MTG │ 攻略記事 │ 高橋優太【エルドレインの王権リミテッドについて】
Hi,
エルドレインの王権リミテッド楽しんでいますか?
僕もMTGアリーナで毎日プレイしており、週末はグランプリバンコク(リミテッド)に参加する予定です。
今回の記事ではシールドやドラフトで得た考え方を述べていきます。
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■単色推奨環境
《雷声のカミツキガメ/Thunderous Snapper》
《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ/Yorvo, Lord of Garenbrig》
キーワード能力「一徹」は色マナコストを3つ要求する代わりに、クリーチャーに+1/+1カウンターが乗ったり、何かしらのボーナスがついてきます。
また各色にトリプルシンボルの強力レアがあり、混成カードも10種類存在します。コモンの土地も単色でこそ条件を満たしやすいです。
例えば森17枚の緑単でデッキを組むことが出来れば上記のカードすべてを使うことが出来て、どれもマナコスト以上の働きをするカードばかり。
ドラフトでは、いつも以上に自分の色主張と周りの色の把握が大事な環境です。
とは言ってもいつも単色で組めるわけではなく、2色になる事も多いです。
しかし2色で両方の色の一徹が入っていると、カードが標準以下の価値になってしまう事も多く動きがちぐはぐになります。
2色になる場合はどちらか片方の色に寄せて、一徹マナが活きる形を目指したい。サンプルを挙げます。
■サンプルデッキ 青メインタッチ黒
1《通路の監視者/Corridor Monitor》
1《願いのフェイ/Fae of Wishes》
1《フェアリーの荒らし屋/Faerie Vandal》
1《真夜中の騎士団/Order of Midnight》
1《黒槍の模範/Blacklance Paragon》
1《機械仕掛けの召使い/Clockwork Servant》
1《誘いの魔女/Tempting Witch》
2《ヴァントレスの聖騎士/Vantress Paladin》
2《意地悪な後見人/Wicked Guardian》
1《具眼の主、エレノラ卿/Syr Elenora, the Discerning》
1《厳格な者、コンラッド卿/Syr Konrad, the Grim》
1《月明かりの掃除屋/Moonlit Scavengers》
1《夜の死神/Reaper of Night》
1《選択/Opt》
1《共に逃走/Run Away Together》
2《無礼の罰/Didn’t Say Please》
2《魔法の眠り/Charmed Sleep》
2《カボチャ変化/Turn into a Pumpkin》
11《島/Island》
5《沼/Swamp》
1《寓話の小道/Fabled Passage》
実際に僕がドラフトで3-0したデッキです。
《ヴァントレスの聖騎士/Vantress Paladin》《カボチャ変化/Turn into a Pumpkin》の2種類の一徹呪文に加えて、青のダブルシンボル呪文が多いため青に寄せたデッキ構築です。
青と黒の比率は15枚:7枚で、島11枚と沼5枚と《寓話の小道/Fabled Passage》。黒はサブカラーなのでダブルシンボルは極力ピックせず、序盤は青単でも動けるようにしています。
土地バランスが12:5もしくは11:6になるようなデッキ構成を目指したいですね。
色事故を防ぎつつ2色デッキを組みやすくなる《寓話の小道/Fabled Passage》は、ドラフトなら1-3手目でピックするほど強力です。
色マナがタイトな今回のセットこそ、2色のタップイン土地を収録してほしかった!
■クリーチャーの基本サイズ
クリーチャーのサイズを大まかに分けると以下の通り。
2マナ→ 2/1、2/2、3/1、1/3。
3マナ→ 2/2能力、2/3能力、1/3能力、3/3
4マナ→ 3/3能力、3/4能力、4/3、4/4
5マナ→ 3/4能力、4/4、5/5
クリーチャーの標準サイズが3/3以下なので、4/4以上になると2枚以上のカード交換になることが多いです。
除去スペルも「3点」や「3以下破壊」なので、3/3と4/4の差がゲームに表れやすい環境だと感じています。
タフネス4あると主力アタッカーになりやすいです。
ここからは実際のリミテッドで得た考えを述べて行きます。
■白コモン
白や青には「エンチャントかアーティファクトをコントロールしていると○○」という能力を持つカードがあるので、条件を満たすために合計3-4枚は確保したいですね。
エンチャント(飛行を持たないクリーチャー)なので、《フェアリーの導母/Faerie Guidemother》で飛行を与えられると外れてしまう点に注意しましょう。
基本サイズの項目で述べた通り、3/4飛行はゲームを決めます。
白は一徹のメリットが2/4→3/5だったり、クリーチャーが警戒を持つだけなので単色のメリットが薄いです。2色で組んだ方が良さそう。
■青コモン
「出来事」呪文としてクリーチャーを対象とした場合、スタックでそのクリーチャーを戻せば対象不適正で立ち消えて、立ち消えた「出来事」は墓地に行ってしまうため再度クリーチャーで唱えられなくなります。
コンバットトリック除けとして強く、また白や青のエンチャント除去も剥がせるので評価の上がったカードです。
4/4以上のサイズや、システムクリーチャーにも対処できるため除去として優秀。
ただし黒のデッキはクリーチャーを生贄にする能力が多いので、相手の生贄が多いようだったらサイドアウトも検討します。
通常「出来事」は1枚で2回分のアドバンテージを取られてしまいますが、打消し呪文なら墓地に送るためスムーズに対処できます。
環境が少し遅めだという印象を持っているので、3マナの打消しは十分使用に耐えるレベルです。
青は3マナのスペルがどちらもダブルシンボルで、2/2飛行→3/3飛行への変化は大きいので単色傾向があります。
■黒コモン
緑黒食物なら平気で9点以上持っていきます。序盤は壁になり後半も腐りにくいナイスブロッカー。
シールドでは活躍しやすいですが、装備コストのあまりの重さから評価ダウン。
2枚目はなるべく入れたくないです。
■赤コモン
相手の攻撃を止めながら5-6点以上稼ぎ、地味に付いている到達が大事。
複数枚引くと一気に削れるので、5マナの除去よりも優先して良いかなと。
赤単、青赤両方のパターンで強く、2マナ3点除去《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》に次いで2位と評価しています。
赤は《エンバレスの聖騎士/Embereth Paladin》《焼尽の連射/Searing Barrage》により、単色が組めた場合は一番速度のあるビートダウンになります。
もしくは「2枚目のカードを引いたとき」シナジーで青赤に寄せるかが赤の戦略。
■緑コモン
少し強くなった格闘。一徹すればワンサイズ上も倒せて、4/4以上を作るのにも貢献します。
緑は除去のない色なので、これが緑コモンの1位です。
コモンの中では一番ゲームを決めるサイズ。能力により複数ブロックされにくく、接死も無視できます。
3-4手目で流れてきたこのカードから緑単を始めるイメージ。
アーティファクトクリーチャーや各色の装備品など、どのデッキにも2-3枚は対象となるカードが入っていることが多いです。
メインデッキに1枚入れるのはアリ。とは言ってもデッキの23枚目ですが。
■アーティファクトコモン
ほとんどブロックされないので、最初の印象よりもプレイアブルになりました。
単色ビートのお供に。
最初は複数入らないと考えていましたが、環境のサイズが4マナまでは3/3であり、多くの飛行クリーチャーを倒せるので2枚までなら入れて良さそうです。
■混成アンコモン
強い混成が流れてきたら単色デッキを目指すきっかけになります。
混成の強さを上からランク付けすると
《雷声のカミツキガメ/Thunderous Snapper》
《オークヘイムのレインジャー/Oakhame Ranger》
現時点ではこうです。僕が青と緑の単色を評価しているためこの順になっています。
《雷声のカミツキガメ/Thunderous Snapper》は対処しにくい4/4であるとともにドローにつながるのでトップ。
《オークヘイムのレインジャー/Oakhame Ranger》は横並べしないと使いにくく、コモンよりも劣る瞬間があります。
■おわりに
これからさらにMTGアリーナをやりこんで、気づいた点は再度記事にしていく予定です。
週末のグランプリバンコクでオーコかガラクを引けますように!
それではまた。