MTG │ GPレポート │ 高橋優太【GP名古屋】
Hi,
先週末はグランプリ名古屋に参加しました。
以下そのレポートになります。
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■調整過程
前の週のMTGアリーナ予選の結果を見ると、フードデッキの中で輝く青白コントロールの姿が!
MCQ(スタンダード):トップ16の内フードデッキが8つ、青白コントロールなどが突破
日本時間10月27-28日、 Magicアリーナ上で行われた、MYTHIC CHAMPIONSHIP VII予選。 以下の16名の選手が見事突破し、MYTHIC CHAMPIONSHIP VIIの権利を手に入れました。 http://www.izzetmtgnews.com/wp-content/uploads/2019/10/Sorquixe.txt MYTHIC CHAMPIONSHIP VII QUALIFIER WEEKEND
このリストをもとに最初は青白コントロールを調整するも、チームメイトの使う「シミックフード」「スゥルタイフード」の前に粉々にされ続けて1-7という成績。
青白コントロールはメインはフードに勝てるのですが、サイド後は相手が《神秘の論争/Mystical Dispute》《夏の帳/Veil of Summer》で最適化されるため《吸収/Absorb》《集団強制/Mass Manipulation》が対処されやすく、フード側が3マナで仕掛けながら1マナで2回呪文を弾いて勝つ展開が多かったです。
継続する3/3のクロック、食物によるライフ回復、相手を鹿にすることで実質除去のような働き。
とても3マナとは思えない性能で、ついに歴代最強の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を超えたプレインズウォーカーだと思います。
スタンダードのベストカードは《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》であり、オーコを使わないデッキではオーコを倒せないと考えたため、素直にフードを使うことにしました。
問題はスゥルタイフード、シミックフードどちらを選択するかです。
黒のメリットを考えると、
《害悪な掌握/Noxious Grasp》は2ターン目オーコを綺麗に返せる唯一のカードで、これは黒を足す価値があります。
しかし《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》には疑問がありました。オーコを破壊できるとは言え、忠誠度が低いため相手に《楽園のドルイド/Paradise Druid》がいるだけで返しに落ちてしまいます。
フード同型は先手時のみ強いカードで、《創案の火/Fires of Invention》《荒野の再生/Wilderness Reclamation》も破壊できない。青白にはとても強いカードですが、ヴラスカのために黒を足す価値は無いかなと感じました。
そうなるとメインデッキの黒の理由は《害悪な掌握/Noxious Grasp》のみになり、黒を足すことでショックランドから4-6点のダメージを受けるデメリットを考えると、黒による利点は少ない。
サイドボードから《軍団の最期/Legion’s End》で《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》を倒せるのは高評価ですが、土地がメインの敗因になることが多いと判断しました。
バウンスカードなのでオーコやニッサへの根本的な対処にはならないものの、一時的な除去としては《害悪な掌握/Noxious Grasp》と同じくらいです。
《創案の火/Fires of Invention》や《荒野の再生/Wilderness Reclamation》といったデッキに対して無駄にならない点も《害悪な掌握/Noxious Grasp》との違いです。
メインデッキのライフ水準を重く見て、シミックフードを選択しました。
■シミックフード
4《繁殖池/Breeding Pool》
10《森/Forest》
3《神秘の神殿/Temple of Mystery》
5《島/Island》
2《総動員地区/Mobilized District》
4《金のガチョウ/Gilded Goose》
4《楽園のドルイド/Paradise Druid》
4《厚かましい借り手/Brazen Borrower》
4《意地悪な狼/Wicked Wolf》
2《探索する獣/Questing Beast》
4《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》
2《むかしむかし/Once Upon a Time》
2《霊気の疾風/Aether Gust》
2《神秘の論争/Mystical Dispute》
4《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》
4《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》
サイドボード
2《霊気の疾風/Aether Gust》
2《否認/Negate》
3《夏の帳/Veil of Summer》
3《大食のハイドラ/Voracious Hydra》
2《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》
1《探索する獣/Questing Beast》
2《伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Tales》
シミックフードはインスタントタイミングで動くことが多いため、相手に合わせた動きが可能。
《霊気の疾風/Aether Gust》を4枚にするよりも、《神秘の論争/Mystical Dispute》と枚数を散らす事で相手の選択肢に裏目を作りやすいと考えて採用しました。
早いターンのオーコを消せれば最高ですし、3マナの打消し呪文としても及第点です。
《創案の火/Fires of Invention》《荒野の再生/Wilderness Reclamation》はフードに勝ち得るデッキなので、マークを甘くしないために採用しました。
赤や白のビートダウンにも3/4が固く、《エンバレスの宝剣/Embercleave》対策にもなっています。
ビートダウンに対しては《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》が無くても十分有利なので、より役割の広いブロントドンを優先しました。
■本戦
初日
不戦勝
不戦勝
不戦勝
○○ジェスカイ《創案の火/Fires of Invention》
○○ティムール《荒野の再生/Wilderness Reclamation》
×○×エスパー《予言された壊滅/Doom Foretold》
○○黒単ビートダウン
×○○ジェスカイ《創案の火/Fires of Invention》
○○黒単ビートダウン
8-1で2日目へ。
まさかのフード系0回!《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》がなかったら負けていたゲームが多かったので、自分を信じて良かった!
二日目
〇×〇スゥルタイフード
〇×〇スゥルタイフード
○○ジャンド《魔女のかまど/Witch’s Oven》
〇×〇シミックフード
×〇×青白コントロール
〇××スゥルタイフード
打って変わってフードの波が押し寄せてきました。
最後2連敗でトップ8ならず。最終戦では土地を引けませんでしたが、《むかしむかし/Once Upon a Time》の選択を間違えなければ勝ち得ていました。要練習。
12-3で15位、600ドル獲得。
■おわりに
フードデッキのミラーマッチはゲーム中の選択が多く、戦闘フェイズも多く、軽いインスタントでの妨害もあり、僕は非常に好きです。
現在のスタンダードはオーコに支配されているものの、マジックの実力を上げるには最適な環境だと思います。
そして今週末にはスタンダードでミシックチャンピオンシップが開催されます。
世界の強豪たちとフードミラーが出来ると思うと、今からワクワクしています。
来週の大会レポートでは良い結果を伝えたいところ。
それではまた。