デュエルマスターズ │ 新弾レビュー│ dotto【アビス・レボリューション 第4弾「竜皇神爆輝」】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回はアビス・レボリューション 第4弾「竜皇神爆輝」の注目カードの紹介とパック全体の評価をしていきます。
まずはいつもの注目カード紹介から!
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・注目カードTOP3
・1位《DARK MATERIAL COMPLEX》
各情報非公開で公式配信中に判明したビックリドッキリスーパーレア枠。
1コストなので他のカードと合わせてプレイがしやすく、1コストのクリーチャーの中では最もパワーの高いクリーチャーですぐには動けない所が《界王類七動目ジュランネル》や《天斬の悪魔龍ジュランデス》等と似ています。
このカードが動き出すには下にカードが8枚必要で、8枚分ターンのはじめまたは他のクリーチャーがバトルゾーンから離れなければいけません。
当然すぐにこのクリーチャーの下にカードは8枚溜まりませんのでターンを要しますが「他のクリーチャーが離れた時」という条件自体はとても緩い条件です。
現在の環境はクリーチャーを大量に展開することは困難ではないため《飛翔龍5000VT》や《「必然」の頂リュウセイ/「オレの勝利だオフコース!」》が飛び交う環境です。
これらのカードが使われるだけで一気に《DARK MATERIAL COMPLEX》のカウントが進むため展開する側、除去する側どちらの視点に立っても相手への牽制になります。
他にも「革命チェンジ」等のギミックと好相性でありつつ相手の「革命チェンジ」への牽制にもなるため、様々なカードと噛み合いとメタ的な立ち回りを見せる面白いカードです。
では実際に《DARK MATERIAL COMPLEX》が動き出したらどうなるのでしょうか?
《DARK MATERIAL COMPLEX》は攻撃時に「メテオバーン」のような挙動で自身の下のカードを墓地に送った後にそれがクリーチャーなら出す効果を持っていますが、そのクリーチャーが除去効果持ちなら《DARK MATERIAL COMPLEX》の「他のクリーチャーが離れた時」の効果で下にカードを追加して「下に8枚目のカードが置かれた時」の効果で自身をアンタップして再度《DARK MATERIAL COMPLEX》で攻撃できるようになります。
他のシチュエーションだと、例えば相手のクリーチャーが複数タップしている状況だとします。そのタップしているクリーチャーに《DARK MATERIAL COMPLEX》で攻撃し、自身の下のカードを1枚墓地に送りタップしているクリーチャーとバトルして、バトル相手のクリーチャーが破壊されれば《DARK MATERIAL COMPLEX》の下にカードを仕込みアンタップして再度タップしているクリーチャーを攻撃するようなプレイを取ることもできます。
このカードの最大の弱点は《禁断〜封印されしX〜/伝説の禁断ドキンダムX》よりも山札を消費してしまう点、動き出すには最低8枚山札を消費してしまうので山札の枚数管理には気を付けなければなりません。
癖の強いカードですが化ける可能性を秘めている面白いカードだと思います。
・2位《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》
前回の《芸魔隠狐カラクリバーシ》枠。わかりやすく無難に強い良カードです。
自身のシールドを任意でブレイクしてリソースを回収しつつ小型の「メカ」を展開することが可能で、「革命チェンジ」で出した場合は大抵の場合チェンジ元のクリーチャーが3コスト以下なので確実に盤面を横に広げることができ、効果の噛み合いがとても強いです。
序盤から「革命チェンジ」ができれば相手にかかるプレッシャーは相当なもので、そのままクリーチャーで押し切ることもできれば更に「革命チェンジ」してゲームを作ることもできますし、「メカ」には「ニンジャ・チェンジ」もあるため《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》が守りの面でも良い味を出してくれます。
「ニンジャ・チェンジ」警戒で《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》を除去されたとしても「メガ・ラスト・バースト」の効果で下面の呪文を使用し、「S・トリガー」を付与したシールドを追加できるため相手に裏目を提示し続けることができます。
・3位「アシステイト・サイクル」
各種族に登場した条件付きのドロー効果持ち、自身の種族のコスト軽減、「ウルトラ・セイバー」持ちサイクル。
コストが3コストと少し重く、《一番隊チュチュリス》等の一番隊サイクルと比較すると初動として少々使いづらさを感じますが、それ以上に味方がいることでリソースを失わずに展開できる1ドロー効果と味方を守れる「ウルトラ・セイバー」の効果が強いです。
通常、《一番隊チュチュリス》等の一番隊サイクルは2ターン目にプレイした後にすぐに破壊されるとリソースを1枚失いながら想定していたゲームプランが崩壊してしまうことが多く、それが弱点でした。
それに対して「アシステイトサイクル」のクリーチャーは味方が必要ではあるものの、1ドロー効果があるため「アシステイトサイクル」のクリーチャーが狙われてもアドバンテージの面では損をしません。そして盤面に残れば後続のサポートができるため隙が無いクリーチャーだと思っています。
そして相手する上で厄介なのが「ウルトラ・セイバー」持ちだということ。
横に一緒にいる5コスト帯の中継ぎ「革命チェンジ」持ちクリーチャーや大型クリーチャーを狙いたくても「アシステイトサイクル」のクリーチャーがそれを許してくれないため、盤面構築役としても役割を持つことができます。
つまり「アシステイト・サイクル」は序盤から終盤まで役割を持つことができる隙が無い優秀なカードだということです。
・「竜皇神爆輝」の全体の評価
新カードの全体的な評価は次回の新殿堂前提のカードなのかなという印象を受けました。
無理、とまでは言いませんが新カードで環境トップの「アナジャオウガ」や「魔道具」に相対するにはややハードルを感じます。
前回の「魔覇革命」は5コスト帯とデッキの軸を担えるカードがベリーレア以上で多く登場し、それらの多くが使いやすく強いカードで過去のパックと比べても指折りのパックだったと言えます。
それに対して「竜皇神爆輝」はパックコンセプトとしてフィニッシャークラスのカードが多く、それらの多くが「終極宣言」を持ちますがこの「終極宣言」が使いにくいのが問題です。
環境は高速化している上にメタカードが溢れており、7コスト帯の大型クリーチャーまで「革命チェンジ」で苦労して繋げてバトルゾーンに出したなら《芸魔王将カクメイジン》のようにそのターン中にゲームに勝つor《アビスベル=覇=ロード》のように確実に役割を果たして欲しいのが本音です。
そこから1ターン、大抵の場合攻撃し終わったタップしている「終極宣言」持ちクリーチャーを守るのは《CRYMAXジャオウガ》や《「無月」の頂$スザーク$》の的になるため、環境トップレベルではかなり難しいです。
「終極宣言」持ちのクリーチャーは他にも効果を所持しているため最低限の仕事はしてくれるため弱いとまでは言いませんが、それでは物足りないと思います。
「竜皇神爆輝」の良い点を挙げると「魔覇革命」と比べて質では劣るものの使えそうなノーマルカードの種類が「竜皇神爆輝」の方が多そうな点、そして金・銀・銅トレジャーの再録が強いためパックを剥くワクワク感は損なわれていない点だと思います。
パックとしては現時点ではやや厳しいかもしれませんが、新殿堂後に強くなる可能性は秘めているため今後に期待したいと思います。