MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【今熱いモダンのデッキ5選】

今回の記事では、最近のモダンのデッキを紹介して行きます!

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■参考情報

8月8日にマジックオンライン上で開催された、モダンチャレンジの結果を参考にしています。
モダンチャレンジ(8/8)

■4色《不屈の独創力》

4色《不屈の独創力》
デッキリスト
3:《乾燥台地/Arid Mesa
1:《血の墓所/Blood Crypt
3:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4:《ドワーフの鉱山/Dwarven Mine
1:《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome
1:《山/Mountain
3:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
2:《蒸気孔/Steam Vents
1:《踏み鳴らされる地/Stomping Ground
4:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills
1:《ジアトラの試練場/Ziatora’s Proving Ground
24 Lands


4:《残虐の執政官/Archon of Cruelty
4 creatures

1:《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
4:《レンと六番/Wrenn and Six
3:《探検/Explore
4:《堅固な証拠/Hard Evidence
4:《不屈の独創力/Indomitable Creativity
1:《頑強/Persist
1:《異形化/Transmogrify
2:《火+氷/Fire+Ice
4:《稲妻/Lightning Bolt
3:《プリズマリの命令/Prismari Command
2:《呪文貫き/Spell Pierce
3:《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker
32 other spells


2:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures
1:《激しい叱責/Dress Down
2:《狼狽の嵐/Flusterstorm
2:《活性の力/Force of Vigor
3:《虚空の力線/Leyline of the Void
2:《神秘の論争/Mystical Dispute
3:《夏の帳/Veil of Summer
15 sideboard cards

残虐の執政官》を早いターンに出すことを狙う、コンボ要素のあるコントロールデッキです。

デッキの土地を《》タイプを持つものに統一して、4ターン目に《ドワーフの鉱山からドワーフトークンを生み出し、トークンを対象に《不屈の独創力》《異形化》をプレイ。デッキ内に入っているクリーチャーが《残虐の執政官のみなので、そのまま確定で出てきます。

残虐の執政官》は《自然の怒りのタイタン、ウーロ》と《死の飢えのタイタン、クロクサ》が合体したような性能で、毎ターン大量のアドバンテージを獲得します。
ドワーフの鉱山》自体も《》タイプを持っているため、《を探すフェッチランドからサーチ可能であり、土地4枚+《不屈の独創力》《異形化》で可能な、再現性の高いコンボです。

とはいえ《不屈の独創力》《異形化》でクリーチャーを対象にしたときにスタックで除去されてしまうと対象不適正で《残虐の執政官》が場に出ません。より安全にコンボを決めるためには、手がかりトークンや宝物トークンといった、除去されにくいアーティファクトを対象に《不屈の独創力をプレイしたいです。

そのためアーティファクト供給として《堅固な証拠が採用されており、おまけに出る0/3のカニは《敏捷なこそ泥、ラガバンを優しくブロックできます。
鏡割りの寓話》は宝物トークンでマナ加速しつつ、裏面の《キキジキの鏡像》で《残虐の執政官》をコピーできれば6/6飛行速攻で攻撃出来て、そのままゲームに勝てるほどの威力があります。

探検》はコンボの達成速度を上げてくれて、最速3ターン目に《残虐の執政官》を狙えます。

プリズマリの命令》は手札の入れ替え、アーティファクト破壊、クリーチャー除去、そして安全にコンボを決めるための宝物生成が行える便利枠。
デッキに《血の墓所》《ジアトラの試練場と黒マナが2枚入っており、《鏡割りの寓話》《プリズマリの命令》による宝物トークンで黒マナが出るので、8マナで手札から《残虐の執政官》をプレイする機会も多いです。

8マナの《残虐の執政官》が4枚入っていると、どうしても手札に引いたときに無駄カードになりやすいですが、このデッキは他のリアニメイト系などと比較しても《残虐の執政官》を素出ししやすいのが長所。《レンと六番》様様です。
鏡割りの寓話》《プリズマリの命令》で手札から《残虐の執政官》を捨て、《頑強からリアニメイトするパターンもあります。

稲妻》《呪文貫き》で序盤に干渉しながら《レンと六番でコントロールデッキのように動くことも出来て、カニやドワーフで《レンと六番》を守りやすいです。
序盤のブン回りもありつつ相手への対応力を持った強いデッキなので、今後もっと増えていってもおかしくなさそうです。

■黒緑ヨーグモス

黒緑ヨーグモス
デッキリスト
2:《花盛りの湿地/Blooming Marsh
2:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures
1:《ドライアドの東屋/Dryad Arbor
1:《森/Forest
2:《霧深い雨林/Misty Rainforest
1:《育成泥炭地/Nurturing Peatland
2:《草むした墓/Overgrown Tomb
1:《冠雪の森/Snow-Covered Forest
1:《沼/Swamp
2:《黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
4:《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
1:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
1:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath
21 Lands


4:《極楽鳥/Birds of Paradise
4:《若き狼/Young Wolf
4:《下賤の教主/Ignoble Hierarch
4:《絡み根の霊/Strangleroot Geist
3:《根の壁/Wall of Roots
1:《血の芸術家/Blood Artist
1:《忍耐/Endurance
1:《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger
4:《スランの医師、ヨーグモス/Yawgmoth, Thran Physician
1:《毒物の侍臣、ハパチラ/Hapatra, Vizier of Poisons
1:《裕福な亭主/Prosperous Innkeeper
28 creatures

4:《異界の進化/Eldritch Evolution
3:《召喚の調べ/Chord of Calling
4:《飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide
11 other spells


3:《忍耐/Endurance
1:《虚空の杯/Chalice of the Void
2:《活性の力/Force of Vigor
1:《月の大魔術師/Magus of the Moon
1:《辺境地の罠外し/Outland Liberator
1:《巻き添え/Run Afoul
1:《漁る軟泥/Scavenging Ooze
2:《思考囲い/Thoughtseize
2:《戦慄の朗詠者、トーラック/Tourach, Dread Cantor
1:《夏の帳/Veil of Summer
15 sideboard cards

以前の記事で黒緑ヨーグモスを詳しく解説していますので、こちらも参考にして下さい。

記事はコチラ

毒物の侍臣、ハパチラ》の能力は《スランの医師、ヨーグモスとのコンボが狙えます。

クリーチャーを生贄にして、他のクリーチャーに-1/-1カウンターを置く→蛇トークンが出る→蛇を生贄に、-1/-1カウンターを置く→蛇トークンが出る

この手順を、ライフと場のクリーチャーが続く限り繰り返す事が出来ます。

つまり《毒物の侍臣、ハパチラ》《スランの医師、ヨーグモスが揃うことで、相手のクリーチャーの合計タフネス分のライフを支払って除去、そしてその合計値のドローが出来ます。
盤面を一掃できるコンボなので、1枚採用すると出来る範囲が広がります。ただ欠点としては、《毒物の侍臣、ハパチラ》本体が2マナ2/2と貧弱なので、ヨーグモスが居る前提のカードだと言う点。

ヨーグモスの無限ドレインパターンは、不死クリーチャー2体+《血の芸術家》+ヨーグモスですが、不死クリーチャー1体+《毒物の侍臣、ハパチラ》+《血の芸術家》+ヨーグモスでも成立します。

ヨーグモスのメインはある程度リストが固まって来ていますが、サイドはまだまだ研究の余地あり。

虚空の杯》は《死せる生》《衝撃の足音といった続唱デッキにX=0で置いて対策します。

巻き添え》は、《帳簿割き》《濁浪の執政と飛行クリーチャーが増えてきた現在の環境に合っていそうで、今後緑のデッキなら良く使われるかも。

戦慄の朗詠者、トーラックは4色オムナスや青白コントロールなど、《孤独を採用するコントロールデッキに対して特に効きます。

■ライブラリーアウト

ライブラリーアウト
デッキリスト
4:《廃墟の地/Field of Ruin
1:《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea
1:《雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds
1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City
4:《汚染された三角州/Polluted Delta
1:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
2:《殻船着の島/Shelldock Isle
4:《冠雪の島/Snow-Covered Island
2:《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
2:《湿った墓/Watery Grave
22 Lands


4:《面晶体のカニ/Hedron Crab
4:《遺跡ガニ/Ruin Crab
8 creatures

4:《正気破砕/Fractured Sanity
4:《ターシャズ・ヒディアス・ラフター/Tasha’s Hideous Laughter
4:《書庫の罠/Archive Trap
1:《悪意の熟達/Baleful Mastery
1:《墓所への乱入/Crypt Incursion
4:《湖での水難/Drown in the Loch
4:《致命的な一押し/Fatal Push
1:《物語への没入/Into the Story
1:《残忍な切断/Murderous Cut
3:《外科的摘出/Surgical Extraction
3:《彼方の映像/Visions of Beyond
30 other spells


1:《滅び/Damnation
1:《残響する真実/Echoing Truth
1:《取り除き/Eliminate
2:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
1:《罠の橋/Ensnaring Bridge
3:《根絶/Extirpate
2:《幽霊街/Ghost Quarter
1:《喉首狙い/Go for the Throat
3:《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern
15 sideboard cards

モダンに昔から存在するライブラリーアウト。2種類のカニと、フェッチランドによる2回の上陸でライブラリーを削っていきます

ライブラリーアウトは《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》《正気破砕》と新セットが発売されるごとに削る枚数も強化されています。
以前は採用されていた《催眠の宝珠》などは、3マナの呪文の方が即効性があることで見なくなりましたね。

書庫の罠は相手がフェッチランドを起動したときに0マナでプレイできる、最高率のライブラリー破壊呪文。
廃墟の地》でライブラリーを探すのは強制なので、フェッチランドなど、サーチが少ないデッキに対しても《書庫の罠》の0マナ条件を満たせます。

なおかつ《廃墟の地》でカニ達の上陸も達成できるので、デッキにピッタリ!

ライブラリーを削ることで強くなる呪文達。このデッキの《湖での水難》は、除去兼打ち消しと万能に近い働きをします。
ライブラリーアウトと対戦する場合は、相手の《湖での水難にスタックで《忍耐》を想起して墓地を0枚にすることで、《湖での水難》を回避できることを覚えておきましょう。

ライブラリーを削る性質上、ライブラリーを修復するカードを苦手としています。
今は《引き裂かれし永劫、エムラクールを採用したデッキは少ないですが、墓地を修復するエルドラージ3神への対策と相手のキーカード追放を兼ねて《外科的摘出》がメイン採用です。

このデッキは《忍耐》によるライブラリー修復も苦手なので、なるべく《湖での水難》での打ち消しを狙いたいです。

■エムリーブリーチコンボ

エムリーブリーチコンボ
デッキリスト
1:《乾燥台地/Arid Mesa
3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain
1:《島/Island
1:《山/Mountain
1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City
1:《聖なる鋳造所/Sacred Foundry
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
2:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal
2:《蒸気孔/Steam Vents
4:《ウルザの物語/Urza’s Saga
21 Lands


4:《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch
4:《帳簿裂き/Ledger Shredder
4:《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer
1:《タッサの神託者/Thassa’s Oracle
13 creatures

4:《表現の反復/Expressive Iteration
1:《稲妻/Lightning Bolt
4:《邪悪な熱気/Unholy Heat
1:《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb
3:《研磨基地/Grinding Station
4:《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble
3:《モックス・アンバー/Mox Amber
1:《影槍/Shadowspear
1:《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
4:《死の国からの脱出/Underworld Breach
26 other spells


1:《霊気の疾風/Aether Gust
2:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
2:《神秘の論争/Mystical Dispute
1:《真髄の針/Pithing Needle
2:《虹色の終焉/Prismatic Ending
2:《呪文貫き/Spell Pierce
2:《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler
2:《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
1:《摩耗+損耗/Wear+Tear
15 sideboard cards

死の国からの脱出》と《研磨基地による無限コンボを狙うデッキです。

1.《死の国からの脱出》《研磨基地》と、0マナのアーティファクト《ミシュラのガラクタ》もしくは《モックス・アンバー》を揃える。
2.《研磨基地》で0マナのアーティファクトを生贄にして、自分のライブラリーを3枚切削。
3.3枚切削したカードを追放して、《死の国からの脱出で0マナのアーティファクトをプレイ、2に戻る。
4.2と3の過程でライブラリーを切削しつつ、《湖に潜む者、エムリー》《モックス・アンバー》が墓地に落ちた後に《死の国からの脱出》からプレイし、青マナを供給。
5.《タッサの神託者》で特殊勝利。

コンボパーツが2マナ+2マナ+0マナアーティファクトと軽いため、最速3ターン目に勝利することが出来ます。

このデッキはコンボ一辺倒というわけではなく、《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ウルザの物語でフェアデッキとして普通に攻めていくことも出来ます。
特に《帳簿裂き》は、《死の国からの脱出》のために墓地を貯めたいこのデッキにピッタリ。モダンでも青の定番カードになりましたね。

相手が除去や打ち消しを消耗した後で、《死の国からの脱出から《敏捷なこそ泥、ラガバン》《帳簿裂きを再展開という動きも十分強く、コンボに頼らずとも戦えるのが良いですね。

■グリクシスシャドウ

グリクシスシャドウ
デッキリスト
2:《血の墓所/Blood Crypt
4:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4:《汚染された三角州/Polluted Delta
3:《沸騰する小湖/Scalding Tarn
1:《冠雪の山/Snow-Covered Mountain
1:《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
2:《蒸気孔/Steam Vents
2:《湿った墓/Watery Grave
19 Lands


4:《死の影/Death’s Shadow
3:《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon’s Rage Channeler
1:《死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death’s Hunger
4:《帳簿裂き/Ledger Shredder
4:《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer
16 creatures

4:《表現の反復/Expressive Iteration
4:《思考囲い/Thoughtseize
4:《湖での水難/Drown in the Loch
2:《致命的な一押し/Fatal Push
2:《終止/Terminate
4:《邪悪な熱気/Unholy Heat
4:《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble
1:《激しい叱責/Dress Down
25 other spells


1:《激しい叱責/Dress Down
2:《高山の月/Alpine Moon
2:《狼狽の嵐/Flusterstorm
2:《コラガンの命令/Kolaghan’s Command
2:《神秘の論争/Mystical Dispute
2:《呪文貫き/Spell Pierce
1:《戦慄の朗詠者、トーラック/Tourach, Dread Cantor
2:《未認可霊柩車/Unlicensed Hearse
1:《湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring
15 sideboard cards

モダンに長らく存在するグリクシスシャドウ。各色の強力なカードを詰め合わせた、グッドスタッフです。

このデッキも《帳簿裂き》により、デッキとしての性能が一段上がりました。
ドラゴンの怒りの媒介者》《帳簿裂き》《ミシュラのガラクタによりデッキを掘り進める能力が非常に高く、昂揚達成も容易。

以前よりも墓地を貯めやすく、《死の飢えのタイタン、クロクサが脱出しやすくなっているので、今は2枚採用が良さそうです。


夢の巣のルールス》禁止後、グリクシスシャドウは《湧き出る源、ジェガンサ》を相棒の構成が主流になりました。
ルールスと比較すると5マナ5/5のジェガンサは重くてカードパワーも落ちますが、それでも消耗戦になった際のマナの受け先になり、相棒条件がデッキを全く阻害しないので採用されています。

■おわりに

最近のモダンのデッキたちを紹介して行きました。4色《不屈の独創力》と、《帳簿裂きを使ったデッキが今後増えると予想しています。

夏休み期間中はチームモダンのイベントが多いですね。

1.イゼットラガバン(《帳簿裂き》《表現の反復》)
2.4色独創力(《レンと六番》デッキ)
3.黒緑《スランの医師、ヨーグモス

同じカードをチーム内で合計4枚しか使えないイベントだと、上記が最も強いカードを使える組み合わせかなと予想しています。

4色独創力は《稲妻》が被ってしまいますが、その辺りは《死亡+退場》で代用や、《虹色の終焉》を採用した5色型にすることで補えます。《蒸気孔》だけは唯一無二ですが、青絡みの3色ランドを1ターン目に持ってくることを強く意識すればなんとかなります。

それではまた。


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