デュエルマスターズ │ カードレビュー │ dotto【正義帝】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回は「爆皇×爆誕 ダイナボルト!!!」に収録される「チーム銀河」の新キングマスターカード《「正義帝(アイアム・ジャスティス・イフユーウォント)」》を考察していきます。
イラストは重量感のある光文明感の強いクリーチャーですが、早速カードのテキストを確認していきましょう!
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■《「正義帝」》の特徴と評価
《「正義帝」》
メタリカ/チーム銀河
光文明/水文明/コスト8
クリーチャー
パワー13000
■[ギャラクシールド]6(光/水)
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■相手のターン中、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。
■T・ブレイカー
■自分のクリーチャーは攻撃もブロックもされない。
このカードで最も特徴的な効果は「シールドゾーンに表向きである状態の時に自身のシールドにS・トリガーを付与する効果」。
しかしながら、この効果はあくまでシールドゾーンにある時限定なので、まずこのカードのあるシールドが割られてしまい、他のカードは恩恵を受けられないでしょう。
また、「ギャラクシールド」の特徴である「自身のターンのはじめにコストを支払ったものとして召喚する」効果がこのカードの場合、ずっとシールドゾーンに置いておきたいのに勝手に盤面に出てしまうことで「S・トリガーを付与する効果」の足を引っ張ってしまい、あまり噛み合っていません(評価:△)
バトルゾーンにいる時も自身のシールドゾーンのカードにS・トリガーを付与してくれれば良かったのですが・・・。
「Wチームドッキングパック チーム銀河&チームボンバー」に収録されている「チーム銀河」のカードもそうですが「チーム銀河」のカードは少し惜しいカードが多い気がします。
次に注目すべき効果は「自分のクリーチャーが攻撃とブロックをされなくする効果」でしょう。味方へのサポート能力としては地味ですが悪くはないものです。
単体のスペックで考えると
①攻撃されない効果は自身のパワーが高いため恩恵を受けにくい(評価:△)
②ブロックされない効果は自身の打点の高さを活かしやすいため相性は良い(評価:〇)
と言ったところでしょうか。
「チーム銀河」の他のクリーチャーも打点が高いクリーチャーが多いため、一番使って強いのはブロックされない効果を付与する効果でしょう(評価:〇)。
結論として、《正義帝》を中心にクリーチャーを3体以上並べ、killタイミングを計りながら攻撃するために使用するのが良いと思います。
「S・トリガーを付与する効果」をうまく使おうとすると準備に必要なカードの枚数が多く、その上タイミングがかなりシビアになるためネタデッキになってしまう可能性が高いです。
お察しの通り他のキングマスターカードに比べると弱いですし地味です…。良く言ってもチームの司令塔のようなカードで決してエースではありません。
■相性の良さそうなカード
《策略のエメラル》 《護天!銀河MAX》
どちらも「爆皇×爆誕 ダイナボルト!!!」に収録予定の新カードですが、《正義帝》はなるべく早くバトルゾーンに送り込みたいカードなので「表向きでシールドゾーンに置く」カードは《正義帝》と相性が良いです。
「自分のクリーチャーが攻撃とブロックをされなくする効果」を使うための自身の早出しだけを考えるのであれば他の「ギャラクシールド」と異なり、「S・トリガーを付与する効果」によってシールドを割られてバトルゾーンに出せなくなることがないため噛み合っています。
特に《策略のエメラル》は打点にもなるので強いです。《緑知銀 ダッカル》と同じく《ヘブンズ・フォース》で早出しもできるので柔軟な立ち回りができるでしょう。
《「絶対の楯騎士」》
「チーム銀河」で一番強いカード、《正義帝》を探しながら打点を追加できるため是非とも組み合わせたいところ。
《「古の守護者」》
「S・トリガーを付与する効果」を活かすならこのカードと組み合わせることに恐らくなるでしょう。
《正義帝》をシールドゾーンに送った後に《ファントム・ベール》を唱えるのがお手軽コンボとして考えられます。
《異端流し オニカマス》
選ばれない!アタックされない!ブロックされない!すごい!!つよい!!!
メタカードとして使える環境なら《異端流し オニカマス》がすごいクリーチャーになるのでダイレクトアタック要因として採用したいところ。
■サンプルデッキ : 《「正義帝」》
2 x 《「純愛の紅」》
4 x 《正義の煌き オーリリア》
4 x 《「絶対の楯騎士」》
4 x 《ヘブンズ・フォース》
4 x 《「策略のエメラル」》
4 x 《「蒼刀の輝将」》
4 x 《三・騎・繚・乱》
4 x 《凄惨なる牙 パラノーマル》
3 x 《「雷光の聖騎士」》
3 x 《「正義帝」》
4 x 《護天!銀河MAX》
■サンプルデッキ解説
基本的な動きは4ターン目に《策略のエメラル》or《護天!銀河MAX》をプレイして《「絶対の楯騎士」》or《「正義帝」》に繋げて5,6ターンでの勝利を狙っていきます。
《ヘブンズ・フォース》が絡んだ上で運が良ければ4ターンkillもできます。
大前提として《「正義帝」》を使うなら、コンボデッキにしないのであればコントロールをするよりも打点を並べて殴る方向に構築をある程度寄せなければ使う意味はありません!
となると3コストで打点になるカードは構築に組み込む必要があります(《「蒼刀の輝将」》と《「純愛の紅」》)。
防御方面には《「策略のエメラル」》と《護天!銀河MAX》の2枚のおかげである程度期待ができるため、後はkillスピードが遅いデッキを使う上で障壁になるループデッキ(「ドッカンデイヤー」「カリヤドネループ」等)をどうにかしなければなりません。
それらは「GRクリーチャー」もしくは「呪文」を止めてしまえば数ターン稼げるため、メタカードとして《正義の煌き オーリリア》と《凄惨なる牙 パラノーマル》は採用せざるを得ません。
そこまでくれば大抵のデッキを相手に攻撃を仕掛けるまでの準備~攻撃まで行うことができると思うので勝利することができるでしょう。
■サンプルデッキの候補カード
《進軍する巨砲 クロムウェル》
最速3ターンkillの可能性を作り、奇襲性を上げるには最適なカードです。
より《「正義帝」》の長所を最大限に活かすならこのカードを採用した方が絶対面白いと思います。動画向きです。
ただ《進軍する巨砲 クロムウェル》で勝利するよりも「GRクリーチャー」に圧殺されることの方が圧倒的に多いと思うので致し方なく《凄惨なる牙 パラノーマル》を採用しています。
《奇石ミクセル/ジャミング・チャフ》
「ギャラクシールド」はバトルゾーンに出るまでにラグがあり、メインフェイズに他のカードをプレイする余裕があるため呪文封殺系との相性は良いです。
killターンも《ヘブンズ・フォース》⇒《「策略のエメラル」》から奇跡を起こさない限り5ターン以降になるのでタイミング的にもバッチリです。
上面もメタクリーチャーだけでなく打点にもなるのでコンセプトにもマッチしています。今回は「カリヤドネループ」を意識して《正義の煌き オーリリア》にしていますが「カリヤドネループ」を意識しないなら《奇石ミクセル/ジャミング・チャフ》の方が相性は良いでしょう。
《奇天烈 シャッフ》も似た運用ができるため悪くないです。
■総括
そもそも「チーム銀河」は「ギャラクシールド」のギミックと《凄惨なる牙 パラノーマル》がとても強く、コントロール性能が高いデッキタイプなのでその基盤を崩してまで《「正義帝」》を使う必要があるかと言うと・・・あんまりないでしょう・・・。
《凄惨なる牙 パラノーマル》と《「雷光の聖騎士」》がバトルゾーンを制圧するため「自分のクリーチャーが攻撃とブロックをされなくする効果」も活かしにくくなってしまいます。
何かと不憫なカードですね・・・。
ただし、「チーム銀河」において殴る方向に可能性を作ってくれているカードなので今後のカード次第では化け・・・るかもしれないですね。
「《爆龍皇 ダイナボルト》や《キング・マニフェスト》の考察の方が絶対楽しいじゃん!」とか「《「正義帝」》ネタカードになりそう」とかは思っていませんよ!