遊戯王 │ デッキ解説│ でぃん【ピュアリィ】
Card Rush Prosとして活動している、でぃん(@16dindin_)と申します。
早いもので、もう日本選手権のシーズンになりました。第1回開催がつい最近のように感じますがなんともう3回目です。
今回は3月と5月の2期に渡っての開催となっていますが、自分は早めに取って安心したい性分なので3月中にさっさと参加し無事突破することができました。
今回はその時に使用したデッキである【ピュアリィ】について紹介、解説します。
もう間もなくで新制限が開始されますが、少しでも参考になれば幸いです。
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デッキレシピ
【ピュアリィ】 | |
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デッキリスト | |
モンスター×13 《灰流うらら》×3 《増殖するG》×3 《ピュアリィ》×3 《ピュアリィ・リリィ》×3 《シャドール・ビースト》 魔法×26 《ピュアリィ・デリシャスメモリー》×3 《ピュアリィ・スリーピィメモリー》×3 《ピュアリィ・プリティメモリー》×3 《ピュアリィ・ハッピーメモリー》×3 《ピュアリィ・マイフレンド》×3 《ピュアリィ・ストレイストリート》×2 《冥王結界波》×3 《三戦の才》×3 《錬装融合》 《墓穴の指名者》×2 罠×1 《ピュアリィープ⁉》 |
EX×15 《エクスピュアリィ・ノアール》×2 《エピュアリィ・ハピネス》 《エピュアリィ・ビューティ》×2 《エピュアリィ・プランプ》×2 《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》 《LL-アンサンブルー・ロビン》 《森羅の姫芽宮》 《ダウナード・マジシャン》 《天霆號アーゼウス》 《サクリファイス・アニマ》 《閃刀姫-アザレア》 《暗影の闇霊使いダルク》 サイド×15 《剣神官ムドラ》×2 《宿神像ケルドウ》 《朔夜しぐれ》×2 《原始生命態ニビル》×2 《ハーピィの羽箒》 《ピュアリィ・ストレイストリート》 《次元の裂け目》×3 《無限泡影》×3 |
○デッキ選択の理由
毎回デッキを選択する際にはいくつか評価ポイントを設けており、消去法でデッキを絞っています。
【ピュアリィ】は今回設定した評価ポイントを全て高い水準で満たしていた唯一のデッキだった為、迷う事なく選択しました。
今回設定したポイントは以下の6項目
①増殖するGへの耐性
②初動率
③妨害の強度
④《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》に対する耐性
⑤【深淵の獣】への耐性
⑥《冥王結界波》への耐性
①②③に関してはあらゆる環境で意識していますが、④⑤⑥については現環境の特徴に合わせたポイントです。
順に解説していきます。
①増殖するGへの耐性
具体的には《増殖するG》を相手に撃たれた際にどれだけ少ないドローで妥協点へ辿り着けるか。
《増殖するG》はほぼ全てのデッキにメインから3枚積まれており場合によってはこれ1枚で詰むこともある為、このカードへの耐性は無視出来ないポイントです。
1~2枚のドローで妥協点を作れるデッキであれば上々、毎度5枚以上ドローさせてしまうようなデッキは余程のことが無い限り選択肢から外しています。
今回選択した【ピュアリィ】は1~2枚程度の損害で済む事が多く、このポイントの評価は高いです。
②初動率
安定した勝率を出す為にも事故の多いデッキはなるべく選択肢から外しています。
これは初動札が手札にある確率だけでなく、流行りの誘発を撃たれた際にどれだけ軌道修正が出来るかと言った手札誘発への耐性も含めて評価しています。
普段は1枚で動けるカードの初手の期待値が1枚になる8枚以上を1つの指標としていましたが、今回の環境には【ピュアリィ】以外にも【ティアラメンツ】や《混沌魔流 カオス・ルーラー》等山札から捲れるカードによって展開の質が変わるデッキがいくつか存在しており、単純な枚数だけでは測るのが難しい環境でした。
【ピュアリィ】には完全な1枚初動は存在しませんが、発動したメモリーカードが全て《ピュアリィ・リリィ》→《ピュアリィ・マイフレンド》→《ピュアリィ・デリシャスメモリー》と繋がるので非常に受けの広い2枚展開のデッキです。
展開が《ピュアリィ》の捲りに左右される事もありますが、6素材以上の《エクスピュアリィ・ノアール》は大体のゲームで着地できており環境デッキの中でも安定しているという評価でした。
③妨害の強度
先攻時にどれだけ強い妨害を敷けるかです。
【ピュアリィ】の妨害は《エクスピュアリィ・ノアール》がフリーチェーンの万能デッキバウンスを3〜4回撃てる為強度としては申し分ありません。
しかし、妨害がこのカードに依存しているのでサイドから投入される《深淵の宣告者》《エクシーズ・オーバーディレイ》1枚で丸裸にされてしまうリスクもあり評価は平均レベルです。
④《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》に対する耐性
最多勢力のティアラメンツにフル採用されている為重要な要素です。こちらのデッキが最大10枚削られてしまいます。
その為墓地に落ちてはいけないカードが多く採用されているデッキはこの被害を受けやすく評価が下がり、逆に恩恵を受けやすいデッキはそれだけで評価が上がります。
【ピュアリィ】は元々これらに対して高い耐性があり、今回の構築ではメインに《シャドール・ビースト》《錬装融合》、サイドに《宿神像ケルドウ》《剣神官ムドラ》等墓地へ送られることで役割があるカードを多く採用しているので申し分ないです。
⑤【深淵の獣】への耐性
今回の環境では【深淵の獣+混沌魔龍 カオス・ルーラー】のギミックを採用したデッキが一定数存在しており、【深淵の獣】の妨害をどれだけ重く受けるかも評価のポイントです。
特に展開の中で1度でも受けたらリカバリーが効かないデッキは選択肢から外していました。
【ピュアリィ】はこの被害を全く受けない為、【深淵の獣】系のデッキには比較的有利に立ち回れます。
⑥《冥王結界波》への耐性
ほとんどの【ピュアリィ】がメインから3枚積んでいるカードです。他のポイントと比較するとそこまで重要ではありませんがこのカードで妨害を全て失ってしまうデッキはできるだけ避けるべきと考えていました。
【ピュアリィ】は基本的に6素材以上の【エクスピュアリィ・ノアール】を擁立する事が出来るのでこのカードが致命傷になる事はありません。
■構築のポイント
環境で使用者の多い【ティアラメンツ】、【ピュアリィ】、【クシャトリラ】を意識して構築しました。
【深淵の獣+混沌魔龍 カオス・ルーラー】系のデッキに対しては有利に立ち回れる認識だった為ほとんど意識していません。
【ピュアリィ】カード以外で採用したメイン、サイドのポイントについて簡単に解説します。
■メイン
○《シャドール・ビースト》《錬装融合》
各種メモリーの手札の損失をカバーする為に採用。相手の《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》の効果で墓地へ落ちてもアドバンテージになる点が優秀です。
○《墓穴の指名者》
【クシャトリラ】の《ディメンション・アトラクター》や最近メインからの採用が増えている《ドロール&ロックバード》を止められる点を評価してメインに採用しました。
○《三戦の才》《冥王結界波》
特定の状況下で強い魔法カード群です。
決まった際のリターンが大きい事や不要なタイミングではメモリーカードで捨てて《エピュアリィ・プランプ》のエクシーズ素材にする運用も出来る為フル採用です。
■サイド
○ 《宿神像ケルドウ》《剣神官ムドラ》
対【ティアラメンツ】の《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》で落ちた際に妨害として機能する点を評価して採用しました。今回はメインにも《シャドール・ビースト》《錬装融合》を積んでおり恩恵を受けやすいように構築しています。素引きしても各種メモリーカードのコストにすれば無駄がありません。
対【ティアラメンツ】以外でも墓地を利用するデッキ対面の先攻時に入れる事も検討します。
○《次元の裂け目》
墓地のモンスター封殺と《ドロール&ロックバード》等の誘発ケアを兼ねてくれるメタカードです。
主に先攻時に投入します。
○ 《無限泡影》
ミラーマッチを想定したカードですが、汎用性が高く幅広い対面に対して後攻時に投入します。
○《朔夜しぐれ》
今回は意識されやすい《ドロール&ロックバード》をサイドから外し、4枚目以降の《無限泡影》としてこのカードを2枚採用しています。
これらのカードは《ドロール&ロックバード》を嫌ったドローフェイズのメモリー発動に対して非常に刺さります。
《ピュアリィ・ストレイストリート》を素引きされている裏目はありますが《ドロール&ロックバード》が入っていない事が知られていない状況であればこちらの方が安定して機能すると感じこちらを採用しました。
○《原始生命態ニビル》
対【クシャトリラ】において《ディメンション・アトラクター》下の展開にも強く刺さる点を評価して2枚採用。《ドロール&ロックバード》が抜けた事で下がっている展開系へのガードを補強する役割も担っています。
○《ピュアリィ・ストレイストリート》
2戦目以降の《無限泡影》をケアする目的で増量します。店舗予選は様々なデッキタイプと当たる事を想定していた為、どの対面に対しても先攻時に入れられるカードとして採用しました。
似た役割のカードに《レッド・リブート》がありますが、《ピュアリィ・プリティメモリー》にアクセス出来ていない状況では無効にした罠が残ってしまうケースがありこちらの3枚目を優先しています。
・おわりに
今回は以上になります。
【ピュアリィ】は4月から適用される新リミットレギュレーションにおいて特に規制が無かったので新環境でも活躍が期待できるテーマです。
履修しておいて損は無いと思うので是非触れてみてください。
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