デュエルマスターズ │ デッキ解説│ dotto【黒単アビス】
こんにちは、dotto(@22dotton)です。
今回は「轟炎の竜皇」の新規カードが追加されて選択肢が増加した「黒単アビス」のデッキについて解説していきます。
まずはレシピから。
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■サンプルレシピ
黒単アビス | |
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デッキリスト | |
3 x 《ベル=ゲルエール》 4 x 《ブルーム=プルーフ》 1 x 《フォーク=フォック》 4 x 《レター=ジェンゲガー》 4 x 《邪龍ジャブラッド》 4 x 《ハンマ=ダンマ》 |
4 x 《アビスベル=ジャシン帝》 4 x 《深淵の壊炉マーダン=ロウ》 4 x 《深淵の三咆哮バウワウジャ》 4 x 《龍頭星雲人/零誕祭》 4 x 《邪侵入》 |
「黒単アビス」の基本レシピはこちらになります。
dotto自身がCSで優勝した構築とほぼ同じで「アビスロイヤル」の強みである《アビスベル=ジャシン帝》からの「アビスラッシュ」の連鎖はしやすいようにしつつ、弱点である墓地メタに屈さないように手札を維持できる構築しています。
続いてデッキ内のカードの優先度について解説します。
〇確定枠
4 x 《ブルーム=プルーフ》
4 x 《邪龍ジャブラッド》
4 x 《ハンマ=ダンマ》
4 x 《アビスベル=ジャシン帝》
4 x 《深淵の壊炉マーダン=ロウ》
4 x 《深淵の三咆哮バウワウジャ》
4 x 《邪侵入》
計28枚
これらのカードは「アビスロイヤル」デッキの根幹を担うカード達で構築の方向性に問わず基本4投確定です。
どうしても枠が足りない時に《ハンマ=ダンマ》《深淵の壊炉マーダン=ロウ》《深淵の三咆哮バウワウジャ》の中からどれか、もしくは複数3投にしている方は稀に見かけます。
《ブルーム=プルーフ》《邪龍ジャブラッド》《アビスベル=ジャシン帝》《邪侵入》よりは優先度が下がるため選択肢にはなるかもしれません。
〇準確定枠
4 x 《レター=ジェンゲガー》
4 x 《龍頭星雲人/零誕祭》
ほぼ採用確定のカードでありますが環境やコンセプトによっては枚数が減らす場合や不採用になる場合があります。
《レター=ジェンゲガー》と《龍頭星雲人/零誕祭》はゲームを直接に勝ちに持って行くというよりは「獲得するリソースアドバンテージと盤面に維持することによって発生するボードアドバンテージで戦局を此方側に手繰り寄せるカード」のため、確定枠のカードよりは強さが実感しづらい部分があります。
〇自由枠
3 x 《ベル=ゲルエール》
1 x 《フォーク=フォック》
環境の変化によって変更することになりますが「アビスロイヤル」なので他のカードを採用するよりは使い勝手は良いです。
《ベル=ゲルエール》は自前で「アビスラッシュ」を持っているカードの中では一番役割を持ちやすく、2ターン目に出すアタッカー兼墓地肥やし要因としてや墓地からプレイできるリソース要因として《アビスベル=ジャシン帝》がいなくても即時打点が作れてフィニッシュに絡めることができます。
《フォーク=フォック》は《アビスベル=ジャシン帝》と相性が良く、墓地から「アビスラッシュ」することで手札を増やして《アビスベル=ジャシン帝》に除去耐性を付与しながら手札に《アビスベル=ジャシン帝》や《ハンマ=ダンマ》等を持ってくることで相手の動きに対応しやすくすることができ、墓地からの「アビスラッシュ」時は1マナ3枚墓地肥やしと最大効率を誇るカードなので繋ぎ役として優秀です。
〇他候補カード
以下に挙げるカードは環境によっては選択肢になるため入れ替え候補になります。
・《悪灯トーチ=トートロット》
・《撃髄医スパイナー》
・《九番目の旧王》
・《秩序の意志》
受けカードとして候補になるのはこの4種類、環境によって採用することになります。
「アビスロイヤル」として他のカードとの連携も取れながら「赤単」や「アポロ」を見つつ複数打点を止められる可能性のある《悪灯トーチ=トートロット》。
パワーラインの低いアグロに強く「スーパー・S・トリガー」で様々なデッキに一発逆転が狙える《撃髄医スパイナー》。
手打ちができるので「アナカラーオービー」にも役割が持てる《九番目の旧王》。
「赤単我我我」を見ながら他の強力なクリーチャーも封印できる《秩序の意志》。
・《Re:奪取ブラッドレイン》
4コスト域の「アビスロイヤル」への繋ぎ役。
1ターン早く盤面に「アビスロイヤル」を送り出せるようになり、ゲームスピードを少しだけ早めることができます。
ただしこのカードは2ターン目にプレイできない場合死に札(対面によっては後攻でも)になり、墓地を肥やせるわけでもないのでデッキの安定性を損ねてしまい多くの隙を作ってしまいます。
3ターン目に《アビスベル=ジャシン帝》を送り込んでも次のターンから墓地からの「アビスラッシュ」を連鎖させられるわけでなく基本は結局5ターン目から、《深淵の壊炉マーダン=ロウ》を出しても博打的な動き(※1)になってしまいます。
(※1)
⇒昔のトッププレイヤーが知っていることで今はあまり知られていませんが、先攻3ターン《解体人形ジェニー》のようなピーピングハンデスは相手の手札キープとトップ次第でゲームを勝利に導くこともあればゲームを敗北に誘うこともある選択で、自分は極力しない評価が低い動き。
軽コストで除去を飛ばしながら闇のクリーチャーを確保でき、下面の呪文のおかげで汎用性が高いカード。
《若き大長老アプル》に強いですが《闘争類拳嘩目ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》に弱く、「アナカラーハンデス/ジャオウガ」には両方採用されていることが多いので環境的に使いにくいです。
・《絶望と反魂と滅殺の決断》
触りにくい盤面に触れ、ハンデスでリソースゲームができ、墓地リソースを有効活用できる器用なカード。
多くの仕事ができる便利なカードなので数枚採用しても良いですが、ブーストカードの入っていないデッキの《絶望と反魂と滅殺の決断》はコストが重いため少し使いづらく明確な役割を持たせにくいです。
《若き大長老アプル》に強そうに見えて《若き大長老アプル》に弱いのがネック。
・「轟炎の竜皇」収録採用新規アビスロイヤル解説
《ブルーム=プルーフ》(採用)
踏み倒しメタクリーチャー。
召喚による踏み倒しには対応していないため万能ではないものの環境内では《百鬼の邪王門》や《キユリのASMラジオ》、「革命チェンジ」、「侵略」等に対応しており相手の動きを止めてターンを稼ぐことや詰めの役割を担います。
《邪龍ジャブラッド》(採用)
歴代最強クラスの除去耐性付与の「タマシード/クリーチャー」。
墓地肥やしと除去耐性で盤面の構築と攻撃の起点作りを担います。
攻撃することで墓地のリソースを伸ばすことができますが、それが原因で運用の難しいカードでもあります。
《深淵の壊炉マーダン=ロウ》(採用)
ピーピングハンデス兼墓地メタクリーチャー。
ハンデス効果で繋ぎの役割を担いながらアタックトリガーで相手の墓地を利用または危険度の高いカードを墓地から消します。
攻撃することでアドバンテージを稼げるのでコストは重めですが、一度プレイして盤面に送り込めば動かしやすいクリーチャーです。
《セリヴィエット=エリー》(不採用)
後続のアビスへの繋ぎ役兼ハンデスクリーチャー。
手札のアビスを切りながら他のアビスに繋げる動きが可能でアビスを複数体プレイor高コスト帯のアビスをプレイできるようにしてくれます。
現状相性が良い「アビスロイヤル」は《アビスベル=ジャシン帝》のみ、リソースを伸ばせるわけでもなく自身の手札を切る動きは墓地メタに対して自殺行為のため使い勝手は良くありません。
《悪縁ガクブッチ=リッチーモア》(不採用)
全ハンデスができるアタッカー。
シビルカウント効果で攻撃時に相手の手札を全てハンデスできるため相手のカウンターを封じることができます。
ただし全てハンデスする動きはプレイの簡略化に繋がっているだけであり、大抵の場合は他のカードでケアできることをしているだけでこのカード自体は墓地リソースの回収はできますがリソースを伸ばせるわけではないのでフィニッシュ時以外に役割が無く枠の無駄使いになることが多いです。
他のカードでケアできない程の受けデッキが流行った場合には選択肢になるでしょう。
・総括
新規追加されたカードのおかげで文句なしの環境クラスになった「黒単アビス」。
ハンドキープが難しい上にプレイングの幅がとても広く、初心者向きとは言えないですがデュエルマスターズの基本である攻撃することによって発生するメリットとデメリットを理解しやすいデッキなので強くなりたい人にはオススメできるデッキタイプです。