MTG │ デッキ紹介 │ MOパンダ【レガシー環境の隠れた強デッキを探せ!Discover the Deck】
こんにちは。MOパンダです。
ファウンデーションズが発売され、新規カードでどのカードが採用されているのかチェックしましたが特にこれ!と言ったものはなく…。
ジャンプスタートの新規カードはMTGOで未実装なので実装後にまたチェックしていきましょう!
今回は、11月23日にアメリカで開催された2024 NA Legacy Championship(エターナルウィークエンド)でMOパンダが注目しているデッキをご紹介します。
なんと参加者は1,155人!スイスラウンドは11回戦という長丁場で、初日に9回戦、2日目に残りの2回戦を行うという形式で進行しました。これだけの規模で行われるのは、レガシーフォーマットの根強い人気を物語っています。
主要なデッキは高橋さんの記事をご確認下さい。
MTG │ デッキ紹介 │ 高橋優太【年末のレガシーシーズンに向けた有力デッキ紹介】
※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
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■参考情報
■赤白デス&タックス
※デッキ画像クリックでMeleeのデッキリストが確認できます。
スイスラウンドを5位で抜けた赤白デスタクです。
エルドラージに強くマナ基盤を破壊することができる《月の大魔術師》がメインに2枚サイドに1枚採用されているのが特徴的。
「ダスクモーン」からは《チェーンソー》が採用されています。
このカードはクリーチャーに3点のダメージを与えるアーティファクトですが、装備品であるため《石鍛冶の神秘家》を使ってサーチすることが可能です。さらに、《チェーンソー》は赤いパーマネントであるため、《ナカティルの報復者、アジャニ》の0起動を最大限に活かせる点も見逃せません。
また、最近では珍しい《迷宮の霊魂》が4枚採用されています。
主に《一つの指輪》を採用したカーンフォージや赤単プリズンの増加に対応したものと考えられます。
カーンフォージの場合は《一つの指輪》をプレイしたターンから《多用途の鍵》を使いアンタップを繰り返し大量にカードをドローすることができます。この際、プロテクションによってプレイヤーにダメージが与えられないので《オークの弓使い》で対策することができません。
よって白単色でも使えるドロー対策として《迷宮の霊魂》が採用されていると考えられます。《霊気の薬瓶》にカウンターが2個あるときにドローするときは注意しましょう!
■エスパーコントロール
上位に入賞した3色のコントロールデッキで、こちらも「ダスクモーン」より《悪夢滅ぼし、魁渡》が採用されています。
このプレインズウォーカーは忍術によって場に出すことができ、《目くらまし》や《意志の力》を回避して着地させられるのが大きな強みです。さらに、自分のターンであれば呪禁を持つため、《紅蓮破》では場に出たターンに除去されることはありません。伝説のクリーチャーでありながら、《カラカス》で手札に戻される心配もないカードです。
特に青黒テンポでの採用が目立っていますが、やや後ろ向きなデッキでは忍術による場に出た際の能力を持つクリーチャーを使い回す役割も果たせます。
基本的な運用としては、0起動を連打して手札の質を向上させますが、盤面が不利な場合には-2起動で相手クリーチャーを2ターン足止めすることが可能です。特に《悪意の大梟》は、飛行・接死によりブロックされにくいため、忍術の種として最適です。
このカードはアドバンテージを稼ぎながら、クロックを増やし、盤面を処理できる点で、実際に使ってみるとその強さが実感できます。
青黒系デッキでは、除去として《致命的な一押し》が採用されることが多いですが、紛争を達成しにくく、《まばゆい肉掻き》や《難題の予見者》といったマナコスト3、4のクリーチャーを思ったより除去できない点が課題です。
白をタッチすることで、《剣を鍬に》や《虹色の終焉》といった除去を採用でき、高マナコストのクリーチャーや《虚空の杯》《苛立たしいガラクタ》といった厄介な置物にも対応可能になります。青黒系ミラーを強く意識するのであれば、《超能力蛙》を除去できる《致命的な一押し》は有力な選択肢ですが、青黒系以外のデッキが増えてきている現在のメタでは、除去のために色を増やす選択肢も十分に検討の余地があります。
■ペインター
26位フィニッシュのペインターです。珍しく《ギャンブル》が採用されています。
手札がない場合、実質《納墓》のように機能するカードです。
《ゴブリンの技師》や《ゴブリンの溶接工》が場にいる場合は、墓地に落ちたカードをすぐに場に戻すことが可能です。また、《アガサの魂の大釜》のように、手札に残ってもプレイしやすいカードが多いペインターデッキとの相性が抜群です。
墓地送りになるカードはランダムなので、サーチしたカードがそのまま墓地に落ちてしまうこともありますが、一方でサイドボードのクリティカルなカードを確実に持ってくる手段として活用できます。高速コンボデッキを相手にする際は、《ギャンブル》を使って《精神壊しの罠》をサーチし、形勢逆転を狙いましょう。
■青黒テンポ
21位フィニッシュの青黒テンポです。
メインには《虚無の呪文爆弾》が3枚?!採用され墓地対策を厚めにしています。
墓地に落ちたら《ネザーゴイフ》がサイズアップでき、ドローをすることで《知りたがりの学徒、タミヨウ》の反転を補助します。
《ミシュラのガラクタ》よりも墓地対策を重視するメタに対応した形といえるでしょう。
除去には《保安官を撃て》が採用されています。
《喉首狙い》との優劣が議論されることもありますが、ペインターデッキにおいて重要な《絵描きの召使い》を確実に除去できる点が評価ポイントです。
一方、《保安官を撃て》で除去できないクリーチャータイプ(暗殺者、海賊、邪術師、ならず者、傭兵)を考慮すると、該当するカードは《厚かましい借り手》、《舷側砲の砲撃手》、《ダウスィーの虚空歩き》などごくわずかです。
メタゲームを見ながら、状況に応じて使い分けるのが良いでしょう。
■終わりに
エターナルウィークエンドNAから注目したデッキの紹介は以上となります。
現在、《一つの指輪》《古えの墳墓》《苛立たしいガラクタ》を軸とするカーンフォージや赤単プリズンといったデッキが高い勝率を記録しており、非常に強力な押しつけ環境が続いています。
12月にはプラハでエターナルウィークエンドが開催されるほか、国内ではBIGMAGICさん主催のエターナルパーティが東京と大阪で行われます。これらの大会結果を受けて、メタゲームに変化が生じる可能性がありますので、自分が「一番強い」と思うデッキを準備して挑みましょう。
私は、「一番強いデッキを一番うまく使う」ことが勝利の鍵だと思っています。年末の大会に向けて、カーンフォージの練習に励みたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!