「Pokemon Japan National Online2020(PJNO)」 | メタゲームブレイクダウン


6月27・28日の2日間「Pokemon Japan National Online2020(PJNO)」が開催されています。
「PJNO」は、ポケットモンスター ソード・シールド、ポッ拳、カードの3部門の大会を同時に行うプレイヤー主導のオンライン大会です。
今回の記事では、ポケモンカード部門の参加者のデッキ分布を元に、本大会のメタゲームブレイクダウンをお届けします。
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■DAY1デッキ使用率



今回のデッキ分布の一覧は上記の通り。シェア1位は、18.8%の使用率を記録した「ムゲンダイナVMAX」です。
次点で使用率が高かったデッキは9.43%の「ザシアン系統」。同系統で最も多かった「三神ザシアン」は別枠として8.96%でカウントされており、合計値は18.39%と1位の「ムゲンダイナVMAX」に迫る数値です。
4位には「クワガノンV」が入っており、こちらは8.02%の使用率。5位は「LO系統」で7.55%を記録しました。
注目すべきは、やはり登場して間もなく使用率1位を記録した「ムゲンダイナVMAX」でしょう。最新のカードで人気があるという点を考慮しても、デッキとしての強さに信頼を置いている選手が多いことが伺えます。
それでは、上記で名前を挙げた使用率上位のデッキを中心とした環境の構図を見ていきましょう。

■「ムゲンダイナVMAX」



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ベンチゾーンを拡大させるという、単純明快にアドバンテージが得られる強力な能力を持った《ムゲンダイナVMAX》を中心に組まれたデッキです。最新パック「ムゲンゾーン」で、その他の強力な悪タイプポケモンと同時に現れ、環境を支配するデッキになりました。
多くの選手がこのデッキを持ち込んでいますが、《ムゲンダイナVMAX》の特性“ムゲンゾーン”が悪タイプ専用の能力であることから、デッキレシピの大部分は共通していることが予想できます。
その中で相性差が付くとすれば、確定枠ではないポケモンのスロットに何を採用しているのか、という部分です。
候補に挙がる一般的なカードは、VMAXポケモンに対してのキラーカード《イベルタルGX》や、軽いエネルギーで大ダメージを狙える《ヤミラミV》など。

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さらに視野を広げると、ミラーマッチで《クロバットV》の多用を咎められる《マニューラ》。特定のデッキに対して詰みの状況を作れる《アローラペルシアンGX》も採用される可能性があります。

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強力が故に悪タイプ限定という制約があり、デッキの構築を縛ってしまう《ムゲンダイナVMAX》の“ムゲンゾーン”。だからこそ、逆に調整可能なスロットの役割が響いてくるはずです。
大会上位に「ムゲンダイナVMAX」が勝ち進んだ際には、デッキタイプだけに限らず、その構築の採用カードに注目したいところです。

《ムゲンダイナVMAX》を中心とした環境構図


18.8%という使用率を他のデッキと比較すれば、このデッキが環境の柱になっていることは一目瞭然です。
《ムゲンダイナVMAX》が、圧倒的な高HP・高攻撃力を兼ね備える影響で、その他のVMAXポケモンを採用したデッキにとっては向かい風の環境です。選手もそれを理解してか、《ムゲンダイナVMAX》以外のVMAXポケモンを採用したデッキは控えめの数値に留まっています。
唯一数を保っているのは7.08%で5位の「マルヤクデVMAX」。純粋な殴り合いでは《ムゲンダイナVMAX》と互角に渡り合えますが、前述の《イベルタルGX》などの変化球に弱いため、このVMAXポケモン同士の争いは「ムゲンダイナVMAX」側の構築次第といったところでしょうか。
「ムゲンダイナVMAX」の懸念点は、天敵の非GX・Vデッキである「小スガドーン」が4.72%と、大勢力ではありませんが、比率では無視できない数の選手が持ち込んでいること。これだけ「ムゲンダイナVMAX」の数が多いと、「小スガドーン」がどの段階まで生き残り続けるのかが、本大会の結果を決める重要なポイントになるでしょう。

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■「三神ザシアン」(ザシアン系統)



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“ソード&シールド シリーズ”が始まって以来、常に環境のトップを走り続けてきた「三神ザシアン」。新環境でもその強さは変わらないまま、同系統と合わせて使用率2位を記録しました。
構築に関しては、《ザシアンV》を採用したデッキの半数近くは《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》を採用した「三神ザシアン」。その他は「ルカリオ&メルメタルGX」など、《ザシアンV》の横に置くポケモンを変更したデッキになっています。

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細かい採用カードに関しては、基本的な戦法である「ザシアンで攻撃する」は変わらないため、採用ポケモンは以前までの環境から大きな変化はみられません。

三神ザシアンの影響で伸び悩む非GX・Vポケモン


ここでは、「ザシアン系統」でも最も数が多い「三神ザシアン」を中心に見ていきます。
このデッキの強みは、260以下の低HPポケモンに対する圧力の高さ。HPが低いポケモンが場に出てくるのであれば、そこはもう《ザシアンV》の土俵です。《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》の“オルタージェネシスGX”の効果も相まって、サイドレースで圧倒的優位に立ちます。
しかし、その強みと同時に、相手を一撃できぜつさせられない高HPと《ザシアンV》を一撃で倒す攻撃力を兼ね備えたデッキには頭が上がらないという弱点も抱えています。そして、その代表格である「ムゲンダイナVMAX」が最大勢力であることは、今大会の最も大きな懸念点です。
他にも苦手とするVMAXポケモンは存在しますが、皮肉にも《ムゲンダイナVMAX》が他のVMAXポケモンをけん制しているため、「ムゲンダイナVMAX」以外の多くのデッキに対しては優位なポジションをキープできている状態です。
つまり、「ムゲンダイナVMAX」は18.9%の最大勢力ですが、逆を言えば同型を除く残りの約半数のデッキは「三神ザシアン」が乗り越えられる相性のデッキということに。「ムゲンダイナVMAX」を意識したデッキが勝ちあがり、それを「三神ザシアン」がエサにするという、漁夫の利を得る可能性も十分にあります。

■「クワガノンV」「LO系統」



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「ムゲンダイナVMAX」と「三神ザシアン」がしのぎを削り合う中、それに続く形でシェアを伸ばしたデッキは「クワガノンV」でした。
まずは「クワガノンV」のデッキについておさらいしておきましょう。《クワガノンV》はグッズを封じる“パラライズボルト”を持っており、この技を連打して相手をロック状態に陥れます。
そこからは、ロック状態をより強固にするために“ねむり”を組み合わせたり、手札破壊やエネルギー破壊をしたり、相手が嫌がるような状況を作り続けていきます。攻撃力は控えめですが、グッズを中心に立ち回るデッキには非常に刺さるメタデッキです。
なお、使用率4位の「クワガノンV系統」に続き、5位はデッキ破壊で勝利する「LO系統」。この上位デッキタイプから「攻撃するならザシアンorムゲンダイナVMAX」「攻撃しないならクワガノンor LO」という選手の思考が見て取れます。
最速であれば後攻1ターン目からグッズロックをかけることができ、そのままロックが継続すれば勝利は目前ですが、もちろんそれは相手も理解していること。当然採用されている《マリィ》による妨害で脱出を図ったり、じっと我慢してこちらが隙を見せるタイミングを虎視眈々と狙ったり、対策を講じてくるでしょう。
ロックデッキが環境にどの程度存在するのかは、デッキの構築を決める際に重要なポイントの1つ。本大会の“攻撃デッキvsロックデッキ”の勢力争いは、今後の環境の進む方向を決める大きな見どころになりそうです。

■その他のデッキ


その他、一定以上の使用率を見せたデッキは、相変わらずの速度と攻撃力で環境をひた走る「ピカゼク」。それ以外のデッキは使用率も低く、大きく分散しています。

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その中には、《ドクケイル》の“ハザードロック”で戦うデッキや、登場したばかりの技名参照デッキ「マッドパーティ」など、ユニークなデッキの姿も。こうした普段はなかなか見られないデッキの活躍ぶりにも注目したいです。

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■最後に


以上が、使用率上位のデッキから見た「PJNO」の環境構図になります。
大会が少なく情報が出回りづらいこの状況下でも、「ムゲンダイナVMAX」「三神ザシアン(ザシアン系統)」「ロックデッキ(クワガノンV、LO)」に大きくシェアが偏っていることから、多くの選手が同じ、もしくは近しい環境の結論に到達していることが伺えます。
果たしてそれが本当に正しかったのか、それともシェアの低いダークホースが大会を荒らすのか、結果は日曜日に行われるDAY2で確かめることにしましょう。

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