MTG │ 攻略記事 │ 井川良彦【MCVメタゲーム解説】

こんにちは。Rush Prosの井川(@WanderingOnes)です。

今週末(というか今日の25時から)にミシックチャンピオンシップⅤ(MTGアリーナ)が開催されます。

すでに全参加者のデッキリストが公開されているので、メタゲームについて解説していきたいと思います。

2019ミシックチャンピオンシップⅤ(MTGアリーナ) 全プレイヤーデッキリスト(スタンダード)|イベントカバレージ|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

2019ミシックチャンピオンシップⅤ(MTGアリーナ) 全プレイヤーデッキリスト(外部リンク)

 

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■メタゲーム分布

本命ゴロス、対抗フード、そしてアドベンチャーやその他デッキがその2強を追うという、戦前の予想通りのメタゲームになっています。68名という限られたフィールドではありますが、その分トッププレイヤーの割合が高く、熱戦が期待されます。

■ゴロス

不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》と《死者の原野/Field of the Dead》を軸にしたランプデッキが、現環境のトップメタとして君臨。今回のMCⅤでもすべてのバージョンを合わせて29名、実に42.6%のプレイヤーがこのデッキを選択していて、世界一のスタンダードマスターとして知られるBrad Nelsonも《不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》と共に今週末を戦うことを選びました。

Brad Nelson バントゴロス

デッキの半分近くを占める土地、マナ加速、全体除去、そしてフィニッシャーで構成されているこのデッキは固定スロットが多く、ほとんどのプレイヤーは似た構成になっています。ですがミラーマッチではライブラリーを引ききるぐらいの試合をすることも多々あるので、数枚の構築の差が勝敗を分けることも少なくありません。

ミラーマッチの鍵は《裏切りの工作員/Agent of Treacheryで、これ1枚で《死者の原野/Field of the Dead》の枚数差を2枚分離すことができます。さらには《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》や《時の一掃/Time Wipe》で再利用することもできるので、このカードの採用枚数は勝敗に直結するといっても過言ではありません。メインに2枚+サイドに1枚の計3枚程度採用されていることが多いです。

ミラーに差を付けるカードとして《帰還した王、ケンリス/Kenrith, the Returned King》を採用しているプレイヤーも。5色出せるマナベースなので全ての能力を使うことができ、ライフレースやアドバンテージ勝負、盤面などあらゆる面で有利にしてくれます。黒の能力を使えば墓地の《裏切りの工作員/Agent of Treachery》を再利用することも可能!

コンボデッキの名手として知られるMatthew Nass選手は、参加者で唯一サイドボードに《神聖な訪問/Divine Visitation》を採用しています。2/2ゾンビを量産する代わりに4/4/天使を量産!!ミラーマッチでは《裏切りの工作員/Agent of Treachery》のいい的になってしまいそうなのでどれ程効果的か定かではないですが、盤面で押し込んでくるシミックフードなどには劇的な効果を発揮しそうです。

■フード

 

青緑2色でまとめた「シミックフード」と、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》《拘留代理人/Deputy of Detention》といったユーティリティカードを採用して3色にした「バントフード」の2種類。今大会では計19名のプレイヤーがこのフードデッキを選んでいます。

金のガチョウ/Gilded Goose》《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》といった固定枠こそあるものの、それ以外の数枚のスロットで個性が出ています。

八十岡 翔太 シミックフード

MPLの八十岡 翔太選手と佐藤 レイ選手、そして招待枠の市川 ユウキ選手の3名はほぼ同一のリストでサブミットしています。

対ゴロスでほぼ万能カウンターとして機能する《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》をメインに採用しているのが特徴的です。Reid Duke選手、William Jensen選手たちのリストではこの《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》をメインに4枚採用しており、今大会での「ゴロスvsフード」をより意識しているのが分かります。

 

探索する獣/Questing Beast》は対ゴロスのプレッシャーとしてベストな1枚ですが、《意地悪な狼/Wicked Wolf》に弱い=ミラーマッチであまり強くないという弱点もあります。そのため、八十岡選手達は《探索する獣/Questing Beast》をサイドにして、メインは《意地悪な狼/Wicked Wolf》のみの採用としています。Reid Duke選手たちはどちらも4枚、計8枚採用しており、構築思想の違いが見られます。

バントフードのプレイヤーは全員《拘留代理人/Deputy of Detention》を採用しています。対ゴロスで《死者の原野/Field of the Dead》トークンを蹴散らし、フードミラーマッチで《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》といった先手マウントを返せる1枚として重宝しているようです。

バントバージョンだと《拘留代理人/Deputy of Detention》と《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》がメイン、そしてサイドにはアグロや《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》対策である《ガラスの棺/Glass Casket》《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》が採用されています。

■アドベンチャー

 

Sapphire DivisionでPiotr Glogowski選手が使用し、見事に優勝したことから一躍人気アーキタイプになったアドベンチャーデッキ。黒緑バージョンと白緑バージョンがありますが、どちらも基本的には《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》でカードを引きながら軽量クリーチャーを連打して攻撃していくのが基本戦略となります。

Piotr Glogowski ゴルガリアドベンチャー

Piotr Glogowski選手は先日のSapphire Divisionに続きゴルガリアドベンチャーを使用。Day1シードから優勝を狙います。

「+1」で戦線を強化して殴るだけでなく、サイズに優れた《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》や接死を持つ《穢れ沼の騎士/Foulmire Knight》と「-3」の一方格闘能力が相性バツグン。出した次のターンには「-5」を使うことができるので、サイドには《好戦的なブロントドン/Belligerent Brontodon》《夜の騎兵/Cavalier of Night》《虐殺少女/Massacre Girl》など優秀なクリーチャーを用意してあります。

 

この2種類のクリーチャー回収により、粘り強く戦えるのもゴルガリアドベンチャーの強みです。真夜中の騎士団/Order of Midnight》は《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》のあとに2Tにアタッカーとして出しても良いですし、《採取+最終/Find+Finality》はフード相手に-4/-4で全体除去としてプレイすることも。どちらも状況に合わせてプレイしましょう。

■エンバレスの宝剣アグロ

そして今大会で台風の目になりそうなのが、《エンバレスの宝剣/Embercleave》を使用した各種アグロです。

ゴロスのゾンビ軍団、そしてフードのクリーチャー陣などを突破する、圧倒的な攻撃力。ゴロスもフードもインスタントタイミングの除去が基本的に採用されていないので、クリーチャーを並べて《エンバレスの宝剣/Embercleave》をプレイするだけで大ダメージを与えることができるのです!

Javier Dovinguez グルールアグロ

 

世界王者、Javier Dovinguez選手はグルールアグロに《エンバレスの宝剣/Embercleave》を採用しています。《探索する獣/Questing Beast》《スカルガンのヘルカイト/Skarrgan Hellkite》という2種類の回避能力持ちクリーチャーがゴロスの戦線をあざ笑いながらダメージを通しつつ、《グルールの呪文砕き/Gruul Spellbreaker》や《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》に《エンバレスの宝剣/Embercleave》を装備させてブロッカーを薙ぎ払います。《探索する獣/Questing Beast》と《エンバレスの宝剣/Embercleave》の相性も良いですね。接死+二段攻撃+トランプル!

行弘 賢 マルドゥ騎士

 

日本が誇るデッキビルダーである行弘 賢選手は、マルドゥカラーの騎士デッキに《エンバレスの宝剣/Embercleave》を4枚(!)投入し、さらには《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》を採用するという画期的なデッキをサブミットしています。朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》+《エンバレスの宝剣/Embercleave》の16点コンボがどれだけ炸裂するのか、今から楽しみですね!

■その他

Lee Shi Tian 赤単《災厄の行進/Cavalcade of Calamity

Lee Shi Tian選手はゴロスを強烈に意識した赤単《災厄の行進/Cavalcade of Calamity》デッキ、SavjzことJanne Mikkonen選手は68名中唯一といっていいコントロールデッキ、ジェスカイ《創案の火/Fires of Invention》を持ち込んでいます。これらオンリーワンのデッキがトップメタに対してどう戦うのかも注目です。

■最後に

エルドレインの王権が入って一変したスタンダード。今回は久しぶりに日本語での公式生放送もあるので、観戦にも熱が入りますね!

詳しくはこちら(外部リンク)

2019ミシックチャンピオンシップⅤ(MTGアリーナ)|イベントカバレージ|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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