》以外の部分で、今回の改訂で僕が個人的に気になったのは《深海のディーヴァ》の解除です。
《深海のディーヴァ》は以前から「これ1枚で〇〇展開が可能!」という役割と【展開系】の最終目標である“先攻最大展開”を狙うための役割を1枚で可能とするカードであり、《リンクロス》が禁止となった今でも《水晶機巧-ハリファイバー》が使用できれば展開する事自体は容易です。
更に《深海のディーヴァ》から繋がる《海皇子ネプトアビス》《海皇の竜騎隊》《氷霊神ムーラングレイス》はまさに“先攻展開してくれ”と言わんばかりの性能なので、今後の【展開系】にこの《深海のディーヴァ》をキーカードとしたデッキが環境に台頭してくる可能性は高いと考えます。
現在の先攻展開は、単にフィールドに強力な制圧系モンスターを並べていくだけでは《禁じられた一滴》のようなカードによって攻略されてしまうケースも多くなっていますが、《氷霊神ムーラングレイス》を使用したハンデスを行う先攻展開はそういった後攻側が用いる対策カードの多くを無視する事ができ、非常に強力です。
その為、他の多くの【展開系】が持たないハンデスという部分を付加価値として《深海のディーヴァ》を用いた【展開系】を作る事には大きなメリットがあると考えます。
■今後の環境について
今回の制限改訂自体が今後の環境に大きな影響を与えることはないと考察しますが、それに対して、厳密には制限改訂施行前に発売する《COLLECTION PACK 2020》の登場が環境に与える影響は非常に大きいです。
こちらのパックに収録される新たなテーマ【ヌメロン】は多くのデッキに採用する事ができるポテンシャルを持ち、個々のカードパワーが高く、1枚初動+その初動に繋げるカードが多い点を考慮すると、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の登場を彷彿とさせるものがあります。
勿論EXの圧迫等、デメリットとなる問題も抱えているテーマではあるので《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》程環境を覆いつくす事は無いと思いますが、とは言えチェック必見なテーマである事に間違いはありません。
この【ヌメロン】については次回の記事にてお伝えしていきたいと思うので、ぜひお楽しみに!
※僕の運営するYouTubeでもこの【ヌメロン】には触れているので、ぜひこちらもチェックしてみてください!
■最後に
コロナウィルス流行の影響もあり、前回の改訂から今回の改訂までに開催された大会が極端に少なく、新たな制限改訂にまだあまり実感がありませんが、徐々に状況が好転しつつあることも踏まえ、今後を楽しみにしていきたいと思います!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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