遊戯王 │ 考察記事│ でぃん【マスターデュエル:新リミットレギュレーション】

Card Rush Prosとして活動している、でぃん(@16dindin_)と申します。

先日デュエリストカップも終了し、一区切りついたところで新たなリミットレギュレーションが発表されました。
本日は新たなリミットレギュレーションについて考察していきます。

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■新リミットレギュレーション

・禁止カード
真竜皇V.F.D.》《王宮の勅命》《虚無空間》《D-HERO ディバインガイ》《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー

・制限カード
抹殺の指名者》《金満で謙虚な壺》《プランキッズ・ミュー》《フュージョン・デステニー

・準制限

オルターガイスト・マルチフェイカー》《転生炎獣ガゼル》《スキルドレイン》《炎舞-天璣

今回は規制を受けた理由や環境へ与える変化を考察する記事です。
それでは早速見ていきましょう。

■禁止カード

・《真竜皇V.F.D.》:OCG禁止

OCGに続いてマスターデュエルでも遂に禁止カードになりました。
1枚でゲームを終わらせるレベルの高い制圧力を持っており、比較的容易に呼び出せる【電脳堺】や【勇者GS】で猛威を振るっていた事が主な要因だと考えています。
今後は《フルール・ド・バロネス》などが代わりに使われるようになるかもしれません。

・《王宮の勅命》《虚無空間》:OCG禁止

どちらも先攻有利を助長していたカード達で、OCGでも禁止カードに指定されています。
最近の環境ではあまり見かけませんでしたがOCGの【デスピア】環境ではこれらのカード1枚でゲームが終わるケースが多発していた為、今後の環境を考慮して早めに規制したのでしょうか。
王宮の勅命》はエフェクトが追加されたカードでしたが英断だと思います。

・《D-HERO ディバインガイ》:OCG無制限

D-HERO デストロイフェニックスガイ》ギミックの弱体化が狙いです。
このカードのおかげで《フュージョン・デステニー》は実質次のターンに2ドローできる強力過ぎるカードになっていました。
余りにヘイトを集め過ぎた結果の規制と考えると仕方ない部分もあります。

・《No.75 惑乱のゴシップ・シャドー》:OCG無制限

こちらもOCGでは規制されていないカードの選出。
No.86 H-C ロンゴミアント》のエクシーズ素材を増やすギミックを警戒しての禁止指定だと思います。正直な所、最近はあまり見かけませんでしたが決まった時の不快度が高い事も要因だと考えられます。

■制限カード

・《抹殺の指名者》:OCG制限

各種誘発カードは勿論、様々なデッキに採用されやすい《アラメシアの儀》や《フュージョン・デステニー》のようなカードも止められる為、先攻有利をより加速させていたカードです。
反面後攻時には役割がないことが多く、デッキによっては採用されていないケースもありました。今後は手札誘発に枠を譲る形になるでしょう。

・《金満で謙虚な壺》: OCG準制限

OCGよりも重い制限カードに指定。
マスターデュエルでは主に【ふわんだりぃず】や【エルドリッチ】で採用されていました。
特定のカードに依存するデッキにはかなりの痛手です。
替えがきかないカードなので、採用していたデッキは今後どのようなアプローチをするかが重要になってくると考えています。

・《プランキッズ・ミュー》:OCG制限

OCG同様に制限になった【プランキッズ】の展開を支えていたカードです。使い回しができないので2ターン目以降の動きに大きく影響してきます。
長い期間で一定数のシェアがあった為、制限は仕方ないでしょう。

・《フュージョン・デステニー》:OCG制限

OCGで一時は禁止カードにも指定されていましたが、《D-HERO ディバインガイ》が禁止カードに指定されたことで免れました。
ただ以前ほどのカードパワーは出せなくなったことで、出張ギミックとしての価値は大きく落ちる形となったためテーマ専用カードに近づいた気がしています。

■準制限

・《転生炎獣ガゼル》:OCG制限・《オルターガイスト・マルチフェイカー》:OCG無制限

環境的に全く流行っていなかったので妥当です。
転生炎獣ガゼル》 はOCGより早く緩和されましたが、マスターデュエルには《デコード・トーカー・ヒートソウル》が実装されていないので【転生炎獣】がOCGより弱体化しているのが痛く、今回の緩和にも影響している気がします。
こういった試みは今後も積極的に行って欲しいですね。過去に強力だったテーマに可能性が生まれる事で新たなデッキが生まれるかもしれません。

・《スキルドレイン》OCG無制限

1枚でゲームを終わらせるカードの筆頭です。
特定のデッキタイプの生命線にもなっているので個人的には今回の準制限がちょうど良いかと思います。
禁止カードになった《王宮の勅命》や《虚無空間》のような永続罠はシングル戦だと簡単に詰んでしまうので、今後の流行によっては更なる規制も考えられます。

・《炎舞-天璣》:OCG準制限

リリース当初から流行している【鉄獣戦線】【十二獣】系統の弱体化が狙いです。妥当。
弱体化しましたが大きな打撃ではないので、依然としてこれらのデッキは見かける事にはなると思います。

■まとめ

今回のリミットレギュレーションでは《真竜皇V.F.D.》や《王宮の勅命》《虚無空間》 といった、「1枚でゲームを終わらせるカード」が一気に禁止カードへと指定されました。
また先攻の動きを安定させていた《抹殺の指名者》や《金満で謙虚な壺》も制限カードに指定されており、先攻有利が大分抑えられたように感じます。

そして《フュージョン・デステニー》ギミック は《D-HERO ディバインガイ》が禁止、《フュージョン・デステニー》が制限カードになり大幅に弱体化したことで《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を見かける機会は更に減りそうです。

シングル戦である為OCGとは違った路線ですが、全体的に先攻有利が是正された良い改訂だと思います。

それではまた。


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