MTG │ デッキ紹介 │ 井川良彦【アーリーアクセスで使用した3つのデッキ】

皆さんこんにちは。Rush Prosの井川(@WanderingOnes)です。

『カルドハイム』がついにMTGアリーナ上でリリースされましたね!新スタンダード、楽しんでいきましょう!

先日行われたアーリーアクセスにおいて、前回の記事でピックアップしたカードを実際に使ってみましたので、その中でも手応えの良かったデッキたちを紹介していきます!
※アーリーアクセスでの対戦はすべてBO1なので、掲載するデッキには相棒以外のサイドボードがありません。ご了承ください。

もし興味がある方がいらっしゃれば、アーカイブの方もどうぞ。デッキの動きなどが実際に見れます。

 

※ラッシュメディア記事内紹介のカードは
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■ディミーア氷雪コントロール

アーリーアクセス By井川 良彦
デッキリスト
10:《冠雪の島/Snow-Covered Island
8:《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
4:《寓話の小道/Fabled Passage
4:《氷のトンネル/Ice Tunnel
26 lands


4:《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
3:《氷砕きのクラーケン/Icebreaker Kraken
7 creatures

3:《無情な行動/Heartless Act
3:《取り除き/Eliminate
2:《本質の散乱/Essence Scatter
2:《否認/Negate
3:《襲来の予測/Saw It Coming
2:《杯に毒/Poison the Cup
2:《多元宇宙の警告/Behold the Multiverse
2:《絶滅の契機/Extinction Event
3:《彫像の伝承/Graven Lore
3:《雪上の血痕/Blood on the Snow
2:《悪夢の詩神、アショク/Ashiok, Nightmare Muse
27 other spells


0 sideboard cards

戦前の予想では「少し重くてフィニッシャーとしては物足りないかな?注目カードに選んで大丈夫だった??」という感じでしたが、実際に使ってみると「2マナ8/8・除去効かず」というスーパークリーチャーとして盤面を制圧してくれる場面が多数!

早いターンに出すのではなく、終盤にカウンターを構えながら出す形であればデメリットを感じることはほぼなく、軽さとサイズを兼ね備えた優秀なクリーチャーであり、手札に戻してから全体除去→再プレイといった動きもできるなど、手応えがかなり良かったです。環境が早くなればなるほど厳しくはなりますが、中速以降のデッキに対しては無双!!

予想通りというか、とにかく強い!!ただし「占術5」はかなりプレイが難しく、「どこまで理想を目指すか、どこで妥協するか」というラインを考えるのが非常に大事になってきます。土地が欲しいからといってその1枚をキープするのか?残りの3ドローで引けるんじゃないか?といった葛藤との戦いです。

ちなみにアーリーアクセスの配信中には、相手の《傑士の神、レーデイン》とコンボって「占術7」になるというハプニングがありました!あまりの難しさに頭を抱えて、その事象が起きていることにしばらく気づかなかったほど(笑)


逆にこちらは釣りたいカードを墓地に落とすのが難しく、単なる6マナの《神の怒り》として打つケースも多発したので1-2枚ぐらいが適正に感じました。

もしこのカードに寄せるのであれば、《啓示の雨》や《意味の渇望》のようなディスカードを兼ねてくれるドロー呪文を採用すべし。

これら「予顕」カードの中で、特に強く感じたのはドロー呪文である《多元宇宙の警告》。

カウンターである《襲来の予測》、単体除去である《杯に毒》は「予顕」を経由すると1マナ損してしまうためタイミングが難しいのですが、《多元宇宙の警告》は通常プレイと「予顕」でのプレイの総マナコストが変わらないため、「予顕」しておく→余ったマナでカウンター or 何もなければエンドにプレイといったラインをスムーズに行えるため、従来の4マナドロー呪文のなかでも別格といえる使いやすさでした。

今回はアーリーアクセスということでBo1しかありませんでしたが、Bo3であれば(=サイドボード後)であれば「予顕」することにより手札破壊から避けておいたり、またロングゲームになるため「予顕」経由での1マナ損が気にならなかったりと、Bo1より強く感じるタイミングが多くなると思います。

■緑単氷雪アグロ

アーリーアクセス By井川 良彦
デッキリスト
21:《冠雪の森/Snow-Covered Forest
4:《ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig
25 lands


4:《群れのシャンブラー/Swarm Shambler
2:《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent
4:《うたた寝するティラノドン/Drowsing Tyrannodon
4:《ネシアンの角甲虫/Nessian Hornbeetle
4:《老樹林のトロール/Old-Growth Troll
4:《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast
1:《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ/Yorvo, Lord of Garenbrig
2:《探索する獣/Questing Beast
3:《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider
28 creatures

4:《吹雪の乱闘/Blizzard Brawl
3:《霜の祝福/Blessing of Frost
7 other spells


0 sideboard cards

このカードは本当に強い!強すぎる!!!!!!!!!

テキスト読み上げニキになってしまって申し訳ないですが、「3マナで4/4トランプル」というスタッツの良さ、「除去られてもマナ加速オーラとして盤面に残る」という柔軟性、そして最終的には「相手のエンドにもう一度4/4トランプルトークンを生み出す」という継戦能力、そして何より「レジェンドじゃないので複数枚引いてもOK」という点。どれもが一流であり、それらをすべて有しているコイツはぶっ壊れです。ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》に謝れ!

恋煩いの野獣》、《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》、そしてこの《老樹林のトロール》という3種のおかげで、《うたた寝するティラノド》《ネシアンの角甲虫》といった通常だと少し使いづらい(クセのある)2マナ域を無理なく採用できるのが嬉しいですね。

テンポの鬼。このカードのおかげで中盤の戦闘をかなり有利に進めることができます。

地上で殴るデッキにとって天敵である《恋煩いの野獣》を1マナで退場させながらアタック、というアクションは《原初の力》にもできませんでした。まさにクリーチャーデッキ対決最強の1枚。

ブン回り時に打つだけでなく、少し捌かれたあとに盤面でモジモジしている2マナ域たちを強化&ドローという形でも十分強力でした。

ただしこのカードは、やはり《グレートヘンジ》との比較が必要になります。ライフゲインや継続的なドロー、マナ加速と必要な要素が揃っているため、ミラーマッチの後攻でも設置すればゲームを捲れる《グレートヘンジ》に対して、《霜の祝福》は後攻だと少し打ちづらい盤面も多く、また構築を寄せる必要もあります。

吹雪の乱闘》は緑単なら間違いなく使われると思えるレベルのカードパワーを感じましたが、この《霜の祝福》については残念ながら《グレートヘンジ》のローテーション落ちを待ってからの活躍になりそうです。来年会おう。

緑単だと《ギャレンブリグ城》がある上に、先に紹介した《老樹林のトロール》によるマナ加速もあるため、他のデッキよりもスムーズに6マナに到達できます。そして出たターンに大ダメージを与えるだけでなく、カウンターに関連するカードの大部分を封殺できるということで、マナカーブの頂点にふさわしく、複数枚入れることが肯定されるパワーカード。

これまで白いデッキは高マナ域への対処を《エルズペス、死に打ち勝つ》に依存した構築をしていたケースが多かったですが、今後はそういった構築をするとこの《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》に咎められることとなるでしょう。自分が使わなくても、相対する際のことを考えて構築しなければいけないという点で、環境に与えるインパクトは凄まじい!

■オルゾフアグロ

アーリーアクセス By井川 良彦
デッキリスト
10:《平地/Plains
6:《沼/Swamp
4:《陽光昇りの小道/Brightclimb Pathway
20 lands


4:《尊い騎士/Venerable Knight
4:《フェアリーの導母/Faerie Guidemother
4:《堕ちたる者の案内者/Usher of the Fallen
4:《掟綴りの僧侶/Codespell Cleric
1:《帆凧の僧侶/Kitesail Cleric
1:《巨人落とし/Giant Killer
4:《光輝王の野心家/Luminarch Aspirant
4:《歴戦の神聖刃/Seasoned Hallowblade
4:《血空の狂戦士/Bloodsky Berserker
4:《スカイクレイブの影/Skyclave Shade
34 creatures

4:《一心同体/Fight as One
2:《不吉な戦術/Dire Tactics
6 other spells


1:《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den
1 sideboard cards

 

今回の白黒カラーに与えられた「1ターンに2回スペル」ギミックの中でも、構築レベルに達していると思われるのがこの2種類。
特に《血空の狂戦士》は前回ご紹介したとおり、2マナクリーチャーながら3/3、5/5と育つポテンシャルを秘めています。

この2種類と相性がいいカードを探していたところ、見つけたのが…コレ!

出来事+本体で2回唱えられつつ、打点に貢献する&1マナ域としても最低限のスペックを有しているコイツを使うことに!
あとは白の軽量クリーチャーを中心に構築したところ、こんな感じに出来上がりました。

あまりにもマナカーブが偏っているので、一見貧弱そうに見えるかもしれませんが、1マナパワー2から始まる打点の速さと、除去耐性&ルールスによる継戦能力により、その見た目に反して意外とデッキは強く、アーリーアクセスでも勝率は高かったです。

1ターン目からテンポ良く動いて相手に押し付けたいなら、このオルゾフアグロ、オススメです!

■終わりに

ということで先日のアーリーアクセスの中でも手応えがあった&評判があったデッキを3つ紹介しました。

Bo1&環境最初期ということで荒い点も多いとは思いますが、叩き台にしていただいたり、各カードの評価等が少しでも参考になれば幸いです。

日本選手権ファイナル、ライバルズリーグ、そしてカルドハイムチャンピオンシップと2-3月はスタンダードのプレミアイベントが続きますので、今後も定期的にスタンダードの記事を発信していきます!スタンダードこそやり込みが命!

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。


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